北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

北海道観光談義

2013-10-01 23:45:48 | Weblog

 遠くから知人が札幌へ来たので、近在の友人たちが集まって5人で宴会に臨みました。

 今日集まったのは、それまでにない新しいことをしようと行動をしてきた人が中心。

 それがきっと自分ができる地域にとっての貢献だと思っているにもかかわらず、そういう人たちに寄せられるのは「止めといたほうが良いよ」というネガティブなアドバイスだったり、いわれのない批判だったり。

 特に、誹謗や中傷は直接自分に寄せられるのではなく必ずといってよいほど、第三者に対して発せられるのが特徴だと言います。

「そういうことにはどういう対応をするのですか」と訊いてみると、「やっぱり相手にしないことじゃないかと思うんです。信じることを進めていて、多くの人がその姿を見てくれれば、ネガティブなことを言う人はだんだん少なくなっていくんだと思います。そもそもネガティブなことを言い続けるって、結構エネルギーが要りますからね」とのこと。

 出る杭は打たれると言いますが、それを乗り越えて活動を続けている人は強いと思います。

 打たれない出すぎた杭になれると良いのですが。 

 
   ◆   ◆   ◆


 今日の参加者の一人は、道外で観光関係の仕事をしている人。

 その彼は、「でも北海道ってまだまだ知らないけれど素晴らしい場所がたくさんあるのに、北海道の人自身が気づいていないんじゃないかな」と言います。

 今日集まったのは偶然にも皆釣りを趣味にする人たちばかりだったため、すぐに「そう、釣りや登山やスキー、サイクリングなど、自然に溶け込んで遊ぶスキルや技術を身に着けるともっと北海道は楽しくなるのに、そこに踏み込んで人を楽しませようという人が少ないように思う」という話になりました。

「僕はこの週末も来週末も、『釣りに連れて行ってよ』という友達が家に来て泊まっていくわけ。レンタカー代と食事代は出してね、と言ってありますが、それ以外はまあボランティアみたいなもので、一緒に遊んであげるわけ。でもそうやって僕を訪ねて来て北海道でお金を落としてゆく効果って、馬鹿にできないんじゃないかな、とも思うんです」

「一人が五人を案内するだけでも、それで楽しんでくれればいいんじゃないですか」

「それって素晴らしいことなんだけど、やっぱり観光を行政でやると、まだ"バスが何台増えた"とか、"入れ込み客がどれくらい増えたか"なんてなことで観光の効果を考えているんですよね。それでいいのかなあ」

「でも行政は、自主的にガイドをしてくれるような人の心の中までは入り込めませんからね。どうしても外形的な数字や何をしたか、くらいしか評価の対象にはならないんだと思いますよ」

「もっと高いレベルの観光哲学が語られて、一人一人の心が動かされて実践に繋がるような運動論があると良いのですが」


 …と、とても深い内容の話を酔ったおじさんたちが話していたのですが、とても楽しい時間でした。

 しかし最後の『哲学が語られて、一人一人の心が動かされる…』という下りでは、掛川の生涯学習を思い出しました。

 物事の根っこをしっかりと語ったうえで実践目標を定めてやってみる…、というようなことを『生涯学習』の名のもとに行政が継続的にやってきたということは、実は素晴らしいことだったのだと、離れてから何年もたった今でも思い出すのです。

 しばし、時のたつのを忘れました。
 

 

 

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