小学校の低学年までは近所の
夏祭りがとても楽しみだった。
夜宮から土曜日、日曜日の夕方まで
嬉しくてずっとウロウロした。
それが確か小学校の4年生の時に
急につまらなく感じた。
めくるめく興奮は無くなった。
急に冷静に周りが見えてきた
のだろう。少年への道の始まり。
中学生になると、焼きそばや
金魚すくいにはまったく興味は
ないけれどお祭りは違った形で
夜な夜な集まるための格好の
言い訳に変わった。
先日、母の顔を見に行ったら、
施設の中でお祭りをしていた。
夏まつりに行っていた神社のすぐ
近所なので、その神社の踊りが
披露されていた。
見たことがあるのかも知れないが
新鮮だった。狐が踊っていた。
シルバーウィークの日曜日は
バイクで通った環七には
お神輿が出ていたし、
家の近くの商店街にもお神輿
が出ていた。
つい先日の日曜は鈍りきった
身体のリハビリで近所の神社へ
夜の散歩に行ったら尺八の演奏会を
していた。
ずっと生き急いでいたと思う。
信号が変わりそうになったら必ず
ダッシュする。と言うより手前から
信号のタイミングを合わせて
無駄な時間を過ごさないよう
いつも心がけていた。
最近はダッシュしたら心肺系への
負担が心配。
足はもつれて、つまずく可能性は
少なくない。
さらに先々の信号は老眼鏡だと
見えにくい。
焦らないでゆっくり待つ事が
出来るし普通になった。
例えばフルマラソンに出るとか
出来そうもないことも増えたけれど
足りないところが補えてもいる。
いつも神頼みする神社はその日は
きれいライトアップされていた。
私はライトアップはもういいけれど
円熟期にもう呼んでも良いだろう
この時期更にとは言わないがほんの
少しに光を持ち続けたいと思う。