ガーリーバンドSCANDALに嵌った日

ガーリーガレージなバンド、SCANDALを応援するブログです。

夢の大阪城ホール ~後編~

2013-03-07 00:58:58 | ライブレポ
長く続いている大阪城ホールのライブレポ、ようやく最終分に到達しました(^^ゞ

始まるまで、高揚とドキドキの続いた日々…なにが起こるかわからない状況…
終わったときに、泣いているのか、笑っているのか、自分でも予測不能な夢の舞台だったのですが、いざ始まってみたら、TOMOMIの表情や「one piece」の歌詞にウルウルさせられながらも、なんとか崩壊を免れている、という感じ。

まあ、この年になるとですね、感動の涙を流したいなんて気持ちより、みっともない姿をさらしたくない、という気持ちのほうが強かったりしましてね(^^ゞ

ここまで十分に感動したし、楽しめたし、このまま無事に夢のステージを見届けられそうだな~…という自信が、だんだんと強くなってきました(^.^)

そんな、ちょっとホッとしたような気持ちを抱いたまま、いよいよライブは終盤に突入していくのです…



14、Welcome home

感動的な「one piece」のあとに続くには、もってこいの選曲だったんじゃないでしょうか。いまや、メッセージ性の強い名曲の定番となった感もある、「Welcome home」の登場です。
ご存知のように、home=故郷=心の支え≒スキャちゃんにとっては、ファンやスタッフの集まったライブ会場? といった図式が思い浮かぶこの曲。今回のライブでは、まず確実にセトリ入りするだろうと思ってましたが、夢を実現した瞬間を歌う「one piece」のあとにこれが来るのは、意味深いものがありますね。

最初のRINAのドラム連打が、一気に世界観に引き込むのも、「one piece」後の会場雰囲気を突破するのに、ピッタリだったように思います(^.^)



15、Very special

メンバー曲もひとつはあるだろう、と予想してましたけど、正直この曲が来るとは意外でした。
まあ、幸福感たっぷりの曲ですから(´▽`)、ともすれば湿った雰囲気になりがちな会場を、明るくするにはピッタリなのかもしれません。SCANDALには夢の続きがあるわけで、いつまでも泣いてるわけにもいきませんしね(`・ω・´) 笑って次に進もう、と。

もちろんタイトルそのままに、特別な日だから、てのもあると思います(^.^)

本来ゴリゴリなロック、みたいな曲が好みのボクなんですけど、けっこう好きなんですよ、コレw すごくTOMOMIらしくて、笑顔になっちゃうのですヽ(´▽`)ノ
突き抜けるようなTOMOMIの声が、とても気持ちいいんですよねw



16、Shining Sun

本編もあと2曲で終わり…というところで登場したのが、最新アルバム「ENCORE SHOW」からこの曲です。
これはかなり意外…というか、想像もしてませんでした(´・ω・`)
いやまあ、「Shining Sun」自体が好きじゃないというわけじゃないですし、「ENCORE SHOW」からいくつか選曲されるのはわかっていたんですけど…この順番で、この曲を放り込むか、という点ではやっぱり予想外でした。

明るい曲調という点で、「Very Special」からの流れを継ぐ…というところなんでしょうが、ぶっちゃけて言えばちょっと「?」感を覚えちゃいましたね。「会いたい」やら「恋模様」やら「声」やら「スイッチ」やら「BURN」やら…他に聴きたい曲が目白押しだっただけに、余計にその想いが強まったんでしょうけど。

この曲自体が悪い、というわけじゃないですが、大阪城ホールという超特別な日のセトリとしては、少し物足りなさがあったのは、正直なところです(^^ゞ
まあ、思い入れが強過ぎるだけなのかもしれませんけどね。
ただ、純粋にセトリだけを見ると、武道館はもうホントに最高級で。あれと比べてしまうと、もうちょっと欲張りたくなるところです。
普段のライブの延長、という全体の雰囲気は城ホールのほうが好きですが(例えば、武道館でのドッキリとか、印象的ではあるんだけど、好みという点ではちょっと…(^^ゞ)、セトリは武道館のものがよかった、というところでしょうか。

逆にいえば、今後、これ以上の最高級ライブがまだ創れるんだ、ということだと思いますけどw

ちなみに、確かこの曲のときだったと思いますが、頭上から大量の風船が降ってきて、会場を盛り上げました。
人間って面白いですねー(^.^) だいたい、やることって一緒なんですねw 風船が降ってきたら…①まず跳ね返す②手にもって振り始める③飽きると割り始めるw…ということで、アリーナ後方からは、しばらくの間、風船でステージがほとんど見えなくなりましたw まあ、楽しかったですけどねw



17、太陽と君が描くSTORY

本編ラストになにが来るのかと思ったら、わかりやすくノリやすい「タイキミ」でしたw エース級は序盤でほとんど使いきってますもんね(^^ゞ なんだかんだで「タイキミ」も、会場では盛り上がる曲なのです。

悪くはないんですけど、夢の城ホール、本編ラストであることを考えると、最強曲である「BABY」を一発目に持っていったのは、やっぱりちょっと勿体無かったかな、と思ったのも正直なところです。一発目は「テーマ」でも盛り上がったろうし、2曲目の「スペレン」でもかなり盛り上がったでしょうからね。

とはいえ、本当の勝負はまだここから始まる!(`・ω・´)のは、観客もわかっているので、ここはすんなりお見送りw
メンバー4人の姿が消えると同時に、アンコールの大合唱が巻き起こったのでした。



MC

アンコールの声に呼ばれ、戻ってきた4人は、いつものようにライブTシャツにお着替えです。この辺りも、まったくいつものライブと同じ流れですね。

曲に入る前に、最後のMCともいうべきお喋りが始まるのですが…これが、ボクなんかにはすごく感動的で。

TOMOMIがこのときいった言葉のひとつひとつが、名演説とでも言いたいほどに素晴らしいものでした。
彼女の性格のよさが満ち溢れてて、気持ちがこれ以上ないほど伝わってきて、しかもユーモアまで含んでいる。
TOMOMIの言葉は本質を突くんですよね。本当に天才というか、稀有な才能の持ち主だと感心します。

まず「いままでに、いろいろなことを言われてきたけど…」と、この部分に触れたのが凄いんです。
今でこそSCANDALはビッグ・アーティストといっても問題ないほど大きな存在になりましたけど、船出の当初はやっぱりいろいろと悔しい想いをしてきているんですよ。それは、普通の、他のアーティストさんより間違いなく多かったんです。

有名なところでいえば、「アイドルだ」「演奏がちゃんとできるのか」とかね。制服姿でデビューというのも、プラス面もあったでしょうが、マイナス面も少なからずあったんですよ。
彼女たち自身はなにも悪くない、むしろすごく努力しているのに、いわれなき批判を受ける。初めてのサミットでMAMIもぶっちゃけてましたけど…SCANDALというのは、「いろいろ言われて悔しい想いをしている」過去を背負ってきているんです。

それに耐えて、耐えて…の今日ですから。
ただ単に、「売れない時代がありました」なんて物語とは違うのです。楽器演奏経験がない、というだけでもハンデなのに、そこに加えて数々の白い眼にも耐えなきゃいけなかったんですから。

もちろん、売り方を考えるのはチームSCANDALの誰かなので(恐らくは、けっこう上層部の方なんでしょうが)、いわれなき批判はある程度覚悟のうえ、でしょうけどね。
それでも、ともすれば、そんな凹みそうな状況を、よく彼女たちは「バンド活動は楽しい!」と明るく前向きに捉えることで乗り切れたもんだな~と、本当に感心します。

それと、そんな彼女たちを支えたのは、やっぱりファンの応援だったと思うんですよ。僭越ながらw←
ファンの声が、彼女たちにやってることの正しさを、教えてあげることができたんじゃないですかね。だからこそ「いろいろ言われても」ここまで続けてこれたんじゃないかと。ファンがついていかなかったら、さすがの彼女たちでも、途中で心折れてたかもしれません。

そう考えると、ボクらファンも、ちょいと自信を持っていいんじゃないですかね(´▽`)
メンバーが言っているように、大阪城ホールに辿り着いたのは、ファンの支えがあったからだと。
やったぞ、オレたち\(≧▽≦)/ 

この、彼女たち独特の、それでいてあまり触れたくないであろう話題を、自ら口に出すところがTOMOMIの凄さなんですよね。

「友達に連れてこられただけのひともいるでしょうし」とぶっちゃけちゃうのも凄いですがw、「ぬいぐるみでもひとりひとりにあげたい」なんてユーモアを混ぜるのも凄い(^.^)

極めつけは「お返しは、続ける、ということだと思いました」という結論に達しているところですね。
まさしく、それこそがファンの望んでいることなので。少なくともボクはそうです。
大阪城ホールはもちろん大切ですが、一番重要なことは「SCANDALの音楽を楽しませ続けてくれる」ことですから。
ボクが死ぬか、飽きるまではw←、続けて欲しい。そこが究極の夢ですもんね。

そこまで心に響かせておきながら、最後に「さ、ベース担ごうかな!」と締めるあたり…天才の所業としかいえないでしょう、これはw

またMAMIがですね…いいんですよ。

彼女は「夢を言い続けることで、夢が達成できる。…ということを証明できたのが、嬉しい」と言うのですが…

これってよく考えていくと、「自分のため」じゃなく、「他のひとのため」に言ってますよね。

つまり、自分が夢の舞台に立てたことより、夢を持つひとに、少しでも自信を与えられることができたから嬉しい、といっているわけで。
「自分」よりも常に「他者」が優先される。そこがMAMIの素晴らしさですよね。普通は自分が前に、前に…というのが芸能人だと思うんですけど、MAMIはほとんど真逆にたってるひとなのです。

改めて、MAMIの人間性にも惚れ直してしまいましたね(´▽`)

…って、MCだけで、こんな長くなっちゃいましたが…(-_-;)

しかし、ここのMCを聞くだけでも、大阪城ホールにいった甲斐がある、と思えるほど、ここのところが好きなのですw



アンコール1、サティスファクション

上のMCを受けて、HARUNAが「そんな皆に聞かせたい曲があります」というので、なにかとワクワクしてたら…CMでお馴染みのコイツでしたw
この曲も普段SCANDALを聴かない観客の方に対しては、必要な曲ですよね。一番、聞き覚えがあるでしょうから。

このとき、金色のテープがまた頭上から降り注いだのですが、あとでスキャ友さんから見せてもらったら、なんと「wonderful tonight」の文字がひとつひとつに入ってました。芸が細かい!w



アンコール2、DOLL

「最強のヤツ、いきます!」「これやるために来たんでしょ!?」という、HARUNAの煽りがピッタリの曲…いやー、まさに仰る通り!(≧▽≦) 1万人でタオルまわすために来たんですw

会場が一気にヒートアップするのはもちろんなんですが、驚いたのは、フロントの3人が揃って移動するんですよね、演奏しながら。
左右に伸びた花道を往復するんですが、いくら「DOLL」が演奏しやすくて、何度も弾いている曲だとはいえ、歩きながら演奏するのは、さすがに凄いな、と思いました。

ラストは近いんですが、鉄板最強曲のひとつだけあって、会場の盛り上がりは最高潮!
あとひとつ残った最強曲が、ラストには予想通り控えてましたw



アンコール3、EVERYBODY SAY YEAH!

秋のツアーや新年初ライブのマニアライブではやってなかったので…なんとなく久しぶりの感もあったんですけど、やっぱりめちゃめちゃ盛り上がります、この曲は(≧▽≦)
いや、とにかく声出したり、飛んだりしやすいのですよw はじめてのライブで、ノルのがなんとなく恥ずかしい…なんて方には、是非この曲をオススメしたいです(^.^) めちゃめちゃノリやすいですからw

上でも書いたように、若干セトリに関しては「うーん?」なとこもあったんですが、さすがにこのオーラス2曲は圧巻でしたねえ~。ここだけで、かなりの満足度が得られました(´▽`)



途中、幾たびかの涙腺の危機を乗り越え…最後は笑顔で終わった感のある、大阪城ホール。

これで全部終わったんだな~…と思うと、無事に泣き崩れなかったことに安堵する反面w、まあ、意外とこんなものかな、とも思ってました。
やっぱり人間、過度に期待しすぎると、拍子抜け、みたいなときってありますからね。
もちろん、十分に満足してるんだけど、いざ夢のステージが終わってみたら、意外と普通だったかも…などと気を抜いた、そのときです。

まさか、最後の最後、こんな形で一生忘れられない光景を見ることになるとは。



全ての楽曲が終わり、メンバー4人が揃って、左右の花道を歩き出しました。
これ自体は、ライブ終わりのファンへの挨拶、という恒例のもので、いつもの普通の光景です。

ただ、BGMに流れてきたのが…「SCANDAL BABY」。

一発目にやったSCANDAL史上最強の名曲にして、歌詞のどの部分にも彼女たちを投影した曲が流れてくると…

観客のみなさんが、自然発生的に、誰に指示されたわけでもなく、ノリ始めたのです。腕をつきあげ、コールを叫ぶ。会場全体が、まるで今、SCANDALが演奏しているかのように――。

もちろん、本人たちはファンに挨拶しているので、実際に演奏しているわけじゃありません。誰がどう聞いても、BGM。音源から流れてくる「SCANDAL BABY」です。

その音源から流れる「SCANDAL BABY」を、今まさにライブでやっているかのように、観客全体が腕をあげ、叫び続けて――。

いや、君たち。どれだけ「SCANDAL BABY」好きなんだ。

というか、どれだけ、SCANDALのことが好きなんだ。

クルマのCMで「愛は見えないけど、確かにそこにある」なんて台詞がありますけど…このとき、愛はハッキリ見えましたよ。

このですね、「SCANDAL BABY」に叫び続け、ノリまくる観客の皆さんの光景が、今になっても忘れらないのです。

実に、感動的なシーンでした。

もしや、もしや、このままいったら…とは思ったんですけどね。

いつもライブで、ファンが合唱する場面。大サビのところ「ホントはいつもあなたに、わかって欲しいと思ってたよ」「泣きたいときもあったけど、もう振り向かないと決めたから」

まさか、ここのところ。いつものように大合唱するんじゃないよな…と思っていたら。

歌うんだな、みんな。あらん限りの大声で、歌うんだもの。

あかんわ、そんなの。泣かずにいられないでしょう。

凄いものを見たな、と思いました。もうホントに崩れるかと思いましたよ。

おかげで今、「BABY」聞くたびに涙が溢れて困っていますw あの光景が、蘇ってきちゃうんですよね。

ちょっと気が抜けた、最後の最後にこんなシーンを見せつけられたから、完全にやられてしまいましたね(^^ゞ



後から考えてみると、一曲目に最強曲「BABY」をやったのも、全てはこのためなんでしょうね。

いろいろと情報を聞いた限りだと、どうもスタッフさんサイドはこうなることを、ある程度計算していたように思います。我々ファンの気質を知り抜いてるな~(^^ゞ 今回は、完全に脱帽ですね。これ、「BABY」以外の曲だったら、絶対に起きなかった現象だと思います。

とはいえ、もちろん、ファンの愛なければ起こり得なかった現象ですから…

スタッフさんの信頼に、ファンが見事に応えたからこその伝説のシーンになったんじゃないでしょうか。見えない連携プレーですね(^.^)
ボクはチームSCANDALというのは、スタッフさんをまとめた言葉だと思っているのですが、もしこれにファンも含まれるとするならば…今回は、チームSCANDALが生んだ、感動の最高傑作だと思います。

改めて、この4年間、スキャちゃんを応援し続けて本当によかったと思えましたね(≧▽≦)



これで必要以上に長くなったライブレポは終了です(^^ゞ
お目通しいただいた皆さん、ありがとうございました。

レポ自体は終わったのですが、この数日、スキャちゃんのことをずっと考えていたせいか、今後に向けてどんなことを期待するのか、自分なりにハッキリと見えてきた気がします。
ライブレポの番外編、というかエピローグという形で、明日以降そちらを書いて締めさせていただこうと思います(^^ゞ