自遊日記

定年後の備忘録

ロンドン・わがまま歩き(59) 大英博物館③

2007-08-30 17:56:56 | 英国の旅
アジアゾーンまで来ると、見学者の数はうんと少なくなる。







            スリランカのタラ像。
            AD5~6世紀の作品。

タラは仏教において最上位の観音様で、幅広く崇拝されているようだ。
それにしても、このウエストのくびれ具合は・・・

            






 








中国、韓国、タイ・・・etc.アジアの国々の珍しい像や宝飾品が
数多く展示してあった。







アジアゾーンはエジプトやギリシャ・ローマゾーンに比べると
比較的空いていた。

やはり欧米人にとっては、ヨーロッパの原点である、
ギリシャやローマへの関心が一番なのだろうか。







日本コーナーにも立ち寄ってみた。
別にイギリスまで来て、日本を勉強する必要はないのであるが、
「日本」をどんな風に紹介しているのか・・・
ちょっと興味があったので、覗いてみた。

上の写真は、日本コーナー入り口に展示してあった櫓時計。
大名なんかが使っていた時計のようだ。
日本で見た事がない時計を、イギリスで始めて見る。







鎧、冑に刀剣類も展示してあった。
外人は、これを見て、サムライやハラキリを連想するのだろうか。







江戸時代の大判小判も展示されていた。
時代劇ではよく見るが、本物を見るのは、はじめて。








江戸時代の隠居した町人像なるものも、展示されていた。
こんな像も日本では見た事がない。

英語のタイトルはPortrait of a retired townsman
人間味のある柔和な表情をしている・・・と付記されていた。

日本の事なら何でも知ってるぞ、の気分でちょっと立ち寄った
日本コーナーだったが、恥ずかしながら始めて見るものも多かった。

まだまだ日本についても世界についても、知らない事がいっぱいだ。
大英博物館には、又たっぷり時間をかけて訪れてみたい。






ロンドン・わがまま歩き(58) 大英博物館②

2007-08-29 22:28:54 | 英国の旅
ギリシャ・ローマ ゾーンヘやってきた。






水浴中の、女神アフロディアが誰かに見られている事に気付き
恥じらいのポーズでうずくまる姿。

顔は覗き見している人物に向けられている。






まるで、睨みつけられているようだ。
私は覗き見の犯人ではありません・・・。





失礼して後姿も撮らせてもらった。





















有翼のライオンや身体は馬だが上半身は人間・・・といった
不思議なレリーフがあった。神話の世界だ。







これは、トルコ南西部のクサントスでBC380年頃に建てられた
権力者のお墓。

列柱の間に立つ3体の女性像は、海の神ネリウスの娘達と
考えられている。

台座には、ギリシャとペルシャの戦いの様子が描かれている。







これは、アテネのパルテノン神殿東側の破風をはがして持ってきたもの。

トルコ駐在大使だったエルギン卿が、当時ギリシャを治めていた
トルコ政府の許可を得て、はがしてきたそうだ。

今でも所有権について、ギリシャ政府から異議が出ているそうだ。






人面有翼牡牛像。古代アッシリアでは、悪霊から城を守るため、
城門に巨大な像を造った。
これもその一つでラマッソスと呼ばれる像だ。

ロンドン・わがまま歩き(57) 大英博物館①

2007-08-28 21:39:18 | 英国の旅
ロンドン滞在の楽しみの一つに博物舘や美術舘巡りがある。

今回は、シャーロック・ホームズ博物舘、紅茶博物舘、庭園史博物舘
といった小さな博物舘もいくつか訪れたが、やはり一番見応えがあったのは
大英博物館だ。






ご存知の通り、大英博物館は世界最古(1759年にオープン)の
博物舘であり、人類の膨大な遺産を擁する、世界最大級の博物舘でもある。
大英帝国時代の軍事力と財力で、世界中からお宝を集めてきたようで
中には強奪してきたのでは?というようなお宝もある。

しかし、こんなスゴイ博物舘の入館料がタダで、写真撮影も自由・・・
というところが何ともニクイ。さすが大英帝国は太っ腹。







一番の見所は、エジプト・ゾーン

これは、第19王朝のファラオ、ラムセス2世の胸像。
右胸の穴はナポレオン軍が戦利品として持ち帰る時に
開けたものだそうだ。
その後、フランスから英国が購入したものだそうだ。
              BC1250頃の作品










         緻密なモザイク(上)と石棺(下)








       第18王朝のアメンホテプ1世の坐像。







    巫女ヘヌトメヒトの棺。

被葬者の生前の容貌に似せて作られているようだ。
肉体が滅んだ後も魂を保持するのに役立つと
信じられていたようだ。













あちこちで勉強している現地の小学生らしき子供を見かけた。
大体3人の子供に1人の先生がついて指導していた。

しかし、世界一の博物舘で、マンツーマンに近い形で勉強させて
もらうとは・・・・
イギリスの子供が羨ましい。

ロンドン・わがまま歩き(56) 2階建バス

2007-08-25 16:39:43 | 英国の旅

ロンドンに欠かせない風景が、2階建バス(ダブル・デッカー)と
ロンドンタクシー。






ダブル・デッカーと電話ボックスの取り合わせも
ロンドンらしい光景・・・。







ハロッズ前からピカデリー・サーカス方面に向かう、
ダブル・デッカー。









リージェント・ストリートを行くダブル・デッカーの後ろ姿。








観光用のダブル・デッカー。
後方には、ビッグ・ベンが見える。







ウエストミンスター駅近くで停車中の、ダブル・デッカー。
壁面に日章旗が描いてあるので、日本語の解説もあるのだろう。

しかし名所巡りは、自分の足で歩く方が楽しいので、今回は
観光バスには一度も乗らなかった。




観光バスには乗らなかったが、路線バスは結構利用した。
これは、Lambeth Palaceのバス停。

ここからWaterlooまで、歩ける距離だがバスを利用した。

“オイスター・カード”があれば切符を買う手間も不要。
地下鉄の路線から少しはずれた場所へ行くには、
バス利用がとても便利だ。






ダブル・デッカーの1階。
右奥に2階に登る階段が見える。




2階席からの景観。周りの車を見下ろしながら走る気分は快適。
街角、街角に貼ってある、通り名のプレートも2階席からはよく見える。
今どこを走っているのか・・・一目瞭然なので乗っていても不安を
感じない。

ロンドンっ子になった気分で、ダブルデッカーを満喫。


ロンドン・わがまま歩き(55) 地下鉄

2007-08-23 15:38:40 | 英国の旅

ロンドン滞在中の移動手段はもっぱら地下鉄。
12本の路線が網の目のように張り巡らされている。

時々バスも使ったが、ほとんど地下鉄だけで用を足せた。







これは連日お世話になった、Northern Line。
地下鉄とは言え、郊外では地上を走っている。







路線によって座席の仕様が異なるが、これは
Northern Lineのシート。

座席の背もたれ部と窓との隙間20CM程の場所は貴重な場所だ。
新聞を読み終えた人はポイッとここに捨てる。
すると近くの人がすかさずこれを取り上げて読む。
こんなシーンを何度も見た。

紳士淑女も平気で他人の捨てた新聞を取り込み読んでいた。
もっとも、新聞と言っても、駅で配られる無料のフリーペーパーが
ほとんどのようだ。

他人がタダで手に入れたものを読むだけだから、
別に恥ずかしい事をしているとは、感じないのだろう。









都心部に入ると当然地下を走る。
ロンドンの地下鉄は“チューブ”の愛称で親しまれているが、
車体もトンネルも、ま~るく、まさにチューブだ。

ロンドンもニューヨークと同じで、人種のるつぼ。
地下鉄の車内も、多種多様な人々が乗っている。
人間ウオッチングには格好の場所だ。







ロンドンの地下鉄は遊び心も充分だ。
ベーカー・ストリート駅にはシャーロックホームズの
シルエットが・・・。




ヴィクトリア駅にはヴィクトリア女王のシルエットが・・・








路線によっては、このようなロマンス・シートの車両も走っている。

昼の空いた時間に撮ったので、ガラ空きのように見えるが
ラッシュ時の混雑度はハンパじゃない。
大男大女に囲まれ窒息しそうになった事もある。






地下鉄利用に際しては、娘婿が準備してくれた“オイスターカード”
のお世話になった。
地下鉄、バスが乗り放題の重宝なカードだ。

ところで、地下鉄利用上困った事は、駅にエレベーターが無い事。
乳母車に乗せた孫を連れての移動で、階段の登り降りはつらい。

もちろんエスカレーターは整備されているが、乗り換え時
等の際は、いくつもの階段を自力で登り降りしなければならない。

しかし逆に階段が多いお陰で、多くの人の親切にも触れた。
乳母車をかかえ、階段でモタモタしていると、すかさず誰かが
ヘルプしてくれる。
ちょっと悪ガキっぽい風体の若者が、気軽に手伝ってくれた時は
不覚にも、涙が出そうになった。

階段で手を貸してくれた方々!
車内で席を譲ってくれた方々!
心からTHANK YOU で~す。

ロンドン・わがまま歩き(54) ハイドパーク

2007-08-22 16:30:27 | 英国の旅

家内と娘がハロッズで買物をしている間、私はハロッズを抜け出て
北側にある、ハイドパークを散策。
ここは、かってはヘンリー8世の狩猟場だった所だそうだ。

1637年に一般に開放され、今では市民の憩いの場になっている。










兎に角広い。
日比谷公園の9倍近い広さがあるそうだ。
縦横に散策路が走っている。

公園のベンチで女性が1人、もの思いに耽っていた。
絵になる光景だ。












訪れた4月は、いろんな花が咲き始める季節。

ロンドンも花いっぱいだった。
上のチューリップは、私でも解るが、青紫のピンポン球のような
形をした花の名前は、植物オンチの私には解らない。









バラのトンネルがあった。
5月か6月には恐らく見事なトンネルになるのだろう。









散策路ではウオーキングやジョギングを楽しんでいる人がいた。

我が家の近くの公園では、人々が数珠繋ぎになって
ウオーキングしているが、この広さ、この開放感・・・
何とも羨ましい・・・。










散策路に平行して、乗馬用の道(Rotten Row)もあった。
英国ならでは、の光景だ。

かっては上流階級の人々の、社交の場として賑わった場所のようだ。








公園の一角に小さな白樺林があった。
信州の牧場のような雰囲気だった。







公園の一角にこんな騎馬像もあった。

台座の説明によると、特定の人物を表現した像ではなく、
戦争で亡くなった騎兵隊員を悼む像のようだ。

まだまだ公園内を歩き回りたかったが、家内と娘との
待ち合わせ時間が迫ってきたので、ハロッズに戻った。

ロンドン・わがまま歩き(53) ハロッズ

2007-08-20 11:49:28 | 英国の旅
ロンドン滞在記が完結していないので、ボチボチ再開です。

娘は、昨年末ロンドンへ引越しして以来、まだハロッズには
一度も行ってない由。
園児と1歳の幼児を抱えていては、街へ出るのも大変のようだ。

今日は、娘のリクエストに応えて、1歳の孫も連れてハロッズへ
出掛けた時の写真です。











創業150周年を迎えた、ロンドン屈指の老舗デパート、ハロッズ。
さすが威風堂々たる構えだ。

総面積63000㎡で、店員すら迷子になるという広さだ。
入り口でフロアガイドを貰って、店内探索。









オーナーがエジプト人だからか、エジプトコーナーあり。
ここを待ち合わせ場所にし、家内、娘グループと別れる。

娘達は買い物に、私は1人で少し店内をウオッチングした後、
近くのハイドパークを散策。







 
さすが、紅茶の本場英国だ。
紅茶コーナーは充実している。

照明もシャンデリアを使い、ちょっと豪華。









肉類の充実度は日本の比ではない。
ハムの種類の多さに驚く。








寿司コーナーもあった。
いなり寿司、サーモンのにぎり、などいずれも1カン1.2ポンド
日本円にして約300円。
ちょっと高いが米粒に飢えていたので、いくつか買った。








スイーツ類やテリーヌ、ムース等も充実している。








大理石のテーブルの上に、森の動物に囲まれ、ベリー類が
並んでいた。

ディスプレーも豪華だ。










待ち合わせ場所のエジプトコーナーで家内、娘、孫と合流。
4人揃ったところで、ハロッズ内のレストランで食事。

肉厚のサーモンが美味だった。

1歳になる孫娘は、周りの外人さんに盛んに笑みを振りまいていた。
周りの人も笑顔を返してくれ、いろいろ相手をしてくれる。

英語が弱い親に代わって、孫が立派に親善大使役を果たしてくれた。

姫路・好古園

2007-08-18 14:41:17 | 国内旅行
姫路城見学の後、西隣にある好古園を散策。
昔の武家屋敷跡を活用し、趣のある庭園が設えてある。











池泉回遊式の庭。
瀬戸内海をイメージした大池には、錦鯉が彩りを添えている。






池の上にせりだした、茅葺のあずまや「臨泉亭」

後方に見える築地塀あたりは、時代劇のロケにも
よく使われる場所のようだ。






明るく伸びやかな庭園。
















園内にはハスや萩が咲き、ヤマモモも赤く実っていた。







姫路城のお濠を眺めつつ、帰路につく。

国宝・姫路城

2007-08-17 12:40:52 | 国内旅行
先般ボランティア仲間と姫路城を見学した。

国宝で世界文化遺産にも登録されている姫路城は
貫禄充分、見所いっぱいだった。






  











天守閣を様々な角度から眺める。
どこから見ても絵になる。

現在の五層七階の天守閣に仕上げたのは、
池田輝政(家康の娘婿)だそうだ。

姫路城は、最も完成された城郭建築といわれており、
築城当時の美しい姿がそのまま保存されてきた事が
世界遺産に指定された理由のようだ。









人の顔のようにも見える石垣。
魔除けの意味でもあるのだろうか?





石垣の中央にちょっと変った石が挟まっている。

秀吉が築城中、石垣の石がなかなか集まらなかった。
城下で餅を売っていた貧しい老婆が、この噂を聞き、
古くなった石うすを寄付したそうだ。

この話が町中に広まり、人々が競って石を寄進したため
工事は順調に進んだようだ。

写真中央は、老婆が寄進した石臼と伝えられる「姥が石」







敵の攻撃を防ぐ工夫が随所にある。

ここは、石垣をわざわざ張り出して、敵がこの狭い場所を
通らざるを得ない状況を造り出している。

敵がここを通過する際、集中攻撃を仕掛ける・・・
という作戦のようだ。






この緑の葉っぱのシャガはどこでも見かける草だ。
しかしこれを石垣の下に植えてあるのは、理由があっての事らしい。
この草を踏むとよく滑るそうだ。
敵の侵入を防ぐため、石垣の下にはよくシャガを植えたそうだ。







秀吉築城の名残りの壁、「油壁」

姫路城の壁はほとんどが、白漆喰の壁であるが
「ほ」の門の内側にあるこの壁は粘土に砂利を混ぜ
米のとぎ汁で固めたものといわれている。

砲弾にも耐える、コンクリート並みの強度だそうだ。





千姫ゆかりの西の丸。
千姫は、大阪城落城の後、本多忠刻に再嫁しここ西の丸で
幸せな日々を過ごしたそうだ。

写真は千姫の化粧料10万石で建てられたといわれている、
化粧櫓。






天守閣から、千姫の化粧櫓を見下ろす。







この階段は、時代劇の撮影によく使われる場所のようだ。







歴代の城主の家紋。
豊臣家の家紋、五三の桐も見える。


1580年、黒田孝高が秀吉にこの城を献上。
秀吉は中国地方攻略の拠点として活用。
羽柴秀長、木下家定が城主を努める。

関が原の戦いで大阪方が破れ、1600年以降は
徳川方が代々の城主に。

数奇な運命を辿った姫路城だが、戦災にも遭わず
よくぞ残ったものだ。

炎天下のテニス

2007-08-16 21:23:32 | テニス&ゴルフ&ラグビー
朝から同好会でテニス。 今日の暑さは、ハンパじゃなかった。

コートに着くなり、近くで救急車のサイレンが聞こえた。
コート脇のジョギングコースで倒れていた男性が、運ばれて行ったそうだ。
熱中症のようだ。

「年寄りが無理しちゃいかん」と誰かがつぶやいていたが、偉そうに言う我々も
立派な年寄りなんだが・・・

今日は、お盆で集まりが悪いのでは、と思っていたが、男性4名、女性2名の
計6名集まった。時々は休憩も出来る人数だ。

今日はラリーの練習のみで、ボレーの練習は割愛。 すぐゲームに入る。

熱中症の注意が叫ばれる昨今、水分補給には充分注意した。
家内特製の水(黒糖と塩入り)1リッターとスポーツドリンク500ミリを持参、
更に、仲間の1人が差し入れしてくれたジュースも1缶飲んだ。

女性群に貰った「熱中飴」もなめた。
ゲームの合間には頭から水をかぶったり、首を冷やしたりもした。

充分暑さ対策をしたつもりだが、肌は焼けるというより焦げる感じ。
乾燥したコートは、少し散水したぐらいでは焼け石に水。
からからに乾いて、熱気が地表から上ってくる感じ。

ゲームの出番が回ってくるのが、いつもは楽しみなのに今日だけは
やや苦痛に感じた。

12時に炎天下のコートから帰宅。即刻シャワーをする。 生き返った感じ。

さっぱりした後は、ビールをガブ飲み。昼食はあっさりと、ソーメンで済ます。

昼食後は、バタン、キューと倒れるように昼寝。
枕元の「カンタベリー物語」を数行読んだだけでzzzzz~。

今日も「テニス、シャワー、ビール、昼寝」のゴールデンコースを満喫。

1時間弱の昼寝を終え、テレビを見ると、今日は40度を越えた地域が
何ヶ所もあった由。 体温を越えている。
熱中症で倒れた人も多かったそうだ。

無事生還出来た事に感謝。 
そろそろ炎天下のテニスは自制すべきかも・・・。