丸亀城を見学した後、一路道後温泉に向かいました。
松山ICを降りた時は、日もとっぷりと暮れていました。
はじめての土地でしかも夜道・・・
高齢者にとっては、ちょっとつらい走行でしたが、無事ホテルに着きました。
ホテルのお風呂には、いつでも入れるので、
まずは、道後温泉本館に向かいました。
浴衣に着替え、湯かごをぶらさげて坂道を本館へ。
徒歩数分の距離です。
本館前の図。
木造三層楼のレトロな建物は、国の重要文化財。
ミシュランのグリーンガイドでも、最高評価の三ツ星を獲得し、
今や世界の評価も高い本館です。
本館の屋上には、赤いギヤマン張りの振鷺閣があります。
ここに吊るされた太鼓から、朝6時、正午、夕方6時に
ドーンドーンと迫力ある音が流れてきます。
日本の音風景百選にも選定されている、風情ある「刻太鼓」です。
入館料を払うと、3階の個室に案内されました。
しばし休憩の後、館内を見学。
3階の個室を外から見た図。
入浴前に「坊ちゃんの間」を見学。
「坊ちゃんの間」は3階の角部屋です。
漱石が松山中学に赴任し、この温泉に通っていた当時の姿が
そのまんま保存されています。
「坊ちゃんの間」には、漱石の胸像と、
漱石がモットーとしていた「則天去私」の文字がありました。
小説「坊ちゃん」のモデルと言われる、
松山中学の先生方の写真もありました。
どなたが山嵐で、どなたが赤シャツなのでしょうか?
「坊ちゃんの間」を見学した後、
皇室専用の浴室、又新殿(ゆうしんでん)も見学。
その後、念願の「霊の湯」入浴。
あまり広くはないが、大理石や大島石を使った高級感溢れる浴室で
湯量も豊富、湯かげんもベストでした。
入浴後、個室に戻ると、お茶と坊ちゃんだんごが出されました。
お茶は天目台に乗せて供されます。
「千と千尋の神隠し」のモデルになった場所は、
他にもいくつかあるようですが、
この道後温泉本舘も、そんな雰囲気を感じます。
本館での入浴を済ませ、ホテルに戻って夕食。
空きっ腹に、料理もお酒もはかどりました。
「お食事処」の部屋の壁に、こんな額が架かっていました。
額を横目で眺めつつ、私も家内もしっかり呑みました。
私達は、随分と”時間の無駄”をしてしまったようです・・・