自遊日記

定年後の備忘録

空中茶室・閑雲軒

2011-01-22 17:55:39 | 京都 街歩き
江戸前期の茶人小堀遠州が建てた茶室・閑雲軒の跡が、
昨年末に石清水八幡宮の境内で見つかりました。
空中にせり出す様な形で建っていたようです。






       石清水八幡宮の南にある松花堂庭園に、
       この閑雲軒を再現した茶室があります。

    実際は山の傾斜地に「懸造り」という工法で建てられていたようです。
     丁度京都の清水寺の「舞台」のような形で建っていたようです。
     ここは平地なので、そっくりそのままの再現は出来ていません。





      手水鉢も崖をイメージして背の高いものになっています。






        茶室(4畳台目)の内部も見てみましょう。
     茶道口(左側)と給仕口(右側)を外から見た図です。





           茶室内側から入り口を見た図です。






      床柱は、栗のちょうながけ。床かまちは、漆の朱塗りです。
      侘び寂びの雰囲気とはちょっと異なる華やかな雰囲気です。
     茶人であり大名でもあった小堀遠州の好みがよく現われています。






             こちらは、点前座(台目畳)です。






             にじりぐちはここに設けてあります。
                廊下から入る形です。





              連子窓の上にも、下地窓があります。
              窓が多いのも小堀遠州の好みです。





             廊下側から、にじりぐちを見た図です。
         この茶室が、昔石清水八幡宮境内の崖に建っていた時は
         この廊下から絶景を眺める事が出来たと言われています。


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