棋譜等は竜王戦中継サイトでご覧下さい。
序盤は普通に駒組みを進めれば、手得(角を換えてもらっている)が生きて作戦勝ちになるのかと思っていたのですが組みあがってみると逆でした。手は得しているのですが、銀冠に限定されているとも言え後手の穴熊がやたらと固く見えました。
封じ手の▲5八金は△3九角を誘って局面に動きを求めた手です。馬を作られて少し苦しいのかもしれませんが、金銀が自由になって(角を持たれていると金銀の動きに制約がある)盛り上がれたのも大きく、良い勝負と思っていました。
その後はほぼ互角の戦いが続きましたが67手目▲3五同歩がやや疑問だったかもしれません。固さが違うので「よほどの得がない限りは攻め合わない、丁寧に」と心掛けて指していましたが、ここは▲2五歩と攻め合いに行く手も十分にありました。
図は75手目▲9四桂と跳ねたところ。「攻め合わない」の方針に反する手ですが、△8四歩と攻められては仕方がありません。攻めた、というより攻めさせられた感じなので、自信はなかったです。
次の△同香を佐藤二冠は「この香は動いてはいけなかった」と後悔していました。△8三銀と交わすほうが優ったようですが、取れる桂を取らずに銀を逃げるというのも指しにくい手ですね。
△7八桂成と要の金を取られてはさすがに悪いと思ったのですが9筋の攻めが意外に厳しかったようです。115手目▲3三飛成としたところでは、逆転して優勢になったと感じました。後手が疑問手を指したとは思えないのでやはり△9四同香が問題だったのでしょうか。
なんと言ってもポイントはこの局面です。120手目の△8五香では△3二歩と読んでいて▲5一馬(予定)△8五香で「優勢ながらもまだまだ大変」と思っていました。
ところが、実戦は単に△8五香で、僕の読みと比べると△3二歩▲5一馬の交換が入っていません。図で△3二歩▲5一馬が入っていれば▲2二竜の横利きが止まっていて攻め合いは無理なので▲7七銀打の予定でした。
その読みに比べると本譜はこちらに取ってかなり条件が良いので、攻め合いでも勝てそうな気がして▲5二馬と銀を取りましたが△5九馬をうっかり。何か駒を使って攻められる手に気を取られているので馬を移動してスペースを空けて△8六桂を狙う手は盲点になっていました。やはり、▲7七銀打ではなくてはいけなかったです。
△5九馬を許して一気に差がつまりました。
そして129手目▲6九金が敗着。132手目は△8七銀だと思い▲7九玉△8八銀成▲同玉△6九馬▲7八銀△9六桂▲同香△9七金▲7七玉(参考図)
で△8六金とは出られない(▲9六香がいる)ので勝ち。というのを何回も確認して(7分)打ったのですが△8九銀をうっかりしました。
佐藤二冠の手つきが△8六桂で急に鋭くなったのを見て嫌な予感がして、銀が8七を通過して8九に打たれた時は倒れそうになりました。
今日は関係者一同で伊勢神宮に棋譜の奉納に行き、午後に帰宅しました。夕方、正装をして嫁さんと柊が帰宅。そう、今日は幼稚園の入園面接だったのです。
説明会で「例年、定員前後の応募で、万が一超えても定員には余裕を持たせていますので」とは聞いていましたが今年に限って応募が急増する可能性もないとは言えません。
心配していましたが、無事に合格したとのこと。これでダメだったら一家揃ってどんよりだなと思いましたが、良かったです(苦笑)
改めて五番勝負、頑張ります。
▽78桂成 を許したのにはビックリ
最終盤に ▽89銀 を打たれた辺りでは、日本中の渡辺ファンがアクセスしまくったからか、Webリアルタイム中継が飛んでいました
最強の挑戦者なので、一筋縄では勝てませんね。互いにワナがあちらこちらに仕掛けられている将棋で、最後に渡辺竜王がワナに掛かってしまったように見えました
体調は大丈夫でしょうか? 親知らずは痛いモノなので、思考集中できないことがあったのでしょうか?それだけが心配です。
息子さんの幼稚園入園が決まり、一段落。体調を整えて将棋を勝ちまくって下さい
幼稚園の面接?私も経験ありますが緊張しますね。
今回の負けはスッパリ忘れて、5番勝負
頑張ってください。
プロの手の鋭さは私には魅力。
まだまだこれから。
幼稚園合格おめでとうございます。
1勝1敗のタイになりました。
2局とも康光棋聖の守備陣から急所に据えられた竜王の桂頭を狙う、いかにもな康光棋聖な手が印象に残りました。1局目には康光棋聖に、2局目には若き竜王に見落としがあったようで、中盤優位に進めていたほうの逆転負けという形になったのでしょうか。
どちらが有利、といえなくなってきた気がします。
まだ第3局に少し時間があるので、順位戦の心配を(下向きの矢印に対しての)軽減していただき、コクのある熱戦を見せていただきたい、とファンは思っています。
長文失礼いたしました。
BS2の解説の鈴木 大介 八段も、封じ手は▲1六歩しか読まない…とおっしゃっていましたし、候補手は鈴木八段が予想した▲1六歩も含め、本譜の封じ手も含んだ4つ考えられたと思いますが、本譜の封じ手にはそんな意味があったとは…一番渡辺竜王にお聞きしたかったことでしたので、大変勉強になりました。
昨日は小生も体調不良で、最終盤はネットで観戦していましたが、一進一退で、逆転を食らったのも勝負のあやだったかな…と感じます。
昨年の渡辺竜王2連敗からの「ゴッドハンド」から放たれた「△7九角」よりは、昨日の逆転がはっきりした△8九銀に比べて、若干衝撃は少ないと、個人的には勝手に思っているので、嫌な流れを絶つためにも、第3局…是非頑張って勝って下さい。
精一杯、北海道にエールが届くように、応援します。
改めて、封じ手の解説は、入門者の小生には涙が出るほど嬉しかったですね…。心から、深謝です。
それと…柊君の幼稚園の面接の合格…おめでとうございます。
成長が楽しみですね(笑)。
ということで、竜王には何か読みがあると思って期待してみていたんですが。
うっかりだったんですね。残念。
最終盤まで面白い将棋だったので、あっけない幕切れが惜しいです。
次局も楽しませてください。
最後の最後うっちゃりでひっくり返されてしまいましたが、穴熊に組まれ勝ちにくい形を知らぬ間に優勢に持ち込んだ戦いぶりは見事だと思いました。
いい将棋を指し続ければ、結果は後からついて来るはずです・・・よね
またワクワクさせてください。
将棋
空手では、100人組み手というのがある(あったかも)そうですが?
相場の世界でも本が出てました。でも囲碁もですがルールの良くできているゲームでは100連勝などは無理なんでしょうね。
勝てたと思っていましたから、
負けたとわかったときは
力が抜けました。
がっかりして
テレビつけたら
ドラゴンズの優勝が放映されていました。
昨日は
竜王戦とドラゴンズ戦でしたね。
英気を養って、
第3局目は、がんばってください
竜王はモット悔しい敗戦でしょう。
改めて五番勝負になりましたね。
これからも良い将棋を期待しています。
ところで、竜王、
竜王の文章は大変読みやすいですね。
一文が短いのがその理由でしょう。
一文が短いと前後の文章のツナガリが
ヨク見えますから。
さらに読みやすい文章にするには
「改行」を上手く使うことだと思います。
「改行」は「文章の形」を作るものです。
内容よりも前に「形」は
視覚に直で訴えるものですから
とっても大事、らしいです。
第三局も頑張ってね♪
応援してます。
で、竜王戦も・・・楽しむを忘れずに…勝ってください^^V
金銀の盛り上がりで勝負になる、という感覚が分からず、その後、先手優勢になって感動しました。
うっかりがあったとは言え、勝機もあり、
次に繋がる勝負だったのではないでしょうか!!
次も応戦してます!!がんばれ~!!
1局、2局とも、序盤、中盤、終盤、渡辺竜王が圧倒してるように見えました。互角に見える局面=渡辺竜王優勢って感じに思えます。それだけ強さに信用度があるんだと思います。
泣き叫びたいぐらい負けると苦しいと思います。
けど気を取り直して第3局以降頑張ってください。
しかし、こうして日記を読むことが出来る私たち将棋ファンはとても幸せです。つまり竜王には大いに感謝しております。
どうか、残りの5番勝負、精一杯お力を出されて納得満足のゆける結果をお出しになって下さい。
見事な勝利、そしてタイトル防衛四連覇をお祈りしています。
本局は竜王ファンの誰もが驚いた結果になりました。
しかし、まだまだこれからです。本局の堂々たる封じ手5八金を見ていて、凄いと思いました。見応えのある素晴らしい棋譜を残されました。
残りの勝負、大いに力を発揮なされて、見事な結果を勝ち取られることを心からお祈りしております。
そして最後に御礼。竜王の日記を読ませていただくのが本当に楽しみです。将棋の解説を読んで指し手の意味が少しでもわかるような気がします。とても感謝しております。ありがとう。
真剣勝負だけにリアルに想像してしまい‥
ウケました。
スミマセン‥
結果は残念でしたが、とても見応えがある内容でした。
渡辺竜王は今後ますます強くなると思います。
また第三局もがんばってください
柊君の幼稚園合格おめでとうございます。
完全なる素人感覚なのでしょうが
△8四歩▲9四桂△同香というのは自然な手順に思え,
△8四歩▲9四桂△8三銀というのはむしろ不自然に感じました。
なんとか気が持ち治ったところでようやく書き込みです。次も応援しています。頑張ってくださいね。
佐藤さんが不調の内にきっちり勝っておくのも勝負として、大事かと・・。残り5番勝負、4連覇を目指してください。応援しています。
とても見ごたえのある将棋でした。
それにしても、このところ、
最終盤に逆転の将棋が目立つような気がします。
名人戦第6局はもちろんですが、王位戦第7局、
NHK杯での羽生-中川戦、順位戦A級での
久保-郷田戦、などなど。
終盤力は本当に重要ですね。
思えば、昨年の竜王は、竜王戦前に
かなり詰め将棋をしていたのでは?
今からでもどうでしょうか?
次局もまた、好勝負を楽しみにしています。
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