王将リーグ1回戦、中村王座戦。

2018-09-30 | 対局


先日の王座戦第2局と似ていますが△74歩と△64歩の違いがあり、図から△55角と打った時に退路があるのが△74歩の意味だったのですが・・・



図から▲33桂成を見落としていました。△同銀▲同と△同角とすれば攻め駒が減るので盲点になっていましたが、そこから▲44歩△同角▲41銀(下図)



となると後手が勝てません。▲33桂成に対しては43分の長考を余儀なくされたんですが、ダメだと分かったので投げて帰ろうと思ったら、棋譜用紙が目に入ってまだ43手しか指してないので、呆れ果てました。実戦は形を作るまで指して77手までの負け。

先後が決まっている対局で、相手も直近の前例通りに来ているのにこの精度の低い研究は有り得なかったです。そもそも一番上の図の△55角には△88歩を消して▲78金と受けると思い込んでいて、そこから先手の攻めを受け止められるかどうか、という勝負の予定だったんですが、▲78金を省いて攻め倒されているのでは、お話にならない将棋でした。

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明日対局。

2018-09-28 | 将棋
29日(土)は王将リーグ1回戦、中村王座戦。

『王将戦挑戦者決定リーグ戦』全対局を将棋プレミアムで生配信
※(要会員登録・有料)

※本局は将棋連盟ライブ中継でご覧になれます。
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王位戦など。

2018-09-26 | 将棋
王位戦は今日から最終局。最終局はまず振り駒に注目なんですが、このシリーズは先手番全勝なので、なおさらです。事前に決まっている後手番なら絞って対策を作りますが、振り駒の場合はそうではないので、より比重が大きくなる、と自分は考えています。ただ、先後の勝率、その差の感じ方は棋士によって違います。
「将棋年鑑」にデータが載っていたので紹介すると29年度の先手勝率は0.529でタイトル戦は0.537。ただタイトル戦だけ、というのは分母がかなり少ないですけどね。
ちなみに囲碁界の29年は全体では黒番の0.501とほぼ五分なんですか。ただし本戦以上は829局で白番が0.511。全体と本戦以上で一分も違うのか、というのは面白いデータです。

野球は大詰めですが、簡単には胴上げをさせないヤクルト、横浜の踏ん張りには感心しました。3位争いは横浜を応援していて、巨人に菅野、メルセデス、吉川光とかで来られたら自信ないけど、横浜なら東以外はまぁ、いい勝負なのでw
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NHK杯とか。

2018-09-24 | 将棋
昨日はNHK杯、三枚堂六段戦の放送でした。



序盤の折衝後の駒組みが良くなく、再び仕掛けられた局面では劣勢を意識。図の▲86角が厳しく、効きを止めるためには△53歩ですが、自分の飛車が止まってジリ貧になってしまうので、ひどいことになったと思っていました。



終盤、△46歩に▲83桂は見落としていて、次の△65桂は時間切れをとられてもおかしくないタイミングだった上に駒を弾きとばして、お見苦しく失礼しました。小駒が1マス移動するだけなら、7、8、9、でパッとやれば間に合いますが、この△65桂は自分の駒を飛び越える上に相手の駒を取る動きなので、それと同じタイミングでは間に合うはずがなく。冷静に計算すれば分かる話ですが、慌てたのと、△73桂を動かす以外は簡単に詰んでしまうので、あんなことになってしまいました。申し訳ありませんでした。
NHK杯はこの数年、上に行けてないんですが、今年も初戦敗退となりました。

※画像はNHK杯公式の棋譜再生から拝借しています。

今週は29日(土)に王将リーグの初戦があります。ここからの約一ヶ月は王将リーグ3局、順位戦2局、JT杯準決勝の6局になりそうで、11月以降にチャンスが残るようにしたいですね。


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B級1組順位戦5回戦、野月八段戦。

2018-09-21 | 対局
先手番で角換わり拒否の腰掛け銀に。



十字飛車を狙って強攻しましたが、△41飛まで進むと効果がいまひとつでした。攻めが切れないように方針を切り替えましたが、自信がない局面が続きました。



終盤、△78銀と絡まれたところ。次に△79銀不成▲同角△78銀を食らうと受けが無くなりますが、図で竜に当てる▲47角で凌げていたようです。以下は攻め合いに出ての勝ちでした。
リーグ成績は5連勝、次節で折り返し地点ですが、継続できるように頑張りたいです。
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明日対局。

2018-09-19 | 将棋
一昨日は相撲観戦。態勢不利になった白鵬が棒立ちになって待ちの姿勢になり、御嶽海に仕掛けさせて、そこを仕留めるというのは面白い内容でした。
将棋でも近年はよく見る後手番が待機して仕掛けさせて。。。というのを連想させますが、相撲に千日手はないからあのまま御嶽海が何もしなかったら、どうなっていたのかという疑問はありますw

明日20日(木)は順位戦B級1組5回戦、野月八段戦。

名人戦棋譜速報

※本局は携帯中継があります。
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予定、野球、競馬。

2018-09-16 | 将棋
JT杯の10月21日(日)名古屋対局は羽生竜王との対戦になりました。羽生竜王とは次が76局目ですが、今年は初めての対戦なので、100局はなかなか遠いです。番勝負がないと、当たっても年に2、3回でしょうからね。
JT杯は負け越している棋戦で借金4から今期が始まりました。4連勝して優勝での完済を目指してはいますが・・・。10月、11月は10局程度になりそうなので、上手く乗り切りたいところ。4月~9月までの半年間で15局も指してないのに一気にくる感じです。

監修してるマンガ「宗桂」のことはブログでも度々書いているので、棋士や関係者に聞かれることも多いですが、江戸時代の将棋について知らないのは自分だけじゃないんだ、と安心しますw
間もなく行われる「将棋検定」は申し込みを締め切りましたが、来年はこのマンガの単行本を読んで検定に向かえば多少は点数がアップするはずです。
今まで「お金を払ってこういう検定を受けるんだ」と思ってましたが、自分も12月の「すみっコぐらし検定(4500円)」が気になってて、受ける方の気持ちが分かりました。

先週は東京ドームに行って敵地で静かに応援しましたが、1位と10ゲーム、3位と5ゲームという応援に熱が入らない状況になりました。こんなゲーム差だと選手も少しは楽観するんじゃないかと思いますが「楽観は角落ち以上」とも言うので、しっかり2位をキープして欲しいですね。3位争いは4チームが1.5ゲームにひしめきあって面白いので、しばらくは誰が3位になるかなーって高みの見物です。

今日は23時半に凱旋門賞の前哨戦、フォア賞がありますが、日本からはクリンチャーが出走。管理する宮本博調教師にはもう10年以上、我々の将棋の会にご家族で顔を出して頂き、厩舎見学などでもお世話になっています。本番に期待が持てる走りを期待します!
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ここ数日、「宗桂」2話。

2018-09-13 | 将棋
今週は取材がいくつか。LINEさんにて「先生、ぬいぐるみがいますよ」



これだけ大きいとぬいぐるみと言うのかは疑問ですがw


監修しているマンガ「宗桂」2話は13日発売のコミック乱ツインズに掲載、電子版もあります。
今回のあらすじを紹介。



父である田沼意次に怒られた勝助が酔っ払って将棋を指しに行き。。。



ピンチを迎える、そして。。。
ズズズズズ、みたいな悪い奴は「哲也」に出てきた相手キャラを連想させますね。
よろしくお願いします!
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王座戦、Abemaトーナメント。

2018-09-10 | 将棋
少し前ですが、王座戦第1局は双方1分の大熱戦でした。陣屋での王座戦は羽生竜王との2012年の千日手指し直しがあるんですが、終局が2時2分だったので打ち上げは3時頃からやったはずで、主催の日経新聞社の方が「えー、打ち上げは3時から」と言ったらみんなが「すぐに朝飯じゃん」みたいなニュアンスで吹き出してたのが思い出されます。この将棋で自分はタイトルを獲られたんですが、通常、決着局の打ち上げは敗者に触りたくない、ではないけど、普段よりは若干、しんみりしています。でもこの日は徹夜状態でみんなテンションが高いのか、普通に自分に話しかけて来るし、タイトルを獲られた感じがしない打ち上げだったのを覚えています。陣屋でのタイトル戦に熱戦が多いのは気のせいではないはずで、名局賞になった深浦九段-羽生竜王の王位戦は印象深いですし、また今日から王位戦第6局が行われるんですね。


昨日は解説を担当したAbemaトーナメントの放送でした。藤井七段があの攻めで押し切ってしまうのは圧巻でしたね。△41玉型で飛車を渡すと王手でかかる格好なので繊細な手順が求められ、見た目以上に技術が必要な攻め方だったと思います。それをあの持ち時間で、ですからね。
朝日新聞の村瀬記者が「渡辺棋王のような攻め」と書いてましたが、あれを真似するのは私には無理かと(笑)



図の△77歩に▲88玉ならどうか、というのは解説でも言ったんですが、感想戦も振り返り解説も全部終わった後に佐々木六段に聞いたら「これこれこうで、寄りらしいですよ」と言うので「えっ、そんなことまで読んでんの」と驚きました。「あの数秒しか考えられない将棋でそこまで読むなんて、やばすぎ」と昨日まで思っていました。
昨日の放送で感想戦を見たら、佐々木六段が▲88玉を示したら藤井七段が「あー▲88玉ですか」と考え込んで、他の変化を色々と動かしてから、ややあってその手順を思い付いた感じでした。その間、1分30秒くらい。
そして藤井七段は「(▲88玉を指されていたら)これが見えるかどうかですね」とまとめていますが、上図の時点で残り20秒だったので、実戦の集中力なら発見するんでしょうね、きっとw
この番組はあと6日間は無料視聴できるようなので、興味がある方は正解手順も含めてご覧になって下さい。(この部分の感想戦は01:37:10あたりから)


監修しているマンガ「宗桂」2話は9月13日発売のコミック乱ツインズに掲載、電子版もあります。
星野先生の麻雀マンガ「哲也~雀聖と呼ばれた男~」は全電書店で14日0時まで1巻~3巻まで無料で読めるみたいなので、この機会にぜひ読んでみて下さい!自分は中高生に時にリアルタイムで読んでいて、このご縁があってから改めて一気に読みましたが、とても面白いです。「宗桂」も「哲也」の域に近付けるようにお手伝いしたいですね。
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JT杯2回戦、山﨑JT杯覇者戦。

2018-09-09 | 対局


焦点がはっきりしない中盤が続きましたが▲15歩と戦機を掴んで優勢になりました。△同歩なら▲13歩で▲25桂を見て手になります。攻めの形さえ出来てしまえば、先手は手が分かり易いです。



終盤、▲35歩に△同銀の一手かと思っていたら△45銀と指されて「そんな手があったか」と飛び上がりそうになりました。▲45同歩は飛車を取られますし▲45同馬も△66角を喫してしまいます。実戦は△45銀に▲37桂と対応して優位が残っていました。

勝って準決勝へ進出。次戦は10月21日(日)名古屋対局になります。同日のこども大会と合わせてご参加下さい。
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