ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシアFOC/IUU取締情報99"ТХС1509"Вележ"Атлант“

2012-03-30 11:26:26 | 日記

2012年03月30日 サハリン発
[サハリン管轄の密漁密輸による罰金が2,500万ルーブルに達する]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、今年2012年に入り、違法な国境横断と環境法を犯した密漁密漁行為で、行政、刑事で立件され、徴収された罰金額が、2,500万ルーブルに達したと発表した。
最近では、ロシア船"Болид"(ボリド)と、外国船の*“ТХС1509”(TKhS1509)、"Вележ" (ヴェレジ) "Атлант“(アトラン)の船長、その船主Forever Corporation co., LTD、Velance Business LTD、 Trans-Marine International LTDが立件された。
これらの船舶は、カニを密漁しロシアの排他的経済水域で、昨年2011年、当局に拘束された経緯にあり、 南千島地方裁判所の決定に従い、すべての違反者に多額の罰金が科せられ、これに加えて、ロシア船"Болид"にいたっては、船舶が没収されることとなる。
(*写真“ТХС1509”)

(以下参考過去情報)

“ТХС1509”事件 2011年09月29日 サハリン発
[サハリン国境警備局が2隻のFOC船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、FOC船を拘束し、活カニを生息地へ海中還元することで、約50万ルーブル相当の水棲生物資源への損害を未然に防いだと発表した。
2011年9月24日、当局は、所属哨戒機により、スヴォボドヌイ岬東側ロシア排他的経済水域をパトロール中、シエラレオネFOC船“ТХС1509”(TKhS1509)を発見した。
“ТХС1509”を当局が検査したところ、専用漁具、ズワイガニ等価値の高い節足動物850個体以上、そして冷凍スケトウダラが発見されたが、これらの漁業活動を認める許可は所持していなかった。
また、9月27日、当局はシムシル島60マイルの太平洋側海域で、カンボジアFOC船“Луин”(ルイン)を発見し、停船させ検査した。
“Луин”は、冷凍ホッケ144トン、同メヌケ5.5トンを所持していたが、やはりこれらの漁業活動を認める許可は所持していなかった。
2011年09月20日 サハリン発
[サハリン国境警備局がシエラレオネFOC船を拘束]
先週(2011年9月11日からの週)末、ロシアFSBサハリン国境警備局所属哨戒機が、スヴォボドヌイ岬ロシア排他的経済水域上空をパトロール中、外国船を発見し呼び出したが、この船長はこたえなかった。
当局は、この状況を所属警備艇“Летучим голландцем”(レツチムゴランデツエム)に申し送りをして、現場に向かわせ、外国船を停め検査した。
この外国船は船名“ТХС2509”(TKhS2509)でシエラレオネ旗、母港はフリータウンと分かった。
“ТХС2509”の船内からは、約4トンの活ズワイガニが発見されたが、これらの漁業活動を認める許可証は所持していなかったため、当局はこれを拘束した。

"Атлант“事件 2011年06月07日 サハリン発
[サハリン国境警備局が外国商業船を拘束]
ロシアFSBサハリン国境警備局は、2011年6月第1週に、2隻の外国商業船を拘束したと発表した。
当局所属警備艇がアニワ湾の南の海域で、外国商業船“Нереус”(ネレウス)を停船させ、検査したところ、11トン以上のズワイガニ製品を発見した。
また、当局は、タタール海峡において同様に、外国商業船“Атлант”(アトラン)を検査、専用漁具とカニ製品を発見した。
2隻の外国商業船とも、チェックポイントの手続き等違反が明らかであり、当局はこれらを拘束し、捜査を進めている。
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