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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア連邦漁業庁職員イゴル・バクリンが収賄の容疑を否認

2011-03-04 12:30:50 | 日記
2011年03月04日 モスクワ発

[ロシア連邦漁業庁職員イゴル・バクリンが収賄の容疑を否認]

3月2日、モスクワ市内トウヴェルスカヤのモスクワ裁判所において、ロシア連邦漁業庁職員イゴル・バクリンの収賄に関する検察官の起訴状の朗読とヒアリングが開始された。

バクリンは仲介者であるРусские традиции(ルスキートラデイツ “ロシアの伝統”キャビア販売)社代表のアレクサンドル・ワシリエフを通じ、モスクワ市内で、昨年2010年春におこなわれた、太平洋サケマス流し網のオークション落札者船主から、約25万ドルの不正な金を受け取ったとされ、ワシリエフも逮捕されている。

バクリンは、第1回目の審理において検察が朗読した起訴内容を否認した。

第2回目の審理は3月14日で証人尋問がおこなわれる予定だ。

この事件はバクリンが、昨年2010年3月26日、モスクワ市内のカフェ"Кофемания"(カフェマニア)において、ワシリエフの紹介で、極東の漁業会社、Пилон(ピロン)社、Командор(コマンドール)社、そしてШумшу(シュムシュ)社の代表に会い、同年3月31日、ロシア連邦漁業庁において行われた、ロシア排他的経済水域のサケマス流し網漁業にかかるクオータのオークションに関して打ち合わせをおこない、オークション落札の利益を求められていたとされる。

当日のオークションで落札されたロットは、それぞれベニザケ、シロザケ、ギンザケ、マスノスケ、カラフトマスの5種のサケマスと、西ベーリング海、南北千島海域および4つの小海域(カラギン・ペトロパブロフスクコマンドール・カムチャツカクリール・北部オホーツク)で構成されており、スタートプライスは、760万ルーブルから1千100万ルーブルだった。

終了したオークションの落札者にこの3社が含まれており、ペトロフカ通り(*銀座のような繁華街)のレストラン"Аврора"(オーロラ)において第1回目に5万ドル、4月21日、2回目と最後としてオークション落札の引き換えに約9万ドルずつ、計約25万ドルがバクリンに渡されたとして、検察は彼を起訴した。
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