ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

記録的豊漁ロシア太平洋サケマス しかし魚卵価格は急落しないだろう 背景に日本

2021-08-31 18:41:07 | 日記

 

2021年08月31日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[記録的豊漁ロシア太平洋サケマス しかし魚卵価格は急落しないだろう 背景に日本]

今年2021年漁期、同年8月末現在、ロシア漁業者による太平洋サケマス漁獲量は49万トンを超えており、最終的に50万トン台の後半に達する可能性があるほどの記録的豊漁となっている。

この生産量により、カラフトマスのH&G(ドレス)等、内臓除去製品の卸売価格は急落しているが、太平洋サケマスの冷凍魚卵製品は低下傾向を示すどころか、上昇する可能性さえある。

ロシア経済紙“カメルサント”がリポートした。

この理由について、業界関係者の情報から、日本人バイヤーに当該製品の強い引き合いがあること、また、ロシア生産者がある程度在庫を抱え、価格交渉を行う準備を整えつつある旨を指摘している。

50万トンの原魚からの魚卵の生産量は2万トンと見積もられる。

今漁期の操業開始日の同年6月1日、製品最不足時となり当該製品の卸売価格は5,000ルーブル/kgだったが、現在3,000ルーブル-3,300ルーブル/kgに落ち着いている。

しかし、これは昨年同期を10%下回っているものの、価格は既に上昇を開始している。

情報筋は、現在、日本人バイヤーに提示されている価格が32ドル-34ドル(2,360ルーブル-2,510ルーブル)/kgで、これがロシアの生産量の半分を買い付けた時、卸売価格は今年末に昨年2020年末レヴェルの3,700ルーブル-4,000ルーブル/kg、小売価格については5,000ルーブル-6,000ルーブル/kgになるとの観測を示していると日本の強い需要とともに説明した。

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CV19 中国当局 WHOに冷凍食品にフォーカスするよう要請

2021-08-31 15:45:28 | 日記

2021年08月31日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[CV19 中国当局 WHOに冷凍食品にフォーカスするよう要請]

中国疾病対策予防センター(CCDC)は、新型コロナウイルス(CV19)拡散問題について、WHOに対し、水産物を含めた冷凍食品のサプライチェーンにフォーカスするよう要請した。

疫学研究、検査、ウイルス分子等の新たな証拠から、2019年後半に武漢の華南市場で発生したCV19は、冷凍水産物の輸入によって引き起こされた可能性があると指摘している。

CCDCは、WHOに対し、冷凍食品の出荷ルートを追跡し、コールドチェーンにおけるCV19感染を監視するためのグローバルな協力メカニズムを構築するよう要請した。

また、CCDCは、これまで自国で発生した多くの事例を、欧米を含む冷凍食品の輸入に結び付け、CV19が水産市場や水産加工場などに侵入したと結論づけている。

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ロシア科学研究機関 イワシ・サバ漁場形成予測 中国漁船と思しき約100隻がロシアEEZラインに

2021-08-30 20:36:55 | 日記

2021年08月30日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 イワシ・サバ漁場形成予測 中国漁船と思しき約100隻がロシアEEZラインに]

ロシア科学研究機関は、2021年8月29日当日、別図のとおりイワシ・サバ漁場形成予測を発表するとともに、中国漁船と思しき約100隻の外国漁船が、北太平洋公海部のロシアEEZ境界線に張り付き、当該魚種を対象とした表層漁業を行っているとリポートした。

今年、2021年漁期、ロシア漁業者によるイワシ・サバの漁獲量は、7万5,832トンと2万5,898トンになっている。

なお、指摘より東の海域公海部分では、台湾、韓国、そして中国漁船等、約80隻の外国漁船がサンマ漁業を行っている。

 

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ロシア漁業ニュースヘッドライン 2021年09月  http://kisenren.com

2021-08-29 11:52:22 | 日記

                 2021年09月10日

ユーザー  各位

 

拝啓 時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。

 さて、これまで中国漁船は、ロ中漁業政府間協定に基づき、一部中断はあったものの、確認されるところで、2000年代からロシアEEZ西ベーリング海域において毎年2万トン-3万トン程度のスケトウダラ漁獲割当配分を有償で受けてきましたが、ヨーロッパ金融アナリストの一部情報によると、今年2021年漁期については、当該漁獲割当を受けていないとのことです。同アナリストは、背景に新型コロナウイルス拡散防止対策による中国のロシア産スケトウダラ輸入制限があり、以後、両国の漁業委員会年次会議が正常に行われていないと指摘、今後、この問題が、関連付けられる可能性があるとリポートしました。当該情報に接した、ロシア漁業関係者は、ロシア側が、韓国漁船向けと同条件となる有償料375ドル/トン、2万8,500トンの漁獲割当を用意したものの、中国側は無償での操業を強く求め、これが頓挫したものと説明、更に中国側が、到底応じられない10万トンの無償漁獲割当を要求してきた経緯があると加えました。

 今月号においては、このロシアの中国との漁業分野の摩擦等の情報を集約し、TopNews としてご報告申し上げます。

 なお、“投資クオータ”の第2弾に関する論議が活発になってきました。これら漁業政策等に関する情報もあわせてお知らせ申し上げます。

                                                  敬具

 (国際漁業対策事業部;原口聖二)

 

 

TopNews 中国側が有償を拒否 ロシアEEZでの10万トンの無償スケトウダラ漁獲割当を要求

・中国漁船はロシアEEZでのスケトウダラの漁獲配分を受けていない(ロシアの中国との漁業分野の摩擦等外5件)

・スケトウダラ物流費補助 来年2022年まで延長される可能性(ロシア漁業政策および漁業協定関連等外20件)

・ロシア漁業庁 カニ漁獲割当オークションによる資源利用税収を報告(カニ漁獲割当配分問題関連)

・第6回東方経済フォーラムビジネス・プログラム“投資クオータ 2.0”が予定される(投資クオータ関連外6件)

・南クリール海域スケトウダラ・マダラ操業概況(ロシア漁業者スケトウダラ・マダラ・ニシン操業関連外4件)

・ロシア漁業者による今漁期漁獲量が315万トンとなる(ロシア漁業者底魚等操業関連外1件)

・ロシア漁業庁 太平洋サケマス生産量59万トンに達する可能性がある(太平洋サケマス操業関連外14件)

・ロシア漁業者イワシ・サバ操業 南クリール海域で展開中(イワシ・サバ・サンマ操業関連外2件)

・“復活の日” ロシア漁業の南極オキアミ漁業再開への道程(その他ロシア漁業関連情報等外11件)

・ロシア艦艇 韓国沖合イカ釣り漁船 警告射撃事件 海域が示される(韓国漁業関連外2件)

・韓国市場 冷凍凍スケトウダラ市場動向(韓国スケトウダラ市場価格モニター1件)

 

計78オリジナル報告

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2021年7月 ロシア漁業者スケトウダラ操業船団配置

2021-08-27 10:07:12 | 日記

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ロシア 中国の水産物輸入制限問題 貿易障壁撤廃協議で取り上げる

2021-08-26 11:55:36 | 日記

 

2021年08月26日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア 中国の水産物輸入制限問題 貿易障壁撤廃協議で取り上げる]

2021年8月25日、ロシアは、中国と2国間の貿易障壁撤廃協議を行い、中国による水産物輸入制限問題を取り上げ、当該話し合いを行ったと、これに参加した全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ会長ズベレフが明らかにした。 

ズべレフは、協議において、ロシア政府代表が、水産物の輸入制限問題を、両国貿易関係における主要な障壁と指摘したと語り、ロシア漁業庁中国代表部が、今年2021年上半期の水産物輸出が、前年2020年同期の1/2まで減少したことを報告、障壁撤廃のための具体的行動を提案したと加えた。

ロシア側は、冷凍水産物の包材に付着した新型コロナウイルスが検出された場合の化学薬品での消毒、その他検査方法に関する技術的対応についても通報した。

また、ロシア側は、協議において、この問題の解決に向けた話し合いを継続する意思が中国側にあることを確認した。

ズべレフは、今秋9月に開催が予定されている“2国間の経済発展協力に関する小委員会”においても、この問題が取り上げられるべく働きかけを継続するとしている。

ロシア経済発展省は、先に中国による新型コロナウイルス拡散防止対策を理由とするロシア産水産物の輸入制限について、2国間の貿易障壁撤廃協議の枠組みによる話し合いと、経済発展協力に関する小委員会でこの問題を取り上げると発表していた。

ズベレフは、2021年7月5日、経済発展大臣レシェトニコフに対し、問題解決に向け、新たな枠組みによる交渉を求め要請を行っていた。

ズべレフは、春季抱卵スケトウダラ操業製品の過剰在庫に加え、太平洋サケマス操業が大きな生産を行っていることから、この製品滞留問題が深刻化しており、中国への製品供給が再開されない場合、業界は最大3億5,000万ドルを失う可能性があるとの観測を示していた。

 

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ロシア 南極オキアミ漁計画 30年までに工船5隻  2021年08月25日 みなと新聞

2021-08-25 14:24:15 | 日記

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第6回東方経済フォーラム 9月2日 ビジネス・プログラム“投資クオータ 2.0”が予定される

2021-08-24 16:10:07 | 日記

 

2021年08月24日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[第6回東方経済フォーラム 9月2日 ビジネス・プログラム“投資クオータ 2.0”が予定される]

昨年2020年、新型コロナウイルス拡散防止対策で開催が延期となった第6回東方経済フォーラムが、今年2021年9月2日-4日、ウラヂオストクで行われる計画で、ビジネス・プログラムに漁業分野の“投資クオータ”の第2弾のあり方に関する話し合いの場が盛り込まれている。

今回の同フォーラムでは “変化する世界での極東の新たな機会”“新時代の経済:何が変わり何が残るのか”“極東-新たな課題と機会”そして“変化する世界での責任の共有”の4つの主要テーマが設定されている。

この枠組みの中で、漁業分野のビジネス・プログラムとして、円卓会議“投資クオータ 2.0:集中的発展の道”が、9月2日12:30-14:00の間行われ、ロシア漁業庁長官イリヤ・シェスタコフ、カムチャツカ地方知事ウラヂミル・ソロドフ、ロシア統一造船会社代表アレクセイ・ラクマノフ、大手漁業会社“ロシア漁業会社”代表グレブ・フランク、レーニン漁業コルホーズ代表セルゲイ・タルソフ、そして択捉島“ギドロストロイ”創業者アレクサンドル・ベルホフスキーが参加する予定となっている。

導入された”投資クオータ”の第1弾では、商業的需要の高い魚種を対象にTACの20%以内において、漁船建造が15%、陸上水産加工場建設が5%の割合で漁獲割当配分が行われた。

”投資クオータ”の第1弾のプロジェクトの結果はまちまちだが、漁業当局は、近い将来、第2弾を実施する計画を明らかにしている。

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“復活の日” ロシア漁業の南極オキアミ漁業再開への道程

2021-08-23 12:22:22 | 日記

 

2021年08月23日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[“復活の日” ロシア漁業の南極オキアミ漁業再開への道程]

ロシア政府は、2021年6月30日No.1767により、2030年までの同国漁業発展戦略に基づく、南極漁業に関する行動計画を承認した。

南極海域の資源調査に向けた科学調査船建造、近代化計画等が盛り込まれている。

ロシア漁業庁は、南極オキアミの操業許可取扱い方針の立案を既に開始している。

南極オキアミ漁業の発展は、漁業生産を増加させるばかりでなく、ロシア漁業の世界の大洋への復帰によってプレゼンスを向上させ、当該資源の加工による新たなハイテク産業の創出が期待される。

オキアミによる高品質なオイルは、世界の経験が示すように健康食品業界で需要がある。

また、フィッシュミールは、養殖の餌として、強い需要があり、世界の養殖生産が大幅に伸長している現状から、販売機会は確実と評価されている。

現在、当該資源を最も利用しているのはノルウエーで、中国も近代的漁船を投入し努力量を上げている。

最近の調査研究結果では、南極オキアミのバイオマスは1億2,500万トンと算定されている。

両国による年間漁獲量は60万トンだが、これを200万トンまで拡大する計画とも伝えられている。

一方、ロシアは当該漁業に適した漁船を失ってしまったことから、ここで操業を行っていない。

1980年代、ロシア中央設計局”ヴォストーク“がオキアミ漁船プロジェクトNo.16080”アンタルクチダ(Антарктида)を開発、同年代半ばから1990年代初頭における南極域でのオキアミの年間漁獲量は36万トンに達した。

しかし、プロジェクトNo.16080シリーズ船は、海外に転出しているか、大規模修繕、近代化が必要な現状となっている。

”2030年までの漁業発展戦略”では、2025年-2030年に、南極オキアミ漁業のため、最大5隻の冷凍加工スーパー・トロールと3隻の冷凍運搬船を建造することが盛り込まれている。

*別写真は、デザインされている冷凍加工スーパー・トロール“MSTK120タイプ”ミールヌイ“(МСТК120 Мирный)と冷凍運搬船 ”PTR145タイプ“セヴェル(ПТР145 Север)

ロシアは、少なくても年間60万トンの漁獲を行い、12万トンの製品供給を目指すことになる。

オキアミ漁業は年間7ケ月-9ケ月間操業で、母港との往来頻度は少なく、最大限に漁業時間を利用できることから、船団組織は経済面からも実現可能と評価されている。

現在、漁船の船舶技術と設計、原料からの高次製品の経済的利用など、船舶修理技術センター、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロら関係機関が包括的なプロジェクトに取り組んでいる。

当該プロジェクトにおいて次のパラメータを考慮している。

①オキアミ漁船と冷凍運搬船の最適な比率

②漁業活動域

③陸上高次処理施設の位置

④製品歩留まり計算

⑤活動全体の経済効率等の予備評価

⑥オキアミ漁業が弱まる5月-10月の間の船舶運航による収益性の効率化

また、漁業経済性は、原材料の加工度に大きく依存するため、船内加工の5つのシナリオで概算している。

シナリオのインデクスは2015年-2020年のノルウエー漁船のデータを入手して行われた。

①年間漁業日数 235日

②1日あたりの平均漁獲量 425トン

③1航海あたりの平均漁獲量 約10万トン

④製品価格  ミール$1.8/kg オイル$70/kg 食用ミンス$3.36/kg、ミンス缶詰$1.35/個

⑤製品歩留まり ミール6.3% オイル-2%(生から)3%(殻から)10%(乾燥殻から) 食品ミンス25%(メーカからのデータ)

シナリオ1と2は、原材料の加工度が比較的低いことを特徴とし、現在の中国漁船とノルウェー漁船の典型となる。

オキアミ漁業の経済的利益を最大化するために、利益率を高い設定にしているシナリオを3、4、5として段階的な達成目的とする。

シナリオ 1

10万トンのオキアミの内、1万6,300トンのミール(遠心乾燥法)と、2,000トンのオイル(生から)を生産。

製品総額見積は1億6,934万ドル。

シナリオ2

航海中に漁獲されたオキアミの半分(5万トン)で1万2,500トンのミンスを生産。

ミンス製造時に圧搾分離された2万トン(収率40%)の殻付き残滓を、漁獲物の残り半分と混合して再処理。

その結果、1万1,410トンのミールと1,400トンのオイルを生産。

製品総額見積は1億7,435万8,000ドル。

シナリオ3

ミールとオイルの生産はシナリオ2と同じ。

原材料の半分もミンスの生産に再処理されるが、この50%の6,250トンのみ冷凍。

残りは、正味重量100グラム(6,250万個)の缶詰を製造。

製品総額見積は2億3,791万3,000万ドル。

シナリオ4

シナリオ3と同じ製品種類、数量となるが、陸上での特殊技術による殻からのオイル抽出。

製品総額見積は2億6,187万ドル。

シナリオ5

ミールとオイルの生産はシナリオ2と同じ。

生鮮ミンス1万2,500トンを生産し、100グラム、1億2,500個の缶詰を製造。

製品総額見積は3億128万ドル。

 

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2021年ロシア太平洋サケマス漁獲勧告と実績(8月22日)

2021-08-22 21:06:36 | 日記

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ロシア艦艇 韓国沖合イカ釣り漁船 警告射撃事件 海域が示される

2021-08-19 12:48:54 | 日記

 

2021年08月19日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア艦艇 韓国沖合イカ釣り漁船 警告射撃事件 海域が示される]

2021年8月18日午前、韓国沖合イカ釣り漁船“800オリョン号”(77トン)がロシアEEZで、ロシア海軍艦艇から実弾の警告射撃を受ける事件が発生、今般その海域が別図のとおり示された。

ロ韓政府間協定に基づきロシアEEZ沿海地方ウラヂオストク南側75カイリ地点で、イカ釣り操業中の“800オリョン号”がロシア海軍艦艇から実弾6発の警告射撃を受けた。

当時、船長のキムら船員8名が乗船していたが全員無事だった。

ロシアの艦艇が実弾を発射した理由は“訓練区域侵犯”とされている。

韓国海洋水産部は、別途確認した結果、当日18日からロシア側の訓練が始まったとのことだが、事前の訓練告知はなかったと説明している。

当日午前3時30分ごろロシア艦艇が“800オリョン号”の周囲を回りながらサイレンを鳴らした。

“800オリョン号”がロシア国境警備局監督官に通信で操業が可能かどうか問い合わせしたところ、ロシア側の監督官が訓練区域だが操業しても問題はないと答えたとされている。

しかし、この通信から約3時間後、ロシア海軍艦艇が“800オリョン号”の右舷から200メートルの距離に実弾6発を発射した。

韓国海洋水産部は、事前通報なく非武装の漁船に対し警告射撃をしたことについて、ロシア側に厳重に抗議するとし、再発防止に向け、韓ロ漁業委員会の場などで、操業期間内に訓練があれば事前に通知を受けるなどの保全策を確保すると加えている。

報告担当者データ:2021年韓ロ漁業協定に基づく沖合イカ釣り操業合意内容

操業期間:6月1日-11月30日 操業海域:沿海地方海域

操業隻数:60隻 

漁獲割当および有償料単価:

スルメイカ4,000トン(110ドル/トン)  混獲 フグ60トン(90ドル/トン)

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中国側が有償を拒否 ロシアEEZでの10万トンの無償スケトウダラ漁獲割当を要求

2021-08-19 07:03:45 | 日記

2021年08月19日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[中国側が有償を拒否 ロシアEEZでの10万トンの無償スケトウダラ漁獲割当を要求]
これまで中国漁船は、ロ中漁業政府間協定に基づき、一部中断はあったものの、確認されるところで、2000年代からロシアEEZ西ベーリング海域において毎年2万トン-3万トン程度のスケトウダラ漁獲割当配分を有償で受けてきたが、ヨーロッパ金融アナリストの一部情報によると、今年2021年漁期については、当該漁獲割当を受けていない。
同アナリストは、背景に新型コロナウイルス拡散防止対策による中国のロシア産スケトウダラ輸入制限があり、以後、両国の漁業委員会年次会議が正常に行われていないと指摘、今後、この問題が、関連付けられる可能性があるとリポートした。
当該情報に接した、ロシア漁業関係者は、ロシア側が、韓国漁船向けと同条件となる有償料375ドル/トン、2万8,500トンの漁獲割当を用意したものの、中国側は無償での操業を強く求め、これが頓挫したものと説明、更に中国側が、到底応じられない10万トンの無償漁獲割当を要求してきた経緯があると加えた。

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ロシア漁業庁 極東地方スケトウダラ製品出庫促進鉄道物流会議開催

2021-08-19 03:19:36 | 日記

2021年08月19日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア漁業庁 極東地方スケトウダラ製品出庫促進鉄道物流会議開催]

ロシア漁業庁は、同庁長官シェスタコフが議長となり、懸案の極東地方のスケトウダラ製品在庫の出庫促進のための中央部、西部に向けた鉄道物流費助成に関する会議を、通信を利用して開催した。

会議には、農業省、ロシア鉄道、漁業者団体、水産加工業、冷凍倉庫、物流、卸売業などの代表者が参加した。

スケトウダラの国内市場拡大に向け、ロシア政府は、2021年12月31日までの鉄道物流費助成を用意しており、この開始のための準備が2週-3週間で整うことが報告された。

シェスタコフは、現在、極東の冷凍保管能力の利用が90%に達している中、太平洋サケマスは盛漁期で、スケトウダラ操業Bシーズンも迎えるため、冷凍保管能力の領域を可能な限り空けることが最も重要だと指摘、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペとスケトウダラ漁業者協会に対し、物流関係者らとの綿密な調整を求めた。

今年2021年漁期、ロシア漁業者による同年8月17日までの水棲生物資源の漁獲量は330万トンで、この内126万トンをスケトウダラが占めている。

また、同日までのロシアの水産物製品輸出量は80万5,500トンで、この内35万7,800トンが冷凍スケトウダラとなっている。

スケトウダラ製品の輸出は、中国市場の制限により35%減少しており、他国向けに加え、国内市場への代替供給のための措置が求められていた。

スケトウダラの製品価格は平均70ルーブル/kgで、この8.5%相当の6ルーブル/kgが補助されることとなった。

スケトウダラ漁業者協会によると、漁船団は高次加工製品の生産に重点を置き始めており、冷凍ラウンド、H&G(ドレス)等、低次加工製品の生産は28%減少、高次加工製品のフィレとミンスはそれぞれ30%と41%増加しており、すり身生産のための施設も行われている。

今漁期、最終的にスケトウダラの漁獲量は160万-165万トンと予測されており、これから年末までに、低次加工製品と高次加工製品にミールを加え、19万トン-19万5,000トンの製品が生産されることになる。

同協会は、スケトウダラ製品の国内市場規模を年間12万5,000トン-13万トンと見積もっているが、上半期の速報ベースで、供給量は前年同期を21%上回っていると報告、補助金6ルーブル/kgは、スケトウダラ製品価格を考慮した時、具体的な支援策となると加えた。

会議の参加者は関係者の連携により支援策の有効性を示すため行動することを確認、シェスタコフは、結果を示すことが、この措置の延長に帰着する旨を言及してこれを結んだ。

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ロシア漁業庁 太平洋サケマス生産量59万トンに達する可能性がある

2021-08-18 15:59:51 | 日記

 

2021年08月18日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ロシア漁業庁 太平洋サケマス生産量59万トンに達する可能性がある]

2021年8月17日、ロシア漁業庁は、同庁長官シェスタコフが議長となり、同年漁期の太平洋サケマス操業本部会議を開催、当該漁業生産が59万トンに達する可能性があると報告された。

漁期開始から会議日(時差により当日の極東地方は操業終了済)までの生産量は45万3,000トンに達し、直近期数年を14%上回り、前年2020年の2倍以上となった。

これは、当初の漁獲勧告の99%相当となっている。

さらに、報告日としては過去最大で、記録的豊漁となり、67万6,000トンを記録した2018年当日の41万5,000トンも凌いでいる。

一部の地域では漁期が終わりに近づいているが、まだ、開始されたばかりの地域もあり、これから極東での当該操業は約1ヶ月半続くことから、生産量は56万トン-59万トンに達する可能性がある。

同会議では、あらためて、漁獲物受け入れのための極東地方における保管・物流能力の問題が指摘され、連動した今後の生産体制が注目されるところとなる。

なお、会議に出席した、科学研究機関の代表者は、カムチャツカ地方の漁獲が9割を占める等、極端に北方沿岸に当該資源が来遊している“北偏傾向”と、ベニザケとシロザケの漁獲が低迷している点を、懸念材料として指摘したとされている。

(報告担当者追記)

2021年春、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ科学調査船“Профессор Кагановский”(プロフェッサー・カガノフスキー)がベーリング海側の来遊直前の太平洋サケマス資源トロール調査を行い、その結果、カラフトマスの予想漁獲量を15万トンと算定していた。

また、来遊直前の当該資源調査については、クリール海域でも、科学調査船“ТИНРО”(チンロ)と”Владимир Сафонов”(ウラヂミル・サフォーノフ)によって行われており、カムチャツカ西部でのカラフトマスの予想漁獲量は、記録的豊漁となった2018年に匹敵するものとなる可能性が排除されないと同研究所長コロンチンが発表していた。

 

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ロシア スケトウダラ余剰在庫 政府が買上 2年間で5万3,300トン  2021年08月18日 日刊水産経済新聞

2021-08-18 09:15:12 | 日記

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