2024年03月25日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア科学研究機関 スケトウダラ 来年2025年海域別TAC案を発表 遂に250万トンを超える]
ロシア科学研究機関は、今般、来年2025年のスケトウダラの海域別TAC案を発表した。
極東海域の合計は、250万トンの大台を突破、255万4,300トンで、前年となる今年2024年より11.8%増とし、極めて高水準となる。
オホーツク海は、ここ数年、大規模な後続資源の加入が押しなべて確認されておらず、安全性に配慮し10%弱程度の削減を行ってきたが、この期間を2023年までに完了、今年2023年は各海域において6%-19%の増加となっており、来年2025年は、この数量に更に15%-20%の上積みが見込まれる。
日本EEZオホーツク海との“またがり資源”と評価されている東サハリン海域については、15万トン台の設定となる。
また、北海道の道東・道南太平洋と資源分布が重なる南クリール海域は、ほぼ前年並みの14万トン台を維持し、引き続き高水準の評価となっている。
一方、北海道日本海側資源(日本海北部系群)と分布が重なる日本海(沿海地方・西サハリン)は、今年2024年の4万9,400トンから更に上積みの5万8,500トンの設定が勧告され、日本(今年2万2,900トン)の保守的な資源利用を引き離し続ける合理的運用方針となっている。