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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

サケ・マス 2024年漁 露米とも減産予想  2024年05月09日付【みなと新聞ニュースレター】転載

2024-05-09 15:48:29 | 日記

2024年05月09日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[サケ・マス 2024年漁 露米とも減産予想]

2024年05月09日付【みなと新聞ニュースレター】は、今年2024年漁期のサケマス漁業について、ロシア、米国ともに減産予想だとリポートしている。

当該リポートは次のとおり。

【みなと新聞ニュースレター】2024年05月09日 転載

米国アラスカ、ロシアのサケ・マス2024年漁が間もなく始まります。

アラスカは5月中旬ごろからカッパーリバーなどを皮切りに、ロシアは6月1日から最大産地のカムチャツカ地方からスタート。

アラスカでベニサケの主産地・ブリストル湾は前年漁期実績比4割減の2501万尾、ロシアは過去2番目の豊漁だった前年漁期から一転して半減近くの約32万トンの漁獲が予想されています。  

ロシア研究機関が勧告(予測)した24年漁期の極東地方太平洋サケ・マス漁獲量は約32万トンで、22年の予測量とほぼ同水準と北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内)が伝えました。

変動が大きく全体の漁獲量を左右するカラフトマスが19万2900トンで前年実績の4割にとどまる予測となっています。

シロサケは8万8000トンで1割減、ベニサケが2万7600トンで25%減、ギンザケが1万800トンで2割減、マスノスケが450トンで6%減などいずれも前年漁期を下回る予想です。

ここ数年、勧告量が多い年は予測以上の豊漁、少ない年はそれを下回る漁獲量になる傾向がみられ、22年は30万トンを大きく割り込む27万2100トン、23年は51万トンの予測より2割多い60万9000トンの水揚げ実績でした。  

23年の豊漁でサケ・マス魚卵の生産量は1~10月で2万3000トンに上り、前年同期の2・6倍となっています。

同期間の生産量が最も多かった21年を3%上回っており、2万5000トン超えの可能性があります。

供給量増加から昨年12月の卸売価格は前年より2割低下しました。  

24年漁期の地域別漁獲予測は、カムチャツカ地方が約17万トン、サハリン州約9万トン、ハバロフスク地方約5万トン、そしてマガダン州、沿海地方、チュクチ自治管区で約1万1000トンなど。

ロシア科学研究機関は、太平洋サケ・マスの生産のベースはカムチャツカ半島北東部と西部、東サハリン、ハバロフスク地方オホーツク海の各沿岸なり、カラフトマスについては、多くの漁場で22年を上回るが、サハリン北西部と南クリールの沿岸では下回ると予想しています。  

一方、米アラスカ州漁業狩猟局(ADF&G)が昨秋発表した24年漁期のブリストル湾は、過去10年平均比39%減の水準に当たる2501万尾の漁獲を見込んでいます。

例年6月下旬ころから漁が本格化します。

サウスペニンシュラは110万尾で、合計漁獲予想尾数は2611万尾となります。  

22年は歴史的な豊漁で6053万尾を水揚げ。23年は過去20年平均比27%増の4055万尾(速報値)と豊漁が続いていました。

しかし、24年には水揚げ尾数が大きく下がるとの予想が出ています。来遊量は3900万尾(80%の信頼区間の範囲は2489万~5312万尾)と予測、年齢別の割合は1・2年級が50%、1・3年級が31%、2・2年級が13%、2・3年級が5%とみています。

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