ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

北米アラスカ漁業の危機 ロシア漁業と関連付け ロシア業界 欧州食品業界の危機感を見ならうべきと反発

2024-05-17 17:19:47 | 日記

2024年05月17日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[北米アラスカ漁業の危機 ロシア漁業と関連付け ロシア業界 欧州食品業界の危機感を見ならうべきと反発]

北米アラスカ漁業は現在“前例のない経営危機”に直面しているが、この原因を安価なロシア産水産物が国際市場に氾濫していることだと言及している。

アラスカ州議会は、同州の漁業を支援するための提案や提言を作成する特別作業部会を設置する決議を行った。

漁業分野はアラスカ州で4万8,000人以上の労働者を雇用している。

この産業はアラスカ州最大の雇用主で、11のコミュニティにとって主要な収入源となっている。

しかし現在、アラスカ州漁業は、“前例のない経営危機”に直面しており、同州経済は2023年、20億ドル以上を失っている。

アラスカ州漁業者は、ロシア産水産物が氾濫し、世界市場を低価格で破壊していると指摘している。

アラスカ州漁業は、スケトウダラ、太平洋サケマス、マダラ、カニといった多くの製品群において、ロシア漁業者と競争関係にある。

この情報に接した全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ(ВАРПЭ)会長ズベレフは、反ロシア制裁措置の結果について警告した欧州の水産食品業界の声に耳を傾けるべきだと語り、当該措置の発動は、予見しなかった結果をもたらすことになると言及した。

更に、安価なロシア産水産物製品が国際市場で“溢れる”ことはないと説明し、これも世界漁業の再編成の一例にすぎないと加えた。

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ロ中首脳会談 プーチン 漁業協力の重要性について言及  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-05-17 09:44:51 | 日記

 

2024年05月17日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロ中首脳会談 プーチン 漁業協力の重要性について言及]

ロシア大統領プーチンは、2024年5月16日、中国国家主席習近平との首脳会談において、両国間の漁業分野の重要性について言及した。

中国はロシア産水産物の主要消費国であり、ロシアの水産物製品輸出量の約70%を占めている。

中国の税関統計によると、昨年2023年のロシアからの水産物製品輸入量は前年2022年比36%増の127万トン、金額ベースで5%増の約29億ドルに達した。

これは、この5年間で最高の数字となっている。

また、今年2024年についても1月-3月の当該貿易は、前年2023年同期比33%増の27万4,400トンとなっている。

ロシアと中国にはアムール川とウスリー川という国境域があり、魚類資源を共同管理している。

両国は毎年、漁業を管理・規制する活動や、魚類資源の人為的再生産対策を調整している。

この取り組みでは科学的、技術的な協力が重要な役割を果たしており、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ)と中国水産科学院との関係は強化されている。

さらに、ロシアと中国は、IUU漁業(密漁密輸)防止の分野での協力を強化している。

ロシアと中国は今年2024年末までに、水棲生物資源の輸出原産地証明書の発行システムを電子システムに切り替える計画となっている

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