きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

校閲の目 「総理のご意向」

2017-06-10 10:32:24 | 政治・社会問題について
校閲の目 「総理のご意向」


森友問題での「忖度(そんたく)」に続いて、今度は「ご意向」が話題です。
単なる意向なら無視することもできますが、「総理のご意向」となると簡単には逆らえません。何しろ「官邸の最高レベルが言っている」というのですから。
憲法には「公務員」は「全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と規定しています。「総理のご意向」で一部の奉仕者にさせられているとしたら、許せません。




もう一つ話題になった言葉に「そもそも」がありました。安倍晋三首相が「そもそも」を「基本的に」という意味で使い「辞書を念のために調べた」と言ったため「どの辞書か」ときかれ、閣議決定で答えたのです。
閣議決定では国語辞書の「大辞林」に「(物事の) 最初。起こり。どだい」の記載があり、「どだい」の項には「基本」があるとしています。つまり「そもそも」=「どだい」=「基本的に」の三段論法です。
しかしどの国語辞書にも「基本的に」の記述はありません。再質問に対して、そもそも“首相は辞書を調べていなかった”と閣議決定しました。
動かぬ事実にたいして「ご指摘は全く当たらない」では切り返せなかったのでしょう。
ところで「そもそも」を漢字では「抑々」と書きます。音読みすれば「ヨクヨク」で「慎み深いさま」を表します。そもそも安倍首相とは無縁の言葉のようです。
(河邑哲也)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2017年6月10日付掲載


「忖度」「云々」「そもそも」など、こんなに言葉遣いが話題にされる首相は珍しいですね。
それもそのはず、真剣に答弁しようとしていないからではないでしょうか。
コメント
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