きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

人と自然がおりなす 美しき棚田⑤ 世界編

2010-07-06 22:17:15 | 赤旗記事特集
人と自然がおりなす 美しき棚田⑤
インドネシア・バリ島 祭りにコメは欠かせない


インドネシアは約1万7000の島々からなる世界最大の島しょ国家だが、そのひとつ、バリはヒンズー教徒の島だ

◇観光化の中で
 インドネシアが植民地だった1924年に、オランダとアメリカの会社の共同主催ツアーがバリ島に立ち寄ったのが最初で、以降、観光の島として発展してきた。しかしこれだけ観光化が進んでも、祭りや儀式は廃れていない。そこがバリの魅力でもある。
 バリ島には神の宿るアグン山が聳(そび)え、南側を中心に棚田が作られている。水管理は、千年前に作られた「スバック」と呼ばれる組織が行う。組合員は協力して、水利施設のパトロールをし、水が計画通りにきちんと流れているかをチェックする。
 しかし最近は観光客が増え、農業用水をホテル用に回さなければならなくなった。ウブドゥ郊外の棚田を見渡せるアユン川沿いには高級リゾートホテルも建ち並ぶ。川を挟んでホテルと反対側で棚田を作っている農民たちは、ホテル側に経済的な援助を申し込んだ。それが拒否されたので、農民たちは怒って、ホテルに向かって大きな反射板を置いたそうだ。太陽光線を反射させて「報復」したわけだ。それであらためてホテル側が話し合いに応じたという話を地元の農民から聞いた。


◇「田の神信仰」が
 各地で行われるバリ・ヒンズー教寺院の祭りでは、境内にカラフルなお供えが運び込まれる。その中にはコメから作ったものも多く、コメが祭りには欠かせない。バリ女性のお供え作りに費やす時間は半端ではないが、神からいただいた物をお供えとしてお返しするのは当然のことだと言う(ただ最近は、お供えも市場で買えるようになったが)。山の神が田に下りて農耕を司り、秋にはまた帰るという「田の神信仰」と似た宗教感は、コメ作りのアジアに共通する。
 僧侶が読経し、信者に聖水をふりまく。その水でコメを額や首筋につける。コメのエネルギーを体内に取り入れる意味があるという。バリ島でもコメは単なる食料というだけではなく、信仰の対象でもある。稲の女神を祀ることも忘れない。民家の米倉を守っているのは、稲の女神「デウィ・スリ」像だ。
 そう言えば日本で「米粒を粗末にすると罰が当たるぞ」と、あまり聞かれなくなったのはいつ頃からだろうか。(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年7月2日付


祭と言えば、神戸山手大学では、毎年11月3日、文化の日に「ヤマテノキツネ」というイベントを相楽園でやっている。
ヤマテノキツネ_06
ヤマテノキツネ_06 posted by (C)きんちゃん
ヤマテノキツネに豊穣のお供え物をします。

ヤマテノキツネ_55
ヤマテノキツネ_55 posted by (C)きんちゃん

ヤマテノキツネ_56
ヤマテノキツネ_56 posted by (C)きんちゃん
音楽や舞などもあります。
写真は、2007年11月3日のものです。
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