男澤惠一・家系と先祖のBLOG

「先祖を知れば未来が見える」著者、日本家系調査会の男澤惠一が読者様の幸福を願って書いております。

特集:運命の仕組み その1

2021年02月28日 | その他
運命を読み解く学問に易学がありますが、最も的中率が高いといわれる東洋歴を用いた占術に四柱推命(しちゅうすいめい)があります。宇宙は陰陽と木火土金水で成り立っているとして、それを人間に当てはめ相生(そうせい・相性の良い関係)相剋(そうこく・相性が良くない関係)をみて鑑定するものです。宇宙は波動で成り立ち、人の感情も体調も運気も波の形態をとっており、それを読み解く学問です。
生年月日と生時から、生れた年から年柱を出します。年柱は自分の全体の20%、51歳から65歳位までの運気、また祖父母や先祖、家柄、対人関係等をみます。

生まれ月から出す月柱は自分の50%、性格、考え方、価値観、また31歳から50歳位までの運気、親 、仕事、社会、家庭等をみます。
生まれた日から出す日柱は自分、結婚と配偶者、また30歳位までの運気をみます。
生時から出す時柱は自分の30% 、晩年の運気、子孫運、未来、寿命等がわかります。
当流派は天干から割り出す「変通星」を重んじます。変通星の吉凶の意味は次のようになります。


 変通星から適職は何かも鑑定できます。

 続いて十二運です。それぞれの変通星の持つエネルギーの強弱、性質を人の一生に例えて表します。同じ変通星であっても十二運によって性質がだいぶ変化します。

 この他、一生のバイオリズムのような運気の波があり、当流派の場合、運気の波の周期が人によって異なります。バイオリズムは大運と流年とがあり、大運は大きな周期、流年は年ごとの運気を表します。
 どんな変通星が来るかにより、本体命式との相剋で吉凶をみます。吉凶の波は春夏秋冬の季節のようなもので、自分にとってどういう運気の季節が来るのかがわかります。図は大運の図ですが、流年も意味は同じになります。

 そのほか、かかりやすい病気をみたり、人と人との相性をみたりします。
 相性は干合(かんごう)支合(しごう)三局等で判断すると、結婚運や相性がよくわかります。
 これだけの説明では不十分ですが、簡単に言うと人の一生は宇宙の波動(バイオリズム)のその時の一瞬間をうけて、生まれた瞬間で命式(運命の設計図)が決まるということです。
 四柱推命の命式表を見たい場合は私の友人の下記のサイトをご覧ください。新栄堂 無料鑑定
https://www.sineido.com/muryou/
つづく・・・
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この言葉を受けいらられる人は受け入れるがよい。

2021年02月16日 | その他
「三月の風と四月のにわか雨とが五月の花をもたらす。」by西洋の諺
今自分に起きていることは必要だから起きている。言い換えれば一番良い結果が出ているのです。

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拙著「先祖を知れば未来が見える」一部紹介

2021年02月11日 | 家系鑑定とアドバイスなど
第五章 家系譜を用いたルーツヒーリング
 
「先祖を知ることが最高の心の癒し」と言われますが、なぜでしょうか? 昨今、雑誌や新聞で「ルーツヒーリング」という言葉をよく見受けます。
 平成一五年三月一二日の「北海道新聞」夕刊に、名字家系研究家:岸本良信氏の「家系図が強める家族のきずな」という記事が載りました。その中で「先祖にはげまされ、不登校の少女は立ち直った」と、ある少女のことが大きく採り上げられました。いじめに遭って不登校に陥った女子中学生が、祖父の家系図作りを手伝った後、元気を取り戻して学校に通うようになったという話でした。
私たちの日本家系調査会に家系調査を依頼された方々からも、家系を調べることで不登校が解消され、軽いうつ病が良くなった等々の報告を多数受けています。
 ところで前述のように人間の脳には、前頭連合野という部分があります。行動や思考をコントロールする司令塔のようなもので、判断力や思考力、想像力など、高度なはたらきを司る部分です。この前頭連合野は「昔のことを思い出すとき、活性化する」というのです。
 アルツハイマー病患者に、昔好きだった歌を何度も歌わせることで、見違えるように記憶を取り戻すことがあります。また、治療法の一つに転地療法がありますが、懐かしい故郷に戻ることは、健康回復にたいへん効果があるようです。
 家系図作成によって心身の健康を得た人は、作成するにあたり、可愛がってくれた祖父母のことや、昔の懐かしい思い出を回想することで、脳に何らかの良い変化が起ったのではないかと考えられます。

一 家系譜こそ供養の出発点
 家系図作成は先祖供養の出発点です。供養の道案内をしてくれる地図(あるいは羅針盤)のようなものです。日本人は熱心に先祖供養をしてきましたが、総称して「ご先祖」と言っても、具体的には誰を供養してきたのか分かりません。ただ、漠然とやってきたにすぎないのです。
 細木数子さんは先述の本で次のように述べています。

早死にした父親の兄弟姉妹だとか、祖父が愛人に生ませ認知だけしている子供がいて、若いうちに亡くなっているとか、たいていの家で、まだ祀られていない先祖が一人や二人いるものです。……そうした人たちも含めてきちんとした家系図を作ると、あなたが祀って供養しなければならない先祖がはっきり見えてきます。(『幸せになるための先祖の祀り方』)

 先祖からの影響が八〇パーセント以上であると前述しましたが、そうであるならば、先祖供養は「因果の流れを変えるための唯一の方法」であり、具体的にどういう名前の先祖がいて、いつ亡くなったのか、つまり先祖の命日を知ることは、当然ながら必要です。
 逆に、今まで先祖供養をしてきたと言いながら、肝心な先祖の名前も命日も知らなければ、果たして自分はやってきたと言えるでしょうか?

たとえば、自分は孫を愛していると言いながら、肝心な孫の誕生日を忘れているとしたらどうでしょうか。孫を愛していれば、当然関心を持ちますし、孫のことを知ろうと努力します。何も知らなかったら、愛してこなかった証拠のようなものです。先祖に対して名前や命日を知らないことは、それと同じなのです。
従来の先祖供養が、もし単なる形式や形だけであったとしたら、どんなにお金をかけようと、ほとんど供養してこなかったと同じなのです。どのような先祖がいたのか、そしていつ亡くなったのか、先祖を探すことが究極の供養なのです。愛することは、知ることからはじまります。
 よく「うちは由緒ある家柄でもないし、偉い先祖がいるわけでもないから先祖を知りたくない」と言う人がいます。しかし、これほど先祖を冒涜した言葉はありません。先祖の価値を、単に身分や社会的貢献度だけで決めてよいものでしょうか。身分や出自がどうであれ、私をこの世に生んでくださっただけで充分ではないでしょうか。
 子供を育てるということは、いつの時代でもたいへんなことです。私たちの先祖は、幾度となく戦争や飢饉を経験してきました。自分はボロを着ても子には着るものを与え、自分が食べたいものも子や孫に与えてきたことでしょう。親が子を愛する愛は無条件です。完全無私の立場に立たなければ、親としての愛を全うできるものではありません。
 仏教学者暁烏敏(あけがらすはや)(1878~1954)が詠んだ歌に「十億の人に十億の母あらむも 我が母にまさる母ありなむや」とあります。世界に、人の数だけ母はいますが、私の母は私を産んで育ててくれただけで「世界一」のはずです。そのような親子の愛で結ばれている先祖を、仮にも身分や出自で価値判断することなど、到底できるはずがありません。

二 運命は改善される!…先祖の悲しみを癒す
 ジョン・ブラッドショウは著書『ファミリー・シークレット』で、人の運命は、家系の先祖に原因があることを指摘しています。
 そしてさらに、先祖の暗い過去を掘り起こすことで、生きている私たちの運命を改善することができる。特に自分と同じような運命をたどった先祖を調べることで運命の改善ができると説きます。
 ところが先祖に、世間にあまり知られたくない、自殺、他殺、悲惨な死に方、離婚、再婚、不倫などの結婚の形などがあれば、どうしても、その子孫は隠そうという気持ちが働きやすくなるのは当然かもしれません。そういう人は家系や先祖を好きになれませんので、目を背けたくなります。
しかし、そのままにしておくと先祖は深い傷を受けたままであり、悲しみは癒されることがありません。悲しみは暗い秘密となって子孫に投影され、秘密を子孫が共有すると、同様なことが子孫にも起こって代々くり返してしまうというのです。たとえば怒りという感情は、隠された先祖の感情の中でも最も強く、放置すると摂食障害や性の傷害など心身両面の多様な障害の要因になるとブラッドショウは説いています。
自分の家系を恥じて家系に目を背けたりすると、先祖の暗い過去の「運命」に左右される人生となってしまいます。自分の家系をしっかりと見つめることで、家系の長所を活かす術を知り、悪しき運命から解き放たれます。
 そのような先祖を探し出し、癒してやれば、深層意識が解放され、運命の改善ができるのです。最近、運命を改善するために、家系を調べる方がますます多くなっています。

三 体験談 ――ルーツヒーリングで家運が上昇した!
当会についての記事が、女性誌『Sundari』(白夜書房)の二〇〇八年三月一五日号に、四ページにわたって掲載されました。(『先祖を知れば未来が見える』著者/家系図調査歴一五年のベテランに聞く・「ルーツ調べ」が「ヒーリング」につながる訳・「家系図」で運気UP体験談・ルーツヒーリングで人生が変わった人々)
この誌にも家運上昇の体験談を載せていただきましたが、他にも家系調査を依頼された方々から、多くのお礼のお手紙や人生を豊かにした体験談をいただいております。ここでいくつかの体験談をご紹介します。

第一話 家系図が教えてくれた天職

北海道にお住まいのSさんは、会社の経営をしています。優秀な息子さんに会社の後を継いでほしいと願っていたのですが、息子さん本人は会社経営よりも消防士(レスキュー隊)になりたいということで、話がなかなかまとまりません。
 先祖のことが気になったSさんは、その答えを家系譜に求めました。そこで、専門調査員が先祖のいた○○県を調査し、十数代の詳細な家系譜ができ上がりました。
完成した家系譜の七、八代上の先祖を見ると、何とその先祖たちの職業が「火消し」だったのです。知らず知らずのうちに、先祖の意思が息子さんに影響していたようです。

自分としては、息子に家業を継いでもらいたい。しかし、消防士となって世のため人のために尽くす息子を誇らしく思わないわけでもない……。Sさんは、先祖の代から脈々と流れる使命感が息子さんの心を突き動かしたのだと悟りました。
家系図がなければ、Sさんは息子さんの選択に納得がいかず、いつまでもくすぶった気持ちを持ち続けたに違いありません。母子の関係に入った亀裂を、家系譜が修復したのでした。
※本書 「家系の法則」が出てくる原因(一)運命の反復は本当にあるのか? の実例といえるでしょう。実際の家系調査を行っているとこのようなこととたびたび遭遇します。

第二話 絶家の悩みが解決した
Yさん夫婦には子供がいませんでした。また、Yさんのご実家はYさんが姉で、妹と自分の二人姉妹が二人とも嫁いだために、絶家の状態でした。そのことが、以前からとても気になっていました。
 問題は先祖からくると実感するようなことがあったので、Yさんは先祖供養のために家系譜を作ることになりました。戸籍調査の家系譜でしたが、戸籍取りが終わった頃から、奇蹟的なことが次々と起こってきました。
何と、Yさんのご主人がそれまでは「養子には入りたくない」と言っていたのに、義母の意見を受け入れて実家の養子に入ってくれたのです。また、子供のいないYさんのために、実妹の家庭から二男を養子にという話が進みました。
このような意外な展開に先祖の助けを実感し、Yさんはたいへん喜んでおられます。


第三話「また、同じことをくり返そうとしている……」
 Mさんの長女はうつ病の病歴がありました。数年前にもと暴走族の男性と結婚し、その男性が婿に入る形で新生活をはじめ、孫娘が一人生まれました。しかし、Mさんたち両親はその結婚をあまり喜んでいなかったため、問題があるときにはいつでも離婚をするという条件で、結婚を許したのでした。
 Mさんは二女から勧められて、長女と孫娘の幸せを願って家系譜作成を申し込まれました。しかしその頃、長女の婿さんには結婚前からの借金があり、しかも返済を一切していないことが判明しました。やがて、その取り立てが家に来るようになり、長女さんは再びうつ病になってしまい、自分の娘のことも分からないような始末です。

この問題が起きてMさん夫婦は、約束通り二人を離婚させようと思いました。
 そんなときに、家系譜の原稿が届きました。家系譜を見ると、先祖がくり返してきた独特の癖が、M家にはあるということが分かりました。代々婿に入った人や婿に出た人が必ず離婚をしている、という傾向性が顕著だったのです。それを知って、Mさんはショックでした。何と、自分たちもまた同じことをくり返そうとしているのです。このくり返しを重ねてはいけないと思いました。孫娘の幸せを願い、夫を説得し、借金を肩代わりして娘夫婦を助けることで、Mさんはこの「くり返し」の危機を乗り越えました。その後Mさんは孫の成長を優しく見守っておられます。
 家系譜は時として、誤った道を修正する役割も果たすということを物語っています。

第四話 嫁姑の仲が良くなった!
Dさんは、夫の実家の家系譜を取り寄せました。「夫のご先祖様のために、何かできることがあれば」と思われたからでした。
そして夫の実家を訪ね、家系譜を跡取り娘である姑に手わたしました。その家系譜には、祖父の命日が記されていたのですが、じつはそれが家族の絆を深めるきっかけとなったのです。
祖父の命日である三月七日、Dさんのもとに姑から一本の電話が入り「おじいちゃんのお墓参りに行ってきた」と言いました。
驚いたのは、姑が兄嫁を連れてお墓参りをしてきたことでした。姑と兄嫁の仲は深刻なほど悪化していて、それまで会話もほとんどない状況だったのです。そんな中、姑が兄嫁と一緒に外出するということは、Dさんにとって奇跡に近い出来事だったのです。
「おじいちゃんが二人の仲を取り持ってくれたのですね」とDさんはしみじみ実感しました。
「今では、ご先祖様にいつも見守られているような、そんな温かい空気を感じることができます。家系譜を作って本当によかった! 感謝の思いでいっぱいです」
 Dさんの一途な願いが、一本の家系譜に乗って、遠い先祖のもとへ届けられたのでしょう。
 家系譜そのものは、ただの名前の羅列にしか見えません。しかし、「家系譜を作ろう」という思いには、大きなパワーがあります。その背景にある先祖への感謝と供養の気持ちが、幸運を運んでくるのではないでしょうか。

第五話 念願の孫が生まれ、皆で先祖に思いを馳せる
Sさんの夫は六〇歳のときに、ガンで他界。残されたSさんには、未婚の息子のことと、娘夫婦に七年以上も子供を授からないことが心配の種でした。
あるとき家系譜の催しを紹介され、参加してみることにしました。たまたまこの日は亡き夫との結婚記念日に当たっていたので、導きのようなものを感じ、家系譜(二家系)を作ることにしました。
 その数ヶ月後、何と長年子供に恵まれなかったSさんの娘夫婦に、念願の子が授かったのです。

さらに二〇〇四年八月には、S家の氏族が四世代、八人で集まり、家系譜をおひろめし、皆で先祖に思いを馳せることができました。これも家系譜を作ったおかげと、喜んでおられます。

第六話 もういちど高校をやり直したい!
Nさんの二男は、高校に入学したものの不登校に陥り、悶々としていました。周囲も働きかけていろいろと努力してみましたが、ついに二男は中退してしまいました。
 しかし、家系図調査を開始して三ヶ月ほど経った頃、二男のほうから「もう一度高校をやり直したい」と言ってきたのです。Nさんはとても驚きました。それまでは親子の関わりも薄く、会話もほとんどありませんでした。しかし、この頃から二男は積極的に話をするようになり、嬉しいと同時にたいへん驚きました。
二男の変化は、じつに予想外の展開でした。また調査の結果によると、先祖の戒名に「院殿号」や「清居士」が付いていたことも、喜びでした。
(注:「清居士」とは、戒名の位号といわれる部分で、○○様にあたる敬称です。江戸時代の先祖にこのような「院殿号」や「清居士」などの居士号が付いていると、かなり高い身分の人で、お寺への貢献も多かったと考えられます)

第七話 分家と本家が劇的に邂逅した……
Tさんは嫁いできたお嫁さんの立場です。先祖供養のために家系譜を依頼することになりましたが、Tさんのお義父さんは、T家において実兄と絶縁状態になっていたため、T家に関する話は家族でもほとんど触れることがなく、何も聞くことができませんでした。
調査の手がかりが少なかったため、調査員もT家の調査にはとても苦労していました。しかしT家の本家が長野県にあるということを突き止め、本家に出向きました。すると、本家の主の方が言うには、「東京へ出て行った分家の、行く末をたいへん案じ、専門家に調査して捜してもらっていたが、つい先日、『消息不明』という結果が出て、がっかりしていたところだった」とのことです。
本家のご主人は、調査員がしっかりと調べていたことを喜び、一緒に役所へ行ったりお墓を案内されたり、さまざまな資料を見せて協力してくださいました。またTさんに電話して、嫁いできた他家の人が一生懸命になっていることに感動したと、伝えてくれました。
Tさんの依頼は、先祖が七代程度分かる内容のものでしたが、結果的に一四代先まで判明しました。これも先祖の方々が、お寺さんとしっかり関わりを持ってT家を守り続けてきた証だと、Tさんはたいへん感謝しています。


第八話 父親の葬儀に、親族が一つの家系譜を囲んだ
Oさんのお父さんが亡くなり、葬儀に参列したときのことです。それまで会ったことがないと思われる親戚の方が二人いました。Oさんが思い切って話しかけると、一人は以前に一度だけOさんの父親と訪ねたことのある遠い親戚の方でした。しかし、どのような関係かはまったく分かりませんでした。ご本人に尋ねてもよく分からないということで、Oさんのお母さんが以前に購入していた家系譜を出してきて、一緒に見てみました。すると三代前にOさんの家から出た方の、子孫であることが分かりました。
もう一人の方は、Oさんの母親も関係か分からなかったのですが、その方の祖父の名前が、家系譜の三代前に載っていました。
そうしていると、他の親戚も関心を持って系図を覗き込んできました。
「こんなに、おじいちゃんの兄弟がいたとは、知らなかった……」
家系図一つで、親戚とたいへん多くの交わりを持つことができました。
わけあって不仲だったOさんの兄も、これらに関心を持ってくれました。家系図にこのような効用があるとは、Oさんも思ってもみませんでした。あらためて家系図は必要品だと実感し、特に親戚が集まる葬式等には予想もしなかった絆を掘り起こしてくれるものだと、痛感したそうです。

四 やってみよう!ルーツヒーリング
(一)まず家系図を用意する
アメリカでは近年、一大ルーツブームが起こりました。古くは作家アレックス・ヘイリーが執筆に一二年を要した『ルーツ』があり、一九七七年のテレビのシリーズ『ルーツ』が反響を呼び、比較的新しいものでは先述の『ファミリー・シークレット』(ジョン・ブラッドショウ著)があります。アメリカに限らず、イスラエルやドイツを中心としたヨーロッパ諸国でも、ルーツをたどり、家系図を作ることが趣味として定着しているといいます。
家系図関係のネットサービスもたいへん盛り上がりを見せており、ユタ州プロボにあるTHE GENERATIONS NETWORK(TGN)運営の家系図サイト「Ancestry.com」をはじめ、大きな数個の家系図サイトが存在します。先祖供養とは無縁に見える西洋において、仏教圏の極東アジア以上に家系図がブームになっているのは、不思議なことかもしれません。しかし、それはただ日本人が知らないだけなのです。

やはり、『ファミリー・シークレット』で述べられている「先祖の暗い部分を掘り起こすことで運命は改善する」ということ、さらに「自分と同じような運命をたどった先祖の人を調べることで、運命を改善する」というセンセーショナルな内容が、刺激になっているのではないかと、私は思います。
家系調査は七代の先祖を調査できれば理想ですが、戸籍のみの調査では、調査する人の年齢にもよりますが、一番小さいお子様まで入れてもせいぜい六代前後といったところです。それ以上は、本家や大本家までたどり位牌、過去帳、墓石、菩提寺、古文書調査、名字や家紋の分布の調査、郷土史の調査などを行えば、地域的な差、家系的個別差はありますが、およそ一〇代前後の調査は可能です。さらにそれ以上の調査になると、江戸時代を越えて源平藤橘その他のルーツにつなぐ「謂れ調査」があります。(謂れ調査とは、現代、私たちが使用している名字をさらにさかのぼると、違う名字、もともとの氏につながることもあります。伝承や古文書を参考に謂れをたどっていくので、私はそう呼んでいます。)
自分で調べる人もいますが、これらの調査には戸籍取得の知識、手書きの戸籍を読み家系図として書き込む能力、古文書等を読む知識、当時の歴史の知識、戒名や位牌、お墓や祀り方等の仏教的知識など、かなりの専門知識が必要です。また労力と時間を要します。私たちの日本家系調査会もこのような家系調査(戸籍の代理取得、家系調査等、有料)を承っています。
自作であれ専門家が調査したものであれ、まずは正確な家系図が必要です。できれば七代以上たどった家系譜が理想です。それがルーツヒーリングに不可欠となります。

(二)家系の癖や状態を確認する
 次に、「第二章『家系』はこんなにも大きく影響する」を見ながら、自分の家系に照らし合わせて、家系の特徴をつかみます。どの法則に当てはまるのか、他の法則にも当てはまるものはないか。まったく同じではなくても似たような傾向があれば、それに当てはまります。
 続いて、離婚、再婚、庶子がいるなどの結婚問題の複雑系があるか。そのような形には出ない場合は、夫婦や親子の関係性はどうか、仲が良いのか悪いのか、近親結婚はないか。養子の出入り、代を重なるごとに男子が減っているなどの男女の比率、子供の数の激減はないか。男子の寿命の傾向、女子の寿命の傾向、出やすい病気の傾向、死因、交通事故などのアクシデント……これらを分かりやすく書き込んでいきます。そうすると、全体の傾向や共通点が見えてきます。
 今まであまり意識していなかったことも、家系図という一枚の紙に書くことによって、問題の傾向性、類似性が際立ってきます。時間性が短縮され、数代の流れが一目して分かります。また、立っている自分のポジションや立場が分かり、家系存続に対してどのような努力が必要か、家系にとって人間にとって何が大切かという本質の問題まで、明らかになってきます。家系図は、これらを知るための地図、あるいは羅針盤のようなものなのです。

(三)「そっくり」な先祖はいないか?
 わが家の家系において、くり返しはないでしょうか。細かく見る力ができると「あっ、これも」、「これも……」と分かってきますが、最初のうちは一見して何もないように思えます。しかし、それは気がついていないだけです。遺伝子は受け継がれ、体質も性質も感情も先祖からもらっているわけですから、目立たないだけでどこか共通点があるはず。また、四柱推命等の占いから、未来に起こり得ることを予測して、先祖との共通点を発見できることもあります。
 血はつながっていない嫁の立場でありながら、嫁いだ家系の先祖と同じような運命をたどることがあります。「あっ、この先祖の立場にそっくりだ」となれば、その人が通過した人生と似てくるはず。将来起こりうる問題も予測できるでしょう。しかし、時間があればその時点で修正は可能です。特にそっくりなパターンを歩んだ先祖が、自分の開運にとって重要なポイントとなる先祖です。

(四)「見えないプラス財産」を残した先祖を探せ!
 「見えないプラス財産」を残した先祖とは、どういう人物でしょうか。およそ「曽祖父はいい人だった」などと聞いていることが多いのです。「いい人」の理由のほとんどが、村のために尽くしたとか、先祖供養に熱心であったとか、嫁を大事に扱ったとか、家族や先祖も含め社会の中で他者との関係性が良かったことが挙げられます。合わせて人間的力量も持ち合わせた先祖であることが多いものです。

 こういう人こそ、目に見えないプラスの財産を残した人であることは間違いありません。このような先祖がいたこと自体が誇りであるし、自分の遺伝子の中に脈々と生きていることを感じて生きるならば、人生において自信を持って歩む力になります。
 むしろ先祖を過大評価したほうが良いのです。多少そうでない要素があったとしても、先祖に対する感謝の気持ちが良い運気を引き寄せます。

(五)「見えないマイナス財産」を残した先祖を探せ!
 家系を調べる動機は、犯人探しであってはいけません。この先祖さえいなければ……などと思っていると、間違いなくあなたの心はマイナス運気を引き寄せてしまいます。
 どういう先祖が目に「見えないマイナス財産」を残したかは、これまで十分に説明をしていますので、省略します。要は、家族や先祖も含め社会の中でも他者との関係性が良くなかった先祖です。こいう先祖こそ癒してあげる必要があります。
こういう先祖は死後もマイナスの波動を放っていますから、思い出すだけでも、あるいはお墓参りをしただけでも、その波動が伝わってきて重苦しくなりがちです。家系図に名前を書いただけでも伝わってきた体験をお持ちの方もいることでしょう。
急に先祖供養をはじめたら、逆に良くないことが起こる人もいます。しかし、だからといって止めたらもとのままです。他の家系と比較して、かなり問題の大きい家系です。それはちょうど一見澄んでいるように見える汚い水溜りに、石を投じた状態に似ています。汚れが一気に立ち上がってきますが、その汚れをすくい出さない限りきれいにはなりません。ですから、こういう先祖こそ明確にしなければなりません。

(六)先祖からくる悪しき習慣性を排除する
 見えないマイナス財産を残した先祖は、愛の欠乏感を持っていた先祖です。夫婦や親子間の愛に対する欠乏感があったので、慰めを求め、不倫の愛、夫婦や親子の断絶、あるいは金品に対する過剰な欲望などに走ってしまった結果、家庭が崩壊してしまったわけです。
 遺伝子を通して先祖から子孫に、性格も体質も受け継がれていますので、愛の欠乏感を持つような環境が再現されたときに、感情や行動の現れ方も先祖と似てくる傾向があります。前もって、家系(先祖)を通して自分自身をよく知っておかなければなりません。
私たちには日頃、無意識に行っている思考パターン、行動パターンがあります。良かれと思っていても、願う結果とは逆の思考や行動をしていることがよくあります。それほど染み付いているのです。
 私たちは、先祖からの課題をよく知って、先祖から知らないうちに受け継がれている、悪しき習慣性に流れる思考パターン、行動パターンを一つひとつ排除する必要があります。

(七)先祖を癒すことは、自分を癒すこと
 ルーツヒーリングが叫ばれている時代ですが、前述したように人間の脳の中にある前頭連合野は「昔のことを思い出すとき、活性化する」と言われています。家系譜作成によって心身の健康を得た人は、家系譜を通し、昔の懐かしい思い出を回想することで、癒された結果といえるでしょう。
しかし、先祖によって自分が癒されるより、じつは本当の癒しは、先祖を癒してこそ自分が癒されるのです。先祖を癒すには情の持ち方が重要です。
今までの自分の立場は、自分の犯した問題ではないのに先祖からの影響を受けてしまう家系の、いわば被害者という意識だったかもしれません。なぜ、こんな家系に生まれたのだろうという意識を持っている限り、先祖の亡霊にとりつかれたようなもの。心はいつも暗く、マイナス感情のみ支配します。先祖に対して被害者意識を持ちながら、自分自身が先祖の情の限界を越えることができないでいる状態です。
先祖を癒したいという気持ちになった時点から、あなたは被害者ではなく愛情を持った親の立場に立ったことになります。そうすると今までとはまったく違った、一段も二段も高い次元から先祖や家系を見つめることができるようになります。
見えないマイナス財産しか残せなかった先祖に対して、なぜ、そうならざるを得なかったのかと考えながら家系譜を見ると、その時代の事情、先祖が置かれた状況等、やむを得ない事情があったことがよく分かります。つまり「事情圏」を理解してあげることからはじめます。
あの世(霊界)の存在を信じる人も信じない人も、「ああ、そうだったのですね。苦しかったでしょう!」と先祖に呼びかけるのです。昔は今の時代とは違い、飢饉や戦争、貧困など困難な問題がたくさんあったことでしょう。また幼い頃から親と死に別れ、愛されたい時期に愛を受けることができなかったこと、継母にいじめられたこと、親から虐待や暴力を受けてきたなど、家運を下げてしまった先祖にもいろいろな事情があったはずです。
家系譜を、情を中心に見ていくといろいろな過去の先祖の気持ちが、時間・空間を超越して伝わってきます。今まで誰一人、こういう見方をしてくれた子孫はいなかったかもしれません。
自分の中にも先祖の事情圏が重なっているはずです。先祖代々の課題が、同時に自分自身の課題であることがほとんどです。先祖を癒す行為は自分自身を癒すことにつながります。先祖へのマイナスイメージが変化し、感謝の気持ちが増えた分だけ、あなたの心は良い運気を引き寄せます。朝に夕に、先祖に「ありがとう」を唱えるのです。

そして、先祖が越えられなかった要因や、情の限界、愛の限界を知って、自分の代で乗り越えてみせると先祖に誓うのです。
もちろん、変えるのは簡単ではありません。なぜかと言えば、先祖のマイナスの情が何代にもわたって、しつこく自分自身にも染み付いているからです。ちょっと油断すると、無意識のうちに先祖から影響を受けた元の情に、いつの間にか戻っていることもあります。変えていこうという強い決心が何度も何度も必要です。その努力を怠らないことです。
そうすると、背後に先祖のパワーを感じながら人生を歩むことができるでしょう。あなたが愛情を持って先祖に対し、先祖代々の負の連鎖を断ち切り、連綿と続いてきた家系の流れを変えるのです!


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家系譜新聞 特集:ゴミ拾い100日を終えて

2021年02月01日 | その他
今月の特集は1月26日迄、行ったゴミ拾い実践100日間を終えての感想です。近所を毎日40分前後、散歩をしていましたが、最近、路上に沢山のゴミが落ちていることに気付きました。いつもそれを見過ごしている自分がいます。
誰でも落ちているゴミを見て気持ちがいいはずがありません。だんだんそれが気になってきたので、毎日、ゴミ拾いをしてみようと思いました。

日本人のモラルはどうなっているの?
やってみるとなかなかたいへんでした。多いごみの種類は、タバコの吸い殻、空き缶、しっかり蓋をして中身が残っているペットボトル、マスク等、新型コロナが流行している時期は扱いがたいへんです。
また、水気をたっぷり吸った漫画本や雑誌類、多量の吸い殻、犬の糞、中央分離帯に捨てられた空き缶、道路の植え込みの中に捨てられたゴミ、大量ゴミ放置等、処理に困ってしまうような悪質なゴミもありました。悪質な不法投棄をすると、1,000万円以下の罰金刑または5年以下の懲役刑が課されるおそれがあります。

吸い殻は小さなゴミですが、富岡市内を廻って知る時、枯れ草に火がついているのを発見しました。幸い火は小さいうちだったこと、周りの民家へは距離があったので大事に至らずに済みました。

ゴミが多くなった原因は?
なぜ最近こうしたゴミが多いのだろう?昔はもっとゴミが少なかったような気がします。日本人のモラルも低くなっていることもありますが、コンビニや公園、観光地などもゴミ箱が少なくなっていること、車に灰皿が無くなってから久しくなること等があげられると思います。
特にゴミが多かったのが河川や濠の周り、民家が少ない場所などでした。自分の車の中はきれいにしたい、だからと言ってゴミを路上に捨ててよいというものではありません。そうなるとやはりモラルの問題が大きいでしょうか?

ゴミ拾いの効能
一か月を過ぎるころから、ゴミに対する嫌な感情は無くなり、機械的に動けるようになりました。やがてそれが、気持ちがすっきりして明るい気持ちで一日を出発できるようになりました。
小さなゴミも見過ごさない習慣ができてきたとき、仕事や生活の中で今まで曖昧にしてきたこと、嫌なことを後回しにしてきたこと等が思いついたらすぐ行動に移せるようになりました。
そうなると心の中の負い目みたいなものが少なくなり、心の充実感から先々のことに対する心配や考え事等が少なくなった気がします。新型コロナ感染拡大でいつ終息するのかわからない時期なので、どうしても心が暗くなりがちな時期ですが、こういう時ほどこういう実践が自分を助ける行為であると思いました。

ゴミ拾い運動の繁殖?
100日ゴミ拾い実践が終わりに差し掛かったころ、近くの運動場のゴミ拾いをしていた時、私と同世代と思われる男性がゴミ拾いを始めているのを見かけました。その人とはあえて話しかけずに笑顔で黙礼するだけです。
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