真冬のある日、京都府立植物園の温室へ
趣味の写真で花を撮りに
出掛けたことがありました。
寒い冬で園内に人影はまばらでした
早速、温室に入りました
温室内に入るとすぐ、張り紙に眼が
止まりました。
張り紙には「温室内ではカメラのレンズの
曇りに気をつけてください!…」とあります
私は銀塩フィルムカメラにズームレンズという
装備でした
「レンズの曇りに…」の張り紙を見て
私は咄嗟に、テレビドラマで温水プールで
ズームレンズが湿気を吸い込んで使用不能に
なったことを思い出しました
テレビカメラ用ズームレンズも、
私のカメラのズームレンズも大小の違いは
あっても、同じような構造です
私は温室内の机にカメラをそっと置きました
ズームレンズのフィルターを見ると薄らと
細かい水滴で曇っていました。
約10分ほど、レンズのズームリングを触らない
ようにしていました
水滴が見えなくなってレンズが暖かい温室になじんでから
恐る恐るズームリングを
回したことを思い出しました…