親父が亡くなったことを、
母親は大映京都撮影所(太秦)へ
連絡しました。
親父の親しかった
H田省三さんが葬儀委員長として
西田町のわが家へやって来られました
私はH田省三さんを撮影所で知っていました
わが家にやって来たH田さんは、母親と簡単な
挨拶を交わして、
「電話を貸してください…」と
手帖を見ながら、片っ端から、東京をはじめ
あちこちに親父のことを連絡していきました
H田さんは連絡漏れがないか気を使いながら
その連絡に数時間、電話機を
かかえたままでした
H田さんと、母親は相談して
通夜はわが家で、告別式は
烏丸鞍馬口のお寺でとスケジュールが決まりました
… … …
わが家の部屋には花が一杯飾られました
通夜には、大勢訪れてくださいました
… … …
9時ごろ、親父と長年一緒に仕事をしてきた
俳優、長谷川一夫さんが来られました
。