過去の記事。
ドラマの巻。
ドラマの巻、ふたたび。
gooランキングにて『最高傑作だと思う日本の刑事ドラマランキング』というネタを発見。
僕は幼少時より刑事ドラマが大好き。
なので、こういうネタには敏感に反応しちゃいます。
さて、肝腎のランキングはと言いますと…。
1位 踊る大捜査線
2位 古畑任三郎
3位 相棒
4位 アンフェア
4位 ガリレオ
6位 あぶない刑事
7位 ストロベリーナイト
7位 SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~
9位 BOSS
10位 太陽にほえろ!
という結果。
う~ん、おそらく刑事ドラマファンのみのアンケートではないですな。
1位の【踊る大捜査線】は当然でしょう。
新しい潮流を作り上げた功績は実に大きい。
ただ、この作品以降、やたらめったら『キャリアとノンキャリアの確執』だの『本庁と所轄の反目』だのというプロットが増えました。
いまや田舎の年寄りが観る様な2時間サスペンスですら、キャリアがどうの、所轄がどうの、と言ってます。
警察庁のキャリアは2,000人程。
仮に半分のヒトが、全国の地方警察に赴いたとして、ひとつの県に着任するキャリアの数はたったの20人程度。
完全に【お飾り】【お客様】なんすよ。
通常はキャリアとノンキャリアの接触なんてあり得ないって事。
過去の記事。
踊る大捜査線の巻。
2位は田村正和の代表作となった【古畑任三郎】。
フジテレビジョンって【刑事モノ】が不得手という印象でしたが、前述の【踊る~】と共に、この時期ブイブイ言わせておりました。
もちろん、ベースは【刑事コロンボ】ですが、そこはさすが田村正和。
オリジナリティ溢れる知性派刑事を好演してましたね。
ゲストもとても豪華でした。
好きだった作品は、vs鹿賀丈史の【殺人特急】と、vs玉置浩二の【追いつめられて】。
今でもネットで観ております。
そうそう、セリーヌのチャリンコ、欲しかったなぁ。
3位は【相棒】。
現在も脈々と放映されている、いわずと知れた人気作。
それだけに1位にランキングされてもおかしくないのになぁ、と。
飽きが来ない様、様々な色合いの脚本が魅力です。
特命係というありえない部署に対して、リアリティを伴った内容というバランスが絶妙。
2016年元日の第10話「英雄~罪深き者たち」がホントに楽しみです。
三浦さんも登場するってんですから、期待するなって方が無理でしょう。
過去の記事。
相棒の巻。
相棒の巻、ふたたび。
相棒の巻、みたび。
相棒の巻、よたび。
相棒の巻、いつたび。
相棒の巻、むたび。
4位【アンフェア】は一回も観た事がありません。
いや、厳密に言うと第1話の最初だけは観ております。
実はこの作品、もの凄ぇ期待していたんです。
しかしながら、あまりのリアリティのなさに絶望すら感じ、視聴を止めました。
まず、オンナ刑事が花の捜一で検挙率No.1になれるわけがない。
デカなんてオトコ社会で、オンナは添えモノ。
オンナ刑事は、あくまで容疑者がオンナだった場合の要員なのです。
また、一匹狼って設定もありえない。
警察ってのは組織捜査が信条ですから。
原作の秦建日子著【推理小説】も読みましたが、主役・雪平夏美って少年を射殺した過去があるんですよね。
いくらシャブ中の強殺犯でも、少年を射殺しちゃったら花の捜一になんかいられません。
『えっ!?ここって東京!?』ってなド田舎の交番とか、免許センターとかにトばされてお仕舞。
北海道警に異動ってのも目茶苦茶過ぎます。
『東京都の公務員は都内しか異動がない』ってのは今時、み~んな知っていますよ。
同率4位は【ガリレオ】。
【古畑任三郎】と同じ倒叙法のドラマでした。
変人・ガリレオ先生と柴咲コウの絡みがとても楽しく、微笑ましかった。
言う程、吉高由里子も悪くはなかったですが、やっぱ柴咲コウに軍配が上がります。
吉高由里子はキャリア刑事役でしたが、キャリアが所轄の現場になんか出ませんよ。
なんで、こういう設定にしちゃうかな~。
さっぱり分からない。
過去の記事。
福山雅治の巻。
6位は世代人にはたまらない【あぶない刑事】がランクインです。
刑事ドラマ乱立の現在と違い、この時期、刑事ドラマってのは斜陽期。
そんなアゲインストな状態に登場しました。
決して順風満帆なスタートではなかったのを覚えております。
ところが、洒落た会話と派手なアクションって内容は、完全に時代にマッチし、【刑事ドラマ】というより【あぶデカ】というジャンルに成長。
それに伴い、多くの珍品奇品のフォロワードラマが輩出されました。
まさに時代が生んだ刑事ドラマと言えましょう。
来年、いよいよ最後の映画が公開されます。
やはり、寂しいですね。
過去の記事。
あぶない刑事の巻。
あぶない刑事の巻、ふたたび。
あきれた刑事。
あいつがトラブルの巻。
ベイシティ刑事の巻。
7位【ストロベリーナイト】。
一回も観た事がありません。
ウィキによると、主役の竹内結子が本庁捜一の班長とか。
ありえねぇだろ。
なんで、こういう設定にしちゃうかな~。
どうも僕はオンナ刑事モノが苦手な様です。
同率7位は【SPEC~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿~】。
これもほとんど観た事がないんだよなぁ。
堤幸彦の演出ってウザいから敬遠しちゃうんですよね。
こまごました小ネタとか伏線とかもウザい。
もちろん【ケイゾク】も観た事ありません。
それにしても、長ぇタイトルだな。
9位【BOSS】。
天海祐希の【男前イメージ】のみで製作された作品。
天海祐希の役柄がこれまたキャリア。
古~い刑事ドラマのプロットをそのまま現代にトレースする、という安易な姿勢が刑事ドラマファンの神経を逆撫でしてくれました。
ま、文句言いながらも、いちおう全部観てます。
お荷物部署のクセに、難事件を次々解決しちゃう【捜一特別犯罪対策室】ってのが舞台。
もちろん、その部署を苦々しく思ってるエリートもちゃんといました。
ここまで来ますと、もはや様式美すら感じます。
玉山鉄二が射撃の名手ながら、過去のトラウマによって発砲出来なくなっちゃったデカなんですが、こういう設定って異様に多いですね。
こんなのが高視聴率なんだから、困っちゃいます。
10位はこれまた世代人票なのでしょうか【太陽にほえろ!】です。
いまだに、この作品をベースにした刑事ドラマが多い。
9位の【BOSS】なんかは、まさに好例(悪例)。
とは言え刑事ドラマというジャンルを決定づけたのも事実です。
この作品がなければ【Gメン'75】も【特捜最前線】も【西部警察】も生まれなかったでしょうから。
1986年、【太陽にほえろ!】の終了とクロスフェードするかの様に【あぶない刑事】がスタート。
時代の転換を見た気がしたものです。
近年の刑事ドラマのキャストって変わり映えしませんよね。
主役・No.2以外だと、相島一之・宇梶剛士・遠藤憲一・大杉漣・金田明夫・小日向文世・笹野高史・鈴木浩介・田中哲司・生瀬勝久・温水洋一・松重豊、あたりをとっかえひっかえシャッフルしてるだけの安普請なキャスティング。
もう少し、ちゃんとした仕事しようよ。
正義と悪との対比、勧善懲悪ってのは永遠に求められるジャンル。
そろそろ新しい切り口の刑事ドラマを観たいものであります。
『繰り返される虚構こそが、受け容れられる真実となる』ウラジーミル・レーニン(ロシアの革命家・1870~1924)
個人的には【BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係】がランクインしていないのが不満です。
まぁ、ランクインするわけないか…。