荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

相棒の巻、ふたたび。

2015年01月16日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


【相棒-劇場版III-巨大密室!特命係 絶海の孤島へ】を観ました。

長いタイトルですねぇ。

【巨大密室】と謳ってはいますが、それほどミステリー色が強いわけではありません。

むしろアクション色の方が明らかに強かったと思います。

なにしろカイトくんはともかく、右京さんまでが結構高い場所から川に飛び降りたりするのですから。

さて、物語としてはそれほどの起伏はありません。

警察庁だの防衛省だのの陰謀劇にでもなるのではないか、と思いましたがそれはなし。

レギュラーキャラクターも無理矢理に出番を作っている様にしか見えませんでしたねぇ。

犯人の持つイデオロギーは極めて脆弱、そしてそれに対する右京さんの考えも甘々の理想論でしかない…。

少なくとも警察官である右京さんが【国防】を揶揄するのはおかしい。

それでも、それなりに観られるのは【安定感】でしょう。

良くも悪くも【安定感】がこの映画の持ち味。

ドラマ発の長期シリーズですから当然と言えば当然です。

【寅さん】や【釣りバカ】があれだけ成功したのも、安定して観られるコンテンツだったからに相違ありません。

いまや右京さんは、車寅次郎や浜崎伝助と同ラインという事です。

ゲストキャラクターを演じる役者さんも、伊原剛志や宅麻伸といった【安定感】揃いなのですが、今ひとつ精彩に欠けます。

映画に起用するレベルであるかと言うと疑問で、せいぜいが元日スぺシャル止まりかな、と。

まぁ、なんでも佐藤浩市を出せば良いってものでもありませんが。

そんな中、神戸尊の登場は嬉しかったですねぇ。

カイトくんと神戸くんの出会いは、子どもの頃に観た歴代仮面ライダーの集合を彷彿しました。

この辺の上手さが【相棒】の醍醐味。

悦子の誕生日のお祝いに【Happy Birthday to You】をわざわざ衛星電話口で唄い、それを右京さんに見られ、恥ずかしさの余りに突っ伏したカイトくんには笑えました。

また、久々に三浦さんを見る事が出来、感無量です。やはり【トリオ・ザ・捜一】でなければ。



以上、なんだかんだと言いましたが、決して駄作ではありません。

相棒ファンなら。




『おやおや神戸くん、白いGT-Rに乗り替えたのですねぇ。僕はずっとフィガロに乗っていますよ』


悦子役の真飛聖。このヒトは顔は長いし、眼は小さい、歳より老けて見えます。

明らかに、ヅカ経由のゴリ押し人事でレギュラーが決まったとしか思えません。

過去の記事。
相棒の巻。


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