荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

あぶない刑事の巻。

2015年02月06日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


【まだまだあぶない刑事】から10年、【あぶデカ】が復活するとか。

これがホントの最終作だそうです。

前作において、てっきりタカとユージは、オバケなんだとばかり思っていましたが。



昭和の大昔と違い、10年前【まだまだ~】の公開時は、すでにタイトなスーツがマジョリティでしたから、拳銃が懐に入らないので舘ひろしが困っている、と石原伸晃が言っていたのを、思い出しました。

石原伸晃ですよ、石原良純じゃなく。



【あぶデカ】は当然好きでした。

しかしながら、当初はさほど肩入れ出来なかったのを、よく覚えています。

前作【誇りの報酬】がとても良作だったからです。

初めて【あぶない刑事】というタイトルを聞いた時、当時ですら『異様にダサいな…』と感じたものです。

本編はと言えば、舘ひろしのカッコつけは鼻につくし、柴田恭兵のジョークは滑りまくってました。

おそらく当初、この主役コンビの仲は決して良くなかったはずです。

ブラウン管から、そんな空気が思いっきり流れておりました。

仲村トオルはお馴染みのトロい動物キャラではなく、当時の流行語だった【新人類】キャラ。

まぁ、浅野温子はその分マトモではありました。

中盤より、柴田恭兵のアドリブに舘ひろしが乗っかり出してから、俄然面白くなって来るわけです。

その代わり、浅野温子の大暴走が始まるわけですが。

あ、でも、あのアドリブは実はアドリブではないと聞いた事がありますが、ホントかなぁ。



【もっとあぶない刑事】が終わった時は残念でなりませんでした。

この頃、カラオケでは柴田恭兵の【FUGITIVE】【TRASH】を熱唱したものです。

やがてバブル経済は崩壊、僕も会社員になり、2軒目の会社で悶々としていました。

また、近藤卓造捜査課長役の中条静夫氏も鬼籍に入りました。

そんなある日、営業中に渋谷東映の前を通ります。

1枚のポスター。【あぶない刑事リターンズ】。

【人生、腹の立つこともあるけれど、あぶデカが戻ってくることもある。】

一気に心が晴れやかになりました。

当時の僕は【あぶない刑事リターンズ】を観るために生きていたと言っても過言ではないでしょう。



そして今、最後の【あぶデカ】。

荒唐無稽でリアリティの欠片もありませんでしたが、中途半端なリアリティを描いている昨今の刑事ドラマより、その持つパワーは比較になりません。

もちろん新作は楽しみですが、やっぱり寂しいです…。

【デカマシーン】から【ダンディ鷹山】、【一気の勇次】から【セクシー大下】。

自然発生的にニックネームも変わりました。

長期シリーズならでは、です。



【とんねるずのみなさんのおかげです】でもパロディをやってました。

【ちょっとあぶない刑事】。

過去の記事。
とんねるずの巻。


最新の画像もっと見る