荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

ベイシティ刑事の巻。

2015年02月10日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


1986年に放送された【あぶない刑事】はヒットドラマという枠を超え、一種のムーブメントにまで登りつめました。

過去の記事。
あぶない刑事の巻。

そんなオバケ番組を、他局が指をくわえて眺めているはずもなく【二匹目のどじょう】を狙った【お洒落系】刑事ドラマが次々と量産されます。

もちろん【あぶデカ】以外、評価は散々なものでありました。

ただ、そんな中でも比較的評価が高かったのが【ベイシティ刑事】。


港町・ヨコハマを舞台に粋な会話と派手なアクションを繰り広げるバディモノ…。

って字面にしますとホント【あぶデカ】の丸パクリですな。

制作は東映ですし、監督や脚本も【あぶデカ】とカブってはいますが…。

主演は藤竜也と世良公則。

藤竜也はMA-1を裏返して着ているのが、格好良いって言われたもんです。

たま~に、そういうヤツを見かけましたが『ダセーな…』としか思えませんでしたがね。

藤竜也だから許されたファッションです。

藤竜也は好きな役者さんのひとりでした。が、僕にとっては【大追跡】【プロハンター】の水さんのイメージ。

もしくは【特命刑事ザ・コップ】【裏刑事-URADEKA-】のキワモノ刑事なんすよ。

藤竜也が【あぶデカ】ごっこをやっているのには違和感アリアリでした。

相棒の世良公則は、やたら『オレはそのうち【とらばーゆ】してやる』っつって転職したがっている刑事。

'87~'88年のバブル時代の公務員だから言えたものの、今だったら大後悔しそうなセリフです。

今作での世良公則のガンアクションはまことに評価が高く、これがトリガーとなりVシネ【クライムハンター】シリーズが産まれたとか。

さて、彼らの所属は神奈川県警のエリート部隊、ってわけはなく【港町署捜査課別動班】という、よくあるお荷物部署なんです。

そこには、上記コンビの他に石川秀美といかりや長介が在籍。

年齢的にいかりや長介が班長を務めていました。

当時、長さんが本格的に俳優業を始めた頃だったと記憶しております。

『ガミガミとふたりを叱責する割には、キチンとフォローもする』という、これまた近隣署のタヌキ課長とカブるキャラクターでありました。

とまぁ【あぶデカ】フォロワードラマのそしりを免れない今作ですが、ホントの事を言いますと、藤竜也のセルフリメイクって印象が強かったです。

【別働班】も【大追跡】の【遊撃捜査班】みたいだし、デスクの上に足を乗っけてるのは【プロハンター】かな、と。

【あぶデカ】がなければ産まれなかったドラマでしょうが、【あぶデカ】無しで今作が産まれていたら、どんな評価だったのかな。

ちなみに最終回は主演ふたりが爆死して終わり。

『死ぬかと思った!!!』ってオチも当然ありませんでした。




あ、あと北方ラーメン謙三が藤竜也の同僚役で友情出演した時は驚きました。





藤竜也主演最新映画『龍三と七人の子分たち』。

【裏刑事-URADEKA-】以来だなぁ、藤竜也と近藤正臣。


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