荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

あいつがトラブルの巻。

2015年02月08日 | 偽りの人生に優れたエンターテイメントを


1990年前後【あぶない刑事】人気にあやかって様々なアクション刑事ドラマが量産されました。

時はバブル。才能はともかく、お金だけはあったのです。

が、はっきり申し上げまして【あぶデカ】以外はほぼほぼ全滅、という惨憺たる状況でした。

興行を打つってのはホントに難しいものですね。

そんな珍品揃いの【あぶデカ】フォロワードラマで好きだったのが【あいつがトラブル】です。

主役・美咲令子を演じたのは南野陽子。

ロングヘアのイメージが強いナンノですが、今作ではバッサリ断髪して刑事役に挑戦しています。

また、まだまだペーペーだった織田裕二と宍戸開が、その他の刑事A・Bを演じておりました。

そして、その危なかっしい若手3人組の上司になるのがショーケンなのです。

このショーケンが演じた神奈川県警港街署失踪人課長・沖田淳一は、かの【太陽にほえろ!】でやはりショーケンが演じた【マカロニ】がもし存命だったら、という発想で生まれたキャラクターだったとの事。

【淳一】って名前がファンを唸らせます。

普通の刑事ドラマだと、若手が暴走して上司が頭を抱える、というプロットが多いですが、今作はさに非ず。

ショーケンが暴走して、若手3人組がそれを見てハラハラする、って寸法です。

捜査以外もデカ部屋で卓球しちゃったり、とにかくヤンチャ。

七曲署の藤堂係長が卓球する事ぁないでしょう。

そんな中、とくに僕が好きだったのは、若手3人組がとにかく未熟に描かれていたトコ。

宍戸開『あのチンピラ共、警察ナメてんのか!っつーの』

織田裕二『ナメられてんのは警察じゃなくて、オレたちだよ』

ってな会話がとても面白かった。



当時、僕はショーケンのファンでして、彼が着ていたDCブランド【Ying & Yang】をよく着ていました。

また、今作でショーケンが所持していた拳銃【コルト・ガバメント】のガスガンも持っていました。

実に懐かしい思い出であります。



2011年、矢作俊彦が書き下ろした小説【傷だらけの天使 魔都に天使のハンマーを】に、ナンノが演じた美咲令子がチョイ役で登場したのには驚きました。

もっとも、この作品には【傷だらけ~】以外のショーケン出演ドラマのキャラクターやネタが多く出て来ますが。



この【あいつがトラブル】、視聴率的には苦戦しました。

しかしながら、僕の評価は大変高い作品であり、今も記憶に色濃く残っています。一世風靡セピアの松村冬風が出てた事も含めて。


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