月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

抗がん剤治療5クール目 ~退院、そして投与5日目を迎えて

2020-01-14 | 癌について
今クールも、投与当日には母と姉が来てくれて、私が点滴している間じゅう、ずっとしゃべっていた。
気が紛れるといえば紛れるし、疲れるといえば疲れる。ただ、ありがたいことには変わりなし。
無事に終了し、翌日は午後から夫が来てくれた。
夫と院内にあるドトールでコーヒーを飲むのが、入院中の楽しみ。
でも、年末年始にちょっといろいろ飲み食いしすぎたので、今クールはちゃんと病人らしく過ごそうと決めた。
なので、コーヒーは我慢して、カフェオレ。
入院中の食事は完食し、常に元気いっぱい。ただ、眠い。とにかくたくさん寝る。
日曜日の午前中には退院した。

夫が迎えに来てくれたので、スーパーで買い物をしてから「ファーマーズ・キッチン」へ。
30種類の野菜のサラダとピザを1皿ずつ頼んで二人でシェアした。
「シャバの飯はうめーなー!」ともりもり食べる。
夫も「おつとめ、ご苦労さんです」と乗ってくれる。
食後のお茶は、カモミール・ジンジャー。体が温まった。

夜はお鍋。これまた4人前はあろうかという量を二人で完食。
白湯に生姜の効いたスープで、あっさりしているのでいくらでも食べられた。
でも、食べ終わるとすぐに眠くなる。赤ちゃんみたいだ。そのまま朝まで10時間くらい眠り続けた。
傷ついた細胞が再生しようとして、栄養と睡眠を欲しているのだろうと思う。
副作用らしい副作用はない。

そして、昨日は投与から4日目。以前は副作用がピークだったが、朝から元気。30分ほどかけてストレッチと瞑想をする。
洗い物を残したまま寝てしまったと思ったが、きれいに片づけられていた。
夫が手伝ってくれるようになり、本当に助かっている。
世間は祝日。天気も良く、最高のキャンプ日和だと思うと残念だったが、贅沢は言うまい。

副作用というほどのものもなく、水素を吸入しながらテレビなど見てゆっくり過ごす。
元気なので「買い物に行こう」と私が言い、夫と近くのスーパーまで歩いて行った。
お昼ご飯はそのそばのうどん屋で「えびと貝柱のかき揚げぶっかっけ」を堪能。
4日目は寝たきりだったこともあったのに、3クール目からはほとんど普通に生活ができているのがすごい。
回数を重ねると体内に蓄積されるので、どんどんしんどくなっていくはずなのに。すごいな、私。

夜は5品、料理した。
カレイの煮つけ、小松菜とお揚げの煮物、かぶのひき肉あんかけ、明太子ポテサラ、ささみと野菜たっぷりのサラダ。
これらをお腹いっぱい食べて、食べ終わるとまたコロンと寝てしまった。そこから朝まで起きない。
不思議なくらい食べられて、いくらでも眠れる。
夜、少しだけ足に筋肉痛のような痛みがきたが、それも寝ている間に治っていた。

5日目の今日は、朝から家事をしたり、メールチェックしたり。
無理のない程度に仕事もしよう。
明後日からもう取材が始まる。これから2週間ほどで13社、いろんな企業をまわることになる。
原稿納品も2月半ばまでと、元気な時でもかなりきつい、タイトなスケジュール。
でも、この感じなら大丈夫だ。「やれる」という確信。