岩手の頑固親父

恵まれた自然、環境に暮す 老農のつぶやき、ぼやき

『合掌』

2008-12-25 18:54:45 | いなか暮らし

Cimg3308 ※写真 凍てついた朝のビニールハウスの表面には天才画家が書いたような模様が浮き上がり朝日と共に溶ける。

右写真 元気な岩手の紹介 「 053ちゃぐちゃぐ馬っこ」 

 今年も残り数日、この一年、地区内でも何人かの方々がお亡くなりになった。
 この地方では一般にお通夜の習慣が無く火葬を済ませてからお葬式と言うのが一般的。亡くなった翌日又は翌々日に火葬、お骨が自宅に戻った夜は地区の人たちが集まり「お念仏」をする。
 旧家ともなると100名を越す人が出席する。その時、手ぶらで出席した人は葬式にも出る、お悔みを持参した人はお葬式には出ないという暗黙の了解がある。
 喪主から依頼を受けた「鉦叩き」と言われる人が先立ちとなり独特の節回しの「お念仏」が始まる。

 光明遍照十方世界念仏 こうみょうへんじょうせかいねんぶつ
 衆生摂取不捨一心帰命 しゅじょうせしゅぶしゃいっしんきみょう
 南無阿弥陀仏 なんまいだ 
     南無阿弥陀仏を数回繰り返す
 願以比功徳平等施一切同 がんにしくとくびょうどうせさあはいどう
 発菩提心往生南無阿弥陀仏 はつぼだいしゅおうじょうなんまいだ
     阿字十方三千佛 あじじっぽうさんぜんぶつ
     彌字一切諸菩薩 みじいっさいしょぼさつ
     陀字八万諸聖教 だじはちまんしょしょうりょう
     皆是南無阿弥陀仏 かんぜなんまいだ

 15分ほどで一旦休憩、昔からこの休憩の時には甘い麦茶を振舞うことになっている。お茶、みかん、駄菓子をいただいたあともう一度「お念仏」を繰り返す。

 地区内で今年、お亡くなりになった何人かの人たち・・・・・
 一人一人が偉大なるドラマの主人公だったに違いない 『合掌』
  
  

 今年の暮れは100年に一度とか言われる金融危機で暗い話題が多い。
 来る来年、明るい話題が多かれと祈る。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする