今日の校長先生のお話は、「エルトゥールル号の遭難」というお話。このお話は、6年生の歴史の教科書にも掲載されているお話で、にゃんこ先生も大好きなお話です。
明治時代、和歌山県沖の海で沈没したトルコの軍艦に乗っていた遭難者を大島(和歌山県串本町)の人々が救助し、献身的に手当てしたというお話。
この時の話をトルコの人々は、ずっと語り継いでいたのです。
トルコと日本が今でも親しい関係にあるのは、このことが要因の一つなのかもしれません。
お話には、その先があったのです。
エルトゥールル号の事件から100年後、イランとイラクが戦争を始めました。
日本大使館は、イランに在住している日本人を一刻も早く出国させようとしましたが、日本は大きな危機を迎えていました。
それを救ってくれたのがトルコだったのです。トルコ大使はこう言って日本の危機を救ってくれました。
「トルコ人ならだれもが、エルトゥールル号の遭難の時のことを知っています。ご恩返しさせていただきます。」と。
この時助けられた商社マンたちは、1999年のトルコ大地震の時、いち早く義損金を募り、トルコに渡したそうです。
「喜びと感謝が、新たな喜びと感謝に連鎖していく」と本には書いてありました。
今、この時も世界では、憎しみの連鎖による戦争やテロが起こっています。にゃんこ先生は子供達に、「憎しみ」ではなく「喜びと感謝の連鎖」の中を生きてほしいと思います。
さて、今日、子供たちは何を感じたでしょうか。