神泉小学校ブログ

学校の様子を伝えます。

本校の地域連携

2021-06-30 10:06:30 | 神泉の自慢の授業

 本校の長所は家庭地域との連携が密であり、学校の教育活動に関して様々な面でサポートしていただける点です。先年度はコロナ禍のため、毎年行っていたきものリメイククラブ、図書ボランティア、大型紙芝居、グラウンドゴルフ、読み聞かせ等の活動は自粛していただきましたが、今年度は再開することができました。放課後や授業、学校行事等でお世話になりますがよろしくお願いいたします。

大型紙芝居の方々です。月1回、低学年を中心に活動をしていただいております。

 

 

読み聞かせの方々です。月に一回、代表委員会がある日に低学年を中心に活動をしていただいています。今回は着ぐるみまで着て行っていただき、児童たちから好評でした。

   

 

グラウンドゴルフの方々です。月(つき)の最終金曜日に本校のグラウンドで活動しています。毎年、林間学校や運動会で児童と交流活動を行っています。

 

 

 その他、図書ボランティアの方々は毎週木曜日に本校の図書館の本の整理や貸し出しのお手伝いをしていただいています。きものリメイククラブの方々は第2火曜日に本校家庭科室を使い、きものを洋服等に仕立て直したり、家庭科の授業のお手伝い等をしていただいています。今回の学習指導要領改訂の主旨に「社会に開かれた教育課程」というポイントがあります。教育課程を通じてよりよい社会を作るという目標を学校と社会が共有し、指導すべき教育内容を明確にしながら協働・連携を行い実現していくというものです。これからの教育は学校の専売特許ではなく、様々な方々からの力を借りて成り立たせていくものです。子供たちも様々な人々との交流をとおして、未来を生きていくための力を身につけていくと思います。家庭・地域の方々にはその力を得るための一助になっていただければよいと考えております。これからもご協力をお願いいたします。

 


授業参観・第1回学校運営協議会

2021-06-29 07:55:30 | 神泉の自慢の授業

 6月22日(火)は授業参観及び第1回学校運営協議会がありました。校長が学校運営協議会で述べたように本校では深い学びへの授業と基礎的・基本的事項の習得の両輪を重視した授業作りに取り組んでおります。今回の授業参観でもその点を重視して、職員も授業に取り組んでいました。

学校運営協議会ではまず、校長から学校経営方針を学校運営協議会委員の方々示し、承認していただきました。

 

 

その後、委員の方々が各クラスに授業参観しました。

 

 

1・2年生は図工の授業でした。

 

 

3・4年生は道徳の授業でした。

 

 

5・6年生も道徳の授業でした。

 

 

その後、学校運営協議会が再開されました。今年度の委嘱状を代表して運営協議会委員のAさんにお渡ししました。最後に、学校への意見や情報交換等を行い、実のある協議会となりました。

 

 

 学校を知っていただくには、授業を見ていただくのが一番です。今回の授業でも教職員が子供たち同士で対話をさせるという視点を持って授業内容を組み立てています。本校ではこの深い学びへの授業作りと朝自習、家庭学習を充実させ、基礎的基本的な知識技能を身につけることも並行して行っております。去年から実施しているこのような取り組みによって本校の課題であった児童に「自分の考えを相手に伝える力」が徐々に身に付いてきています。家庭地域の方々にはこれからも様々な教育活動でご協力をお願いすると思いますがご理解をお願いいたします。

 


プール学習

2021-06-25 16:58:31 | 神泉の自慢の授業

 先年度はコロナ禍のためできなかったプール学習が今年は実施することができます。子供たちは2年越しのプール学習に大はしゃぎしています。6月9日(水)はプール開きでした。そして、6月16日(水)は初めてのプール学習初日でした。

プール開きの日は晴れましたが、少し気温は低かったです。

 

 

6月16日のプール学習初日の様子です。準備体操をしっかり行っていいよプールの中へ入ります。

 

プールの中は規律が大切です。プール学習は大変楽しいものですが、約束を守れないと命の危険につながる学習でもあるのです。そのため、プールの中での約束を毎回確認しています。

 

 

学習が始まりました。本校は人数が少ないため、プール学習でも個に応じた指導が可能です。

 

 

 

 プールの学習が学校教育に取り入れられている先進国は、日本とオランダです。両方の国に共通することは、水による危険な場所が多いことがあげられます。事実、日本の学校教育でプール学習が始まってから水による事故は1/4に減ったそうです。日本は教育の力によって国民に水の事故から守る力を身につけさせることができたのです。プール学習は楽しいだけでなく、命を守るという意義で学校教育の中に存在しているのです。

 


6月の全校朝会

2021-06-15 14:08:28 | 神泉の自慢の授業

 6月3日(木)に今月の全校朝会がありました。内容は「東京オリンピックをやるべきか。やらないべきか。」子供たちにも根拠を持って意見を言ってもらう参加型の朝会でした。

 

 まず、聖火リレーの話から不治の病を克服し、東京オリンピックの参加資格を得た池江璃花子選手とテニスの国際大会で活躍している大坂ナオミ選手の話から入られました。スポーツ選手にとってオリンピックは特別なものです。小さいころから1日何時間も練習を重ね、オリンピックに備えて今も練習をしています。

  

 

 オリンピックの開会式まで後50日。しかし、新型コロナウィルスの影響で緊急事態宣言が出され、6月20日まで延長が決まったばかりです。今、医療現場はひっ迫しています。でも、大会のための看護師のボランティアを募集しています。どうなのだろうか。と子供たちに投げかけます。

 

 

 一方でオリンピックを中止するとIOCから損害賠償を求められる可能性があり、さらに中止した場合の経済的損失は5兆1559億円に上るそうです。

 

 校長先生の投げかけに対して、高学年の中からはやった方が良いという意見とやらない方が良いという意見が出てきました。前者の根拠は「賠償金は、結局国民の税金で払われるから経済的には国民が苦しくなるから」「自分の生活を犠牲にしてまで頑張ってきた選手の努力や気持ちを考えるとやった方が良いから」後者の根拠は「五輪のためにたくさんの人々が東京に来る。それにより新しい型の新型コロナウィルスが拡大するから」「今医療がひっ迫し、今日もなくなっている人がいる。人の命の事を考えるならやらない方が良いから」と様々な意見が出ました。

 

 選手は「五輪をやる、やらないは別として、私たちは大会に向けて今できる事を全力でやる事だけを考えている」と言っています。政府の分科会の方は「このパンデミックの状況であれば開催自体は行わないと考えられるが、もし、このような状況の中で五輪を行うのであれば、国民が納得する説明が必要であろう」と言っています。大人の世界でも意見が分かれているのですから、子供達のの意見が分かれるのは当然です。大切なのは答えを出すだけではなく、根拠をもって自分で考え、相手に伝えることだと思います。そういう意味で今回の朝会では本校で取り組んでいる教育の成果が垣間見れたのではないかと思っています。

 

 

 

 

 


人権教室

2021-06-14 13:55:22 | 神泉の自慢の授業

 この本はALSという不治の病におかされながらも前向きに生きる「マカ」さんが書いたものです。そのマカさんの人権教室の講演が5月25日(火)にありました。ALSは正式名は筋萎縮性側索硬化症といい、運動ニューロンが選択的に障害される進行性の神経疾患で10万人あたり5人程度の有病率です。現在は治療法が確立しておらず、マカさんも余命が告げられています。それでも前向きに生きるマカさんが「命」の大切さを子供たちに教えてくださいました。

校長先生がマカさんの紹介と今日の講演会の意義をお話ししてくださいました。

 

マカさんがお話を始めました。声もはっきりしていて、大病を患っている事などみじんも感じさせないような力強い話しぶりでした。

 

 

「自死する若者が増えている。その命を無くすことでどれだけの人が悲しむだろうか。命は決して自分だけのものではない。だからかけがえのない命を自分からあきらめることはしてはいけない。」余命を告げられているマカさんからの言葉だからこそ本当に説得力がありました。

 

子供たちも真剣な顔で聞いていました。

 

マカさんは子供たちに、熱く、力いっぱい語ってくれたので、少し調子が悪くなってしまいました。それでも最後まで命の大切さを子供たちに伝えていました。講演会のまとめで記念写真を「どうぞ」ポーズでとりました。

 この本の中で「できない数より、できる数を数えていこう」というフレーズがあります。去年、本校に車イスバスケットボールの選手が来ました。この車イスバスケットボールなど障害者スポーツを推奨したイギリスのグッドマン博士も「失われたものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ。」といっています。両人に言えるのはできない理由よりも、できる理由を探していることです。残されたもので、あきらめずに最大限の努力をすること。そういう覚悟を決めているからこそ前向きに行動でき、心にしみわたるお話ができるのだと思いました。