仕事柄工房に、はさみが何本かある。
大量に布を切るのですぐに切れなくなる。
昔は包丁も家で父が砥石で研いでいた。
日常生活の中で砥石はみられなくなった。
年に何回か、父が「全部研ぐからみんな持ってきて」と母に声をかけ、砥石を水でぬらしながら包丁を
リズミカルに研ぐ姿はなかなか素敵だった。
いかにも「男の仕事」という感じで好きだった。はさみ、明日研ぎに出します。
昔の暮らしは、家族の役割分担がしっかり決まっていた。
すり鉢で胡麻をするのは私の仕事だった。
そう、胡麻といえば、すりたての胡麻のおいしさと言ったらない。
ちょっとあてるだけで香ばしさが倍増する。
ほうれん草の胡麻和え、作りたくなった。今、青菜もの高いです。
でも、朝、駅前の市場に地場産の野菜を買出しに行きましょう。
寒さもすこしだけ緩むようです。