20年前、一専業主婦の私は「好き」を仕事にしようと思った。
社会的な信用と本気の証しとして15年前に株式会社にした。
ここまで来た、続けて来られました。奇跡としか言いようがないのです。
その大きな要因は、11年前、有隣堂様とご縁を頂くことが出来たことでした。
東京から横浜に越して来たばかりの18歳の頃から、私の中の「有隣堂」書店は、友達の居なかった私の唯一の心の拠り所でした。
自分は何をしたいのか、自分に何ができるのか、さまよえる10代の終り、自分の居場所を本に求め、むさぼり読んでました。
正直、横浜には何軒も書店がありました。例えば、風邪薬を買うのに同じ町に
Aという薬局とBという薬局があれば、同じ薬を買いに行くのに「何故か
A薬局の方が効きそう」そんな気持ちがすることがあります。
まさに有隣堂書店は、そんな気持ちを抱かせてくれたのです。
あれから半世紀、私はあこがれの書店さんで仕事をさせて頂いている・・・、
その事実に、時々ドキリとすることがあります。
催事を年に10か所ほど開かせて頂いてます。横浜西口店では常設でブックカバーと道中財布を置かせて頂いてます。ありがとうございます。
私がご恩返しができるのは、誠実に商品を作り、お客様にお届けする、その一点です。
コロナ禍で、売り場に思うように立つことも叶ず、お客様への感謝の気持を中々お伝えする事が出来ませんが「鎌倉今村」は、お客様に育てて頂きました。それは厳然たる事実です。今年でブックカバーの出荷数は2万冊を超えました。心から御礼申し上げます、ありがとうございます。
やっと20歳になったばかりの「鎌倉今村」です。
これからもどうぞよろしくお願い致します。 令和2年12月27日 山口久美子