前日の夜なかに、震度5弱の地震が起きた。
家が大きく揺れたのを、感じた。
「明日の釣りは大丈夫かな…」
そんな不安の中、早朝から沖のポイントに向かった。
風は、北西の風がやや強い。
下り潮が、0.8ノット程度で、南に流れている。
最近は、ずっと下り潮が続いている。
その潮の関係なのか、朝日が昇るにしたがってアタリが少なくなっていく事が多い。
今日も、時間経過とともに、アタリが出なくなって来た。
ベイト反応の、少しでも良い所を流してみる。
真鯵がヒットして来た。
中には、40センチ近いものも、ヒットして来る。
しかし、アタリが長くは続かない。
近くにいる仲間からも「アタリが少ないね」と、連絡が入る。
ポイントを移動して、潮の良さそうな所を探す。
ベイト柱が、立っている処が出て来た。
直ぐに、掛けを入れてみる。
暫くすると。強いアタリが来た。
型の良いカンパチ(ネリゴ)が、ヒットして来た。
「重量感が良いですね」と、笑顔が出る。
船首でも、アタリが出て来た。
丸々としたヨコワが、ヒットして来た。
クロマグロの子供だけに、良く走り回る。
海面近くを縦横無尽に走り回って、スリルが楽しめた。
釣り上げた後は、写真を撮って海に帰す。
二度目の流しにも、強いアタリが来た。
「カンパチみたいやね」
「さっきと同じ引きの強さですね」
上がって来たのは、カンパチ(ネリゴ)。
ドラグ音が、気持ちを高揚させる。
船首でも、竿が大きく曲がった。
「青物が来た」
気持の高鳴りを抑えて、慎重に巻き上げて行く。
「あれ、違う」
姿を見せたのは、オオモンハタ。
水深の有る所で、オオモンハタは珍しい気がする。
この頃になると、北東の風から南寄りの風に変わって来た。
少しずつ、ウネリも出て来た。
「バタバタなる前に、引き揚げますか」
風とウネリがぶつかり、波頭が立つ様な感じになって来た。