釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

12月29日 風と共に釣りぬ(午前の部)

2016年12月29日 | 日記
9月の末頃から、風に悩まされる日が続いている。

昨日も、強い北東の風に全く釣りにならず、口惜しい思いを持って帰港した。

今日こそは「ゆっくりと釣りがしたい」思いを胸に出船する。

沖合のポイントを目指して走ると、北西の風がやや強く吹いているが、海の色は深い青色の良い感じになっているのが目に入ってきた。

0.8ノットくらいで流れる、上り潮。

これは、良い釣りが出来るかもしれない、と思わせる潮だ。

水深60メートルのポイントに入り、塩田さん、右田さんが直ぐに竿を出す。

船は、ゆっくりと北東方向に流れていく。

「なんか来た」



右田さんにアタリが来た。

「重いだけで、余り引く感じがしない」

上がってきたのは、アカヤガラ。



「美味しい魚だよ。刺身にすると美味だよ」

塩田さんが笑顔で、アカヤガラの美味しさを説明。

その塩田さんにアタリが来た。



上がってきたのは、オオモンハタ。

「やった。久し振りのオオモンハタだ」と笑顔だ。

右田さんにも、続けてアタリが来た。



しかし、魚の姿が確認できるところで、針外れ。

「ええっ、掛かりが浅かったろうか…」

この後、暫く、お二人の竿にアタリが来ない、時間が続く。

「今日は、なんか変だ。ベイトが居てもアタリが出てこない」

塩田さんも、右田さんもあの手、この手と食い渋る魚に口を使わせようと、持てる技術をフル稼働。

それでも、塩田さんに鰺が来たくらいで、昼近くになってきた。

「ポイントを変えましょう」

船を南東方向に走らせる。

「ここは、ベイトは居ますよ」

でも、この頃には北西の風が強くなっていて、白波が立ち始めていた。

「風に向かって、頑張るか」



右田さんがワンピッチ、塩田さんがスロージギングで、其処にいると思われる大物を狙う。

午後からのお客様も有り、ギリギリの時間のところで、塩田さんに強いアタリが来た。



「これは良い感じの引き味だよ」

ドラッグから、ラインが引き出される。

走りを耐えて、出ていったラインを巻き取る。

姿が見えた。

「ニベ!」



最近は、大きなニベが動いているようで、ニベの釣果の話をよく聞く。

5キロクラスの、太ったニベが重たそうだ。

出足の食い渋りが、モヤモヤした気持ちになっていたが、少しは晴れた感じがする。

「ラストですね」

最後の一投の声掛けを仕様とした時、塩田さんに今日一番の大当たり。

ジジッー、ジジジッーとドラッグ音が鳴り響いて、ラインが引き出されていく。



「船で追いかけましょう」

塩田さんが、船首に走る。

船を魚が走っている方向に向けて、追いかける。

少しずつだがラインが巻き取れるようになった、その時「あっ!ああっー!外れた!」

塩田さんの叫び声に似た声が、聞こえた。

針外れが起きた。

「取れたと思ったのに…」

何とも、口惜しい針外れだ。

しかし、無情なもので此処でタイムアップ。

午後からのお客様の待っている港に、帰港した。

「明日も来ます!」

「えっ、ビックリ!でも、待ってます」

塩田さんの口惜しさは、手に取るように分かる。

「頑張りましょう!」

元気を振り絞って、笑顔が出てきた。

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