延長12回に力尽きヤクルト戦は9連敗

ﾔｸﾙﾄ 001 000 000 102 4
広島 000 001 000 100 2
勝利投手：清水4勝1敗
敗戦投手：中﨑1勝5敗
セーブ：田口1S
本塁打：[ヤクルト]長岡5号
　　　　[広島]小園3号

　先発のアンダーソンは、3回先頭の長岡に本塁打を浴びて先制を許すも、それ以外は5回まで2安打に封じて2塁さえ踏ませない好投でした。

　6回に連続四死球と安打で1死満塁のピンチを招きましたが、村上と坂口を連続三振に斬って、6回を投げて4安打2四死球1失点の好投でした。

　打線は、3回に安打と犠打で2死2塁とするも、上本が中飛に打ち取られ無得点に終わると、5回無死1塁では會澤が併殺に倒れて好機を拡大席ませんでした。

　しかし、6回に小園の本塁打で同点に追いつくと、さらに2塁打と犠打で1死3塁の勝ち越し機を作りながら、中村奨が中飛、菊池涼が捕邪飛に倒れて勝ち越すことができませんでした。

　7回は矢崎が三者凡退に、8回は森浦が1安打無失点に抑えましたが、打線は8回に安打と犠打で2死2塁としながら、上本が二ゴロに倒れて勝ち越し点を奪えませんでした。

　9回は栗林が2安打で2死1，2塁のピンチを招くも、長岡を中飛に打ち取って無失点に抑えるも、打線が無得点に抑えられて延長戦に突入しました。

　10回はケムナが登板すると、死球と安打で無死1，3塁のピンチを招き、山崎を一ゴロに打ち取り、続く山田を三ゴロに抑えましたが、2塁を狙った打者走者山田を刺そうとした會澤が2塁に悪送球して、勝ち越し点を奪われてしまいました。

　10回裏に安打と敵失に犠打と敬遠で1死満塁のチャンスを作ると、代打松山の適時打で同点に追いつき、なおも1死満塁のサヨナラ機でしたが、上本が併殺に倒れて同点止まりでした。

　11回はターリーが四球と犠打で1死2塁のピンチを招くも、後続を断って無失点で凌ぎましたが、12回に登板した中崎が矢野の失策と犠打で1死2塁とされ、2死後に村上を敬遠して1，2塁とし、丸山和に2点適時2塁打を浴びて勝ち越しを許してしまいました。

　打線は、11回と12回を三者凡退に抑えられて、ヤクルトに競り負けて、同一カード3連敗となり対ヤクルト戦は引き分けを挟んで9連敗となりました。

　投手陣は先発アンダーソンから矢崎、森浦、栗林と良く踏ん張って、天敵村上を4三振に斬るなど、1失点に抑えましたが、打線が応えることができませんでした。

　

　アンダーソンは、6回に1死満塁で村上を迎える大ピンチでしたが、村上と坂口を連続三振に斬って無失点に抑えたことで試合の流れが変わり、直後に小園の本塁打で追いつき、さらに1死3塁の勝ち越し機でしたが、得点を奪えずに流れを掴み損ねました。

　さらに1点を追う10回も敵失が絡んで1死満塁のサヨナラ機を作り、松山の適時打で同点として、押せ押せムードのところで上本が併殺に倒れてしまいました。

　この3連戦は、打線がここぞという時に得点を奪えずに、試合の流れを掴めず、対するヤクルトは確実にチャンスをモノにしており、その差がそのまま結果に繋がってしまいました。

　ヤクルト戦の苦手意識が影響しているのかもしれませんが、何か一つのきっかけに変われると思うので、秋山の合流に期待するしかなさそうですね。

　また、球団は、昨日先発した遠藤が、新型コロナウイルスで陽性判定を受けたこと発表しました。無症状で現在は隔離療養しているとのことです。

　先発ローテの一角として好投していただけにこの離脱は痛いですが、仕方ありません。早く復帰できるようにしっかりと療養してほしいですね。

16安打9失点の大敗で自力優勝の可能性消滅

ﾔｸﾙﾄ 000 200 124 9
広島 000 000 101 2
勝利投手：原6勝3敗
敗戦投手：遠藤3勝5敗
本塁打：[ヤクルト]山田15号、村上28号、村上29号
　　　　[広島]坂倉7号

　先発の遠藤は、初回に安打と三振振り逃げで2死1，3塁のピンチを迎えましたが、坂口を右飛に打ち取って無失点で凌ぐと、2回と3回は三者凡退に抑えました。

　しかし、4回に山田に本塁打を浴びて1点を失うと、安打と盗塁に安打で無死1，3塁とされ、中村の犠飛で追加点を奪われ、この回2点を失いました。

　続く5回には2塁打と羽月の失策で無死1，3塁のピンチを迎えるも、山崎を投直併殺、山田を一飛に抑えて無失点に抑えて、6回を投げて5安打2失点で降板しました。

　7回は森が登板して、安打と犠打で1死2塁とされ、代打濱田に適時3塁打で1点を失いましたが、続く1死3塁のピンチは塩見と山崎を凡打に打ち取って更なる失点は防ぎました。

　打線は、初回2死1塁で菊池涼が盗塁死、2回1死1塁では上本が、3回無死1塁は中村健がともに併殺に倒れてしまい、4回は1死1塁から宇草が盗塁死で好機を拡大させられませんでした。

　5回は2死後に連打で1，3塁と初めて得点圏に走者を進めるも、中村健が三振に倒れると、6回も2死後に連打で1，2塁としながらマクブルームは遊直で得点を奪えませんでした。

　7回に坂倉の本塁打で1点を返すも、8回に登板した菊池保が、無死1塁から村上に2点本塁打を浴びしまうと、9回は松本が安打と盗塁に悪送球で無死3塁のピンチを迎え、山崎と山田に連続適時長短打を浴びて、さらに村上に2点本塁打を浴びて4点を失いました。

　打線は9回に2安打で1死1，2塁として小園の適時打で1点を返すも、焼け石に水でヤクルトに大敗を喫して、ヤクルト戦は1分を挟んで8連敗となり、早くも自力優勝の可能性が消滅しました。

 

　遠藤は、ヤクルト打線を相手に6回2失点と踏ん張りましたが、打線が11安打ながら2得点と繋がりを欠き援護できませんでした。

　序盤から毎回走者を出しながらも得点に繋げることができず、2盗塁死と2併殺で好機拡大に失敗しました。初回の菊池涼の盗塁死は2死であり仕方ないと思いますが、2回と3回の併殺は痛かったです。特に3回は初めて先頭打者が出塁しなあがら中村健が併殺に倒れてチャンスの芽を潰してしまったことで、直後の4回の2失点に繋がってしまいました。

　その後も5回と6回の好機を活かせず、逆にヤクルトには着実に加点されてしまい、力の差を見せつけられた試合でした。

　明日は待望の秋山の入団会見が行われます。チームにも良い刺激になると思うので、何とか3タテを阻止するとともにヤクルト戦の連敗を止めてほしいですね。

　

床田が好投から突如の暗転で逆転負け

ﾔｸﾙﾄ 000 004 110 6
広島 000 300 000 3
勝利投手：小川5勝3敗
敗戦投手：床田7勝4敗
セーブ：マクガフ23S
本塁打：[ヤクルト]村上27号、オスナ8号

　打線は、初回に安打と死球に犠打で1死2，3塁とするも、マクブルームが三振、坂倉は遊ゴロに倒れて無得点に終わるも、4回に四球と安打で無死1，2塁として、上本の適時2塁打で1点を先制し、更に1死後、會澤の2点適時2塁打で2点を追加しました。なおも安打で1死1，2塁の追加点機でしたが、野間が遊ゴロ、宇草が中飛に倒れてしまいました。

　続く5回にも2死後に連打で1，2塁としながら、小園が右飛に抑えられて追加点を奪えませんでした。

　先発の床田は、3回まで無安打に抑えに抑えると、4回に内野安打などで2死2塁と初めて得点圏に走者を背負いましたが、村上を敬遠して、青木を三振に斬って無失点で凌ぎました。

　しかし、６回１死後に２塁打と四球で1死1，2塁のピンチを招き、山田の適時打で１点を返され、続く村上に3点本塁打を浴びて逆転を許してしまい、６回を投げて４安打３四球４失点でマウンドを降りました。

　7回は菊池保が登板するも、2死後に連打と盗塁で2，3塁とされ、山崎に適時打を浴びて1点を失い、さらに8回には松本が2死後にオスナに本塁打を浴びてしまいました。

　打線は8回に2安打で1，2塁のチャンスを作るも、野間が三球三振に倒れてしまい、ヤクルトに逆転負けを喫して、チームの連勝は5で止まり、再び借金1となりました。

 

　床田は、5回までヤクルト打線を内野安打1本に抑える素晴らしい投球で無失点に抑えていましたが、6回に捕まってしまいました。1死後に塩見に2塁打を打たれると、続く山崎に四球を与えてしまったことで、ヤクルト打線に勢い付き、山田の適時打と村上の3点本塁打に繋がってしまいました。

　ただ、床田を責めることはできないです。5回までは文句の付けようがない投球内容でしたし、6回はヤクルト打線のワンチャンスで逆転する集中力が凄すぎました。

　それよりも、ヤクルトを上回る11安打を放ちながら、3得点の打線が試合の流れを掴み損ねた要因だったと思います。初回に1死2，3塁でマクブルームと坂倉が倒れて先制機を逃し、3点を挙げた後の1死1，2塁も野間と宇草が凡退で追加点を奪えなかったことで、ヤクルトに6回の反撃の流れを作ってしまいました。

　首位を独走するヤクルトに対しては、少しの隙でも見せると勝てないということを痛感させられました。

　

日本球界復帰の秋山の獲得を発表

　球団は、米大リーグ、パドレス傘下のマイナー３Ａエルパソを自由契約となり、日本球界復帰を決めた秋山の獲得を発表しました。

　秋山には古巣西武の他、ソフトバンクが獲得交渉を行いましたが、昨日のDeNA戦後にカープへの入団意志を伝えられたとのことです。

　球団は、2024年までの３年契約で総額４億円規模の条件を掲示したとのことです。秋山とは近日中に正式契約を結び記者会見を開く予定となっています。

 

　球団は秋山獲得を表明したものの、ライバルは古巣の西武と、資金力が潤沢なソフトバンクということで、カープは苦しい状況であり、あまり期待せずにいましたが、まさかのカープ入団を決断してくれました。カープにとってはこれ以上ない補強ができて、シーズン後半に向けて弾みがつきそうです。

　秋山を獲得できたことで、課題だった鈴木誠の抜けた中軸を任せられる外野のレギュラーとして大きな戦力アップになりました。さらに秋山ほどの実力者で人格者が加入することで、伸び悩む若手・中堅選手が、秋山のプレーや野球への取り組みを見て吸収することができ、飛躍へのきっかけになると思います。また、レギュラー争いが一層激しくなることから、競争意識も高まり、戦力の底上げにも繋がるはずです。

　そして、パ・リーグで結果を残してきた実績や経験は、来季以降の交流戦で対策にも繋がり、最高のパ・リーグ対策にもなります。

　秋山の入団により、チームの雰囲気も良くなると思うので、シーズン後半戦に向けて反攻が期待できそうですね。

　それにしても、鈴木球団本部長の交渉力は素晴らしいですね。誠心誠意を尽くせば、しっかりと相手に伝わることを再認識しました。

栗林が打たれるも延長12回に勝ち越して5連勝

広  島 000 002 010 001 4
DeNA 100 000 011 000 3
勝利投手：ターリー1勝1敗
敗戦投手：平田2敗
セーブ：矢崎1勝1S

　先発の九里は、初回に死球と盗塁などで1死3塁とされると、佐野の一ゴロに間に1点を失うと、2回には1死後に連続短長打で2，3塁のピンチを招きましたが、京山を三振、蛯名を投ゴロに打ち取って無失点で凌ぎました。

　4回も2安打で2死1，2塁とされるも、京山を三振に斬って無失点に抑えると、5回から7回は1安打に抑えて2塁を踏ませず、7回を投げて6安打1失点に抑えました。

　打線は、2回に安打などで2死3塁とするも、小園が左飛に倒れて得点を奪えず、5回まで毎回のように安打を放ちながら無得点に抑えられました。

　しかし、6回1死後に連続短長打で2，3塁として、マクブルームの2点適時2塁打で逆転に成功し、さらに内野安打と四球で1死満塁の追加点機でしたが、小園が一ゴロ、中村奨が二ゴロに倒れて追加点を奪えませんでした。

　7回も1死2塁としながら、上本と菊池涼が凡退してしまいましたが、8回に連打と犠打で1死2，3塁として、小園のスクイズで待望の追加点を挙げました。

　8回は森浦が登板するも、連続長短打と四球で1死満塁のピンチを招き、大和に適時打を浴びて1点を失い、なおも1死満塁のピンチでしたが、代打伊藤光を三振、代打大田を中飛に打ち取って追加点は与えませんでした。

　9回は栗林が登板すると、2死後に四球を与えて、続く佐野に適時2塁打を浴びて同点に追いつかれてしまい、延長戦に突入しました。

　10回はケムナが1四球無失点に、11回はターリーが三者凡退に抑えると、12回に代打羽月の2塁打と犠打で1死3塁として、代打松山の犠飛で1点を勝ち越しました。

　12回裏は矢崎が1安打無失点に抑えて、DeNAに競り勝ち、チームは引き分けを挟んで5連勝となり、5割復帰を果たしました。

 

　九里が初回に無安打で先制を許し、2回にもピンチを招きましたが、ここで踏ん張って無失点で凌いだことで、試合の流れをDeNAに渡さず、徐々に立ち直り7回まで1失点に抑えました。今季は四球が失点に繋がるケースが多いですが、今日は無四球と制球が安定しており、復調への手応えを得た登板になったのではないでしょうか。

　この3連戦は、大瀬良、森下、九里の先発3本柱に復調の兆しが見えたことは大きな収穫であり、反転攻勢への大きなきかっけになると思います。

　一方で、森下と栗林が揃って失点を重ねてしまい逃げ切りに失敗しました。どうしてもチームが連勝を伸ばすと、2人への負担が大きくなり、疲れも出てくるので、多少の失点は仕方ないと思いますが、栗林が今週は2度もセーブ失敗をしたことは気になります。特に今日は2死後に与えた四球がきっかけになっており、防ぐことができた失点でした。

　栗林であれば、しっかりと反省点を見出して、次回登板では修正してくれるはずです。次は心配を一掃するような完璧な投球を見せてほしいですね。

森浦、栗林の好救援で逃げ切り4連勝

広  島 005 000 000 5
DeNA 021 000 100 4
勝利投手：森下5勝5敗
敗戦投手：濵口2勝3敗
セーブ：栗林1敗15S

　打線は、2回に2安打で2死1，2塁の先制機を作るも、羽月が二飛に倒れると、2回裏に森下が連続短長打で無死2，3塁とされ、大和の適時打と桑原の内野ゴロの間に2点を失いました。

　しかし、3回に打線が奮起して1死2塁として、2死後に菊池涼が適時2塁打を放って1点を返すと、さらに連続四球で満塁となり、上本が押し出し死球で同点に追いつき、続く中村健の2点適時打と羽月の適時打で、この回5点を奪って逆転に成功しました。

　森下は、直後の3回裏に四球と2塁打で無死2，3塁のピンチを招き、牧の三ゴロの間に1点を失い、さらに羽月の失策で1死2，3塁と再びピンチを迎えましたが、大和と桑原を抑えて1失点で踏ん張りました。

　続く4回にも連打で1死1，2塁のピンチでしたが、楠本と佐野を凡打に打ち取って無失点で凌ぎましたが、7回に四球と安打などで1死1，3塁とされ、牧の犠飛で1点を失って、7回を投げて9安打2四球4失点でマウンドを降りました。

　打線は5回2死後に連打で1，2塁とするも、中村健が中飛に倒れてしまい、8回も2塁打と犠打で1死3塁としながら、代打松山と代打長野が連続三振に倒れてしまうと、続く9回も2安打と犠打で1死1，3塁のチャンスを作るも、マクブルームが三振、坂倉が二ゴロに倒れて追加点を奪えませんでした。

　8回は森浦が2安打と犠打で1死1，3塁のピンチを招きながらも、代打ソトを三振、蛯名を遊ゴロに打ち取って無失点で凌ぐと、9回は栗林が三者凡退に抑えて辛うじて逃げ切って、チームは引き分けを挟んで4連勝で借金を1まで減らしました。

 

　昨日の快勝から一転して苦しい試合展開となりましたが、投手陣が粘ってリードを守り切りました。

　打線は先制された直後の3回2死後に菊池涼の適時2塁打をきっかけに繋がり、一挙5得点で試合をひっくり返したところは素晴らしかったですが、その後はチャンスであと1本が出ずに追加点を奪えませんでした。

　1点差に追い上げられた8回と9回のチャンスで犠飛さえ出ずに無得点に終わった攻撃は痛かったです。7回に森下が1点を失っていただけに、試合の流れを失っていてもおかしくない展開でしたが、森浦と栗林が良く抑えてくれました。

　森下は、今日も本来の投球からは程遠く、3回は先頭への四球をきっかけに1点を返され、7回も先頭への四球から1点を失ってしまいました。

　3回は見方が逆転した直後だったので試合の流れをDeNAに渡しかねない場面でしたが、1点を失った後のピンチを無失点で凌いだことで流れを渡さなかったところは素晴らしかったです。

　昨日の大瀬良とともに白星から遠ざかっていましたが、白星を挙げられたことで精神的にも楽になると思うので、次回登板では快投を期待したいですね。

大瀬良が5安打完封で3連勝

広  島 202 100 101 7
DeNA 000 000 000 0
勝利投手：大瀬良6勝4敗
敗戦投手：今永3勝2敗
本塁打：[広島]菊池涼3号、中村健2号、坂倉6号

　打線は、初回2死後に連打で1，2塁として、坂倉の2点適時2塁打で幸先良く先制すると、3回には1死1塁から菊池涼が2点本塁打を放ち、続く4回には中村健も本塁打を放ちました。さらに安打と敵失などで1死1，2塁のチャンスでしたが宇草が併殺に倒れて追加点を奪えませんでしたが、7回2死後に四球と安打で1，2塁として、堂林の適時2塁打で1点を加えて試合を決めると、9回には坂倉の本塁打で7得点を挙げました。

　先発の大瀬良は、2回2死後に連打で1，2塁とされるも、森を三球三振に斬って無失点で凌ぐと、4回には1死後に2塁打で1死2塁のピンチを招くも、宮崎を三振、楠本を一ゴロに打ち取ってピンチを脱しました。

　5回以降は散発3安打に抑えて2塁さえ踏ませず、9回を投げて5安打無四球で完封して、チームは引き分けを挟んで3連勝となりました。

　

　投打がかみ合った素晴らしい内容で久々の快勝でした。この快勝を呼び込んだのは、初回の攻撃だったと思います。今永に対してあっさりと2死を取られましたが、ここから菊池涼とマクブルームの連打で1，2塁として、坂倉がもう少しで本塁打という2点適時2塁打を放って先制点を挙げました。

　2死後からチャンスメイクして、先制点を挙げたことで、打線に勢いが生まれ、3回の菊池涼と4回の中村健の本塁打に繋がり、効果的に追加点を挙げることができました。

　そして大瀬良も、チームが昨日まで2試合連続で延長戦を戦っており、中継ぎ陣に負担が掛かっていたことから少しでも長いイニングを投げる意気込みだったと思いますが、そこに初回から2点の援護を貰ったことで、その気持ちがより一層強くなり、力強い直球を軸に気迫溢れる投球でDeNA打線を抑えることができたと思います。

　3試合連続でKOされていた大瀬良が復調したことは、チームにとっても大きな意味があります。これでチームも落ち着きを取り戻し、また上昇気流に乗っていけるはずです。明日の森下も大瀬良の作った良い流れに乗っていってほしいですね。

延長12回総力戦の末引き分け

阪神 200 000 001 000 3
広島 000 020 100 000 3
本塁打：[広島]堂林4号

　育成出身の持丸がプロ初スタメンでアンダーソンとのバッテリーを組むと、初回にマクブルームの失策と小園の送球判断が遅れて内野安打となり、さらに捕逸で無死2，3塁のピンチを背負い、近本の適時打と捕逸で2点を失いました。

　３回には内野安打と連続四球で１死満塁のピンチを招くも、大山を三振、糸原を投ゴロに打ち取って無失点で凌ぐと、4回と5回は走者を背負いながらも追加点を与えず、5回を投げて5安打2失点で降板しました。

　打線は3回に2安打と犠打で2死1，3塁とするも、宇草が一ゴロに倒れて無得点に終わりましたが、5回に四球と安打に盗塁で2死2，3塁として、上本の2点適時3塁打を放って同点に追いつきました。

　6回からは森が登板すると、死球と犠打で2死2塁とされるも、代打梅野の二ゴロを菊池涼の好判断で二走を三塁で刺してピンチを脱すると、続く7回も安打と犠打で1死2塁のピンチを招きましたが、近本を中飛、四球を挟んで大山を三ゴロに打ち取って無失点に抑えました。

　打線は6回に連打で1死1，3塁としながら、小園が三邪飛、中村健が三振に倒れてしまいましたが、7回に代打堂林が本塁打を放って勝ち越しに成功しました。

　8回はケムナが三者凡退に抑えるも、9回に登板した栗林が安打と犠打で1死2塁とされ、2死後に近本に適時打を浴びて同点に追いつかれて延長戦に突入しました。

　10回は矢崎が三者連続三振に斬ると、10回裏に2死1塁から菊池涼が2塁打を放つも、代走の中村奨が三塁を越えたところで転倒してアウトになってしまいサヨナラ機を逃しました。

　11回はターリーが四球と犠打で1死2塁のピンチを招きましたが、島田と近本を連続三振に斬って無失点で凌ぐと、12回も続投して1死を取ったところで藤井に交代し、いきなり2塁打を打たれて1死2塁のピンチを迎えるも、糸原を二ゴロ、代打高山を三振に斬って無失点で凌ぎました。

　12回裏に安打と犠打に死四球で2死満塁のサヨナラのチャンスを作りましたが、菊池涼の左翼の当たりはもうひと延びたらず左飛に終わり、延長12回引き分けとなりました。

 

延長11回に宇草のサヨナラ本塁打で連勝

阪神 001 010 100 10 4
広島 011 010 000 11 5
勝利投手：松本1勝1敗
敗戦投手：アルカンタラ1勝2敗1S
本塁打：[広島]坂倉5号、宇草1号

　打線は、初回に安打と牽制悪送球で2死2塁の先制機を貰うも、マクブルームが右飛に倒れてしまいましたが、2回に3連打で1死満塁として、遠藤は遊直に倒れて2死となるも、暴投で1点を先制しました。

　しかし、直後の3回に先発の遠藤が2死後に安打と四球で1，2塁のピンチを招き、近本に適時打を浴びて同点に追いつかれました。

　それでも直後の３回無死1塁から菊池涼の適時2塁打で1点を挙げ、さらに安打で無死1，3塁としながら、坂倉の一ゴロで三走菊池涼が挟殺プレーでアウトになるなど後続が倒れて追加点を奪えませんでした。

　遠藤が、5回1死後にマクブルームの拙守もあり3連打で1死満塁のピンチを迎えると、佐藤輝の併殺崩れの間に1点を失って同点に追いつかれてしまい、遠藤は5回を投げて6安打2失点でマウンドを降りました。

　打線が、直後の5回裏に連打で1死1，2塁として、マクブルームの適時打で1点を加えて、3度目の勝ち越しに成功すると、6回は矢崎が三者凡退に抑えました。

　ところが、7回登板したケムナが、安打と犠打で1死2塁とされて、2死後に佐藤輝の適時打でまたも同点に追いつかれました。

　8回は森浦、9回は栗林がそれぞれ三者凡退に抑えましたが、打線が7回2死後に四球と安打で1，2塁とするも、會澤が右飛に倒れ、9回も死球と犠打で1死2塁としながら、菊池涼とマクブルームが連続三振に倒れて延長戦に突入しました。

　10回に登板した松本が無死1塁から佐藤輝に適時2塁打を浴びて勝ち越しを許すも、なおも無死2塁のピンチでは大山と糸原を連続三振、山本を三ゴロに打ち取って1失点で凌ぐと、10回裏に坂倉が本塁打を放って同点に追いつきました。

　松本は11回も続投すると三者凡退に抑えると、11回裏2死後に宇草が本塁打を放ってサヨナラ勝ちして、松本がプロ初勝利を挙げると共に、チームは久々の連勝、そしてカード勝ち越しを決めました。

 

　打線は5回まで10安打を放ちながら、3回は1点を挙げた後の無死1，3塁で追加点を奪えず、5回も1点を挙げた後の1死1，3塁で得点を挙げられず、3得点と拙攻が目立ちました。

　7回にケムナが同点に追いつかれると、7回の2死1，2塁、9回の1死2塁とチャンスを作りながらもあと一本が出ずに得点を奪えず、阪神に試合の流れが傾き、延長10回に松本が1点を失って万事休すかと思われました。

　しかし、松本が10回に1点を失った後の無死2塁のピンチで追加点を与えなかったことが、坂倉の起死回生の同点本塁打に繋がり、11回も続投した松本が三者凡退の好投で流れを引き戻し、宇草のサヨナラ本塁打を呼び込みました。

　試合展開としては敗戦パターンでしたが、土壇場で良く踏ん張って白星に繋げたと思います。この1勝はチームの重苦しい雰囲気を一掃する大きな価値ある勝利になると思います。ここから再び上昇気流に乗って、まずは借金を完済して5割復帰を目指してほしいですね。

 

　

　

　

床田が7回2失点の好投で連敗止める

阪神 000 000 201 3
広島 100 040 00X 5
勝利投手：床田7勝3敗
敗戦投手：西勇4勝5敗
セーブ：栗林1敗14S
本塁打：[阪神]大山18号

　打線は、初回に安打などで1死2塁として、2死後にマクブルームが適時打を放って先制点を挙げました。2回から4回は三者凡退に抑えられましたが、5回1死後に連打と犠打で2死2，3塁として、野間の適時打で1点を挙げ、さらに盗塁で2，3塁として、宇草の2点適時打と菊池涼の適時2塁打で3点を追加して、この回4点を挙げました。

　6回にも2安打に敵失と敬遠で2死満塁の追加点機を作るも、野間が二ゴロに倒れて得点を奪えませんでした。

　先発の床田は、3回までは完璧に抑えると、4回には安打と犠打で1死2塁のピンチを迎えましたが、近本を一ゴロ、佐藤輝は上本の好守で中飛に抑えて無失点で切り抜けました。

　7回は1死1塁から大山に2点本塁打を浴びてしまい、さらに自らの失策で1死2塁のピンチを迎えましたが、山本と梅野を凡打に打ち取って追加点を与えず、7回を投げて4安打2失点に抑える好投でした。

　8回は森浦が三者凡退に抑えましたが、9回に登板した栗林が連打で無死1，2塁とされ、大山に適時打を浴びて1点を失うも、糸原を中飛、代打糸井を三振、代打ロハス・ジュニアを遊ゴロに打ち取ってリードを守り切り、チームの連敗を5で止めるとともに3位に再浮上しました。

 

　床田が素晴らしい投球でまたもチームの連敗を止めました。立ち上がりから制球、球の切れが良く、テンポの良い投球で阪神打線を寄せ付けませんでした。また、床田の投球が攻撃にも好影響を与えて、初回には2死2塁からマクブルームが先制打を放つと、2回から4回は西勇に抑えられるも、5回に盗塁を絡めて野間、宇草、菊池涼の3連続適時打で4点を追加しました。

　一昨日まで貧打の上に繋がりを欠いていた打線が、一転して数少ない得点機をしっかりとモノにして得点を挙げることができたのは、床田の投球が攻撃にリズムを与えたことは間違いありません。

　改めて先発投手の投球が攻撃にも大きな影響を与えることを再認識した試合でした。明日の先発の遠藤も今季は四球が少なく、テンポの良い投球を続けているので、明日も今日のような投打がかみ合った試合を期待したいですね。