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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

今はベテラン

2010-11-21 15:03:35 | 日記
 高校時代の仲間たちが母校に近い平塚市の美術館の一室を借りて絵や写真や造形を出品して展覧会を開いた。土曜日に見に行ってきた。企業で働いていたり自営で頑張っていたり、お医者さんだったり、主婦だったりする方々が日頃楽しく作ってきた作品を並べて展示してあった。iPhoneで撮影した花の写真を大きく引き伸ばして出展した人や、息子の入院生活を看病の合間にスケッチした作品、本格的なプロの絵描きになった方の作品など、小粒の展覧会ながら内容の濃い面白い展覧会だった。
 私も知っている友人たちの似顔絵を集めたものや、長年の年賀はがきから良いものを抜粋して展示している人もいた。作者と話をしたが、高校時代から毎年欠かさず版画はがきを作り続けて来たと言っていた。腕前はプロ以上、そのまま作品集として売りに出しても良いような風景版画だった。微笑ましいのは、そこに2人のご子息の成長が巧みに彫り込まれていることだ。
 毎日の食事をデジカメで写真にとり、何百枚という小さな料理の写真を並べて1枚の絵にした作品なども面白かった。根気がいる作業をよく続けたものだ。

 展覧会を見た日の夕方、高校時代のクラス会があった。展覧会を開いているのも同じ高校時代の仲間たちだが、クラスや学年はまちまちだ。クラス会のほうには、なぜか現在教師をしている人、歯医者の人、建築設計士の人など、先生と呼ばれている人たちがたくさん集まった。高校2年から3年の同じクラスの仲間たちだ。恩師の先生も駆け付けてくれたが高齢でお体を悪くしていらっしゃる中、うれしくてやってきてしまったという状態だったのでみんなが先生先生と声をかけて恩師の体調を気遣う宴となった。
 それぞれ自分のテリトリーではベテラン中のベテラン、皆話し出すと面白い話がポンポンと続く。それぞれ自分なりの探求を行って自分なりの答えらしきものを見つけている。
 
 展覧会といいクラス会といい、身近な人たちの努力と成果がありありとわかる集まりに参加して久しぶりに良い刺激を受けた。頑張っている人が近くにいるというだけで人は相乗効果で頑張ってしまうものだとつくづく感じる。仕事で受ける刺激とはまた違うと思ったのは、特に展覧会を見て感性を磨くことの重要性を再認識させてくれたところだろう。ビジネスで重要となる社会や経済の動向へのアンテナとは別の日常の生活に密着したさりげない格好良さや、面白さ美しさへのアンテナも錆びないように絶えず働かせていなければならないな、と強く感じたのである。好奇心と想像力そしてそのままを受け入れて理解したうえで楽しめる余裕を持っている仲間たちに出会うと、すごいなと感心すると同時に負けていられないなとも思う。


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コピー

2010-11-19 11:01:31 | 日記
 朝の出勤の時間に横浜駅の改札を出てすぐ、学生服の若者と正面衝突した。最近の若者は人をよけて歩くことも出来ないのか、おい、などと思いながら地下鉄に乗り換えたのだが、どうも釈然としない。どこかで会った顔なのである。どこであったのだろう。そんなことを考えながら、人混みを歩けない若者をテーマに一丁ブログでも書いてやるか、とキーボードに指を乗せたところで、思い出した。学生服の若者は学生時代の私にそっくりだったのである。あれはおそらく高校1年生の頃の私に違いない。今頃横浜で何をしているのだろう。

 人の心の仕組み、思考の仕組みはまだほとんど解明されていない。物質の成り立ちや宇宙の成り立ちについては少しずつ解明されてきているが、それとてまだまだ先が見えない。重力子が発見されたり、世界はやっぱり11次元だった、などということがはっきり見えてくるまでに少なくともあと100年はかかるかもしれない。心や思考がどのような物理の仕組みで発生しているのか解明できるまでには、その後さらに100年はかかるだろう。
 思考や心の仕組みがはっきりしてくれば、人工的にその仕組みを作り出すことが出来るようになってくるかもしれない。そうなると、ある時点の記憶、思考、心を人工的な仕組みにバックアップしておき、クローンとして培養した肉体に移し変えることもできるようになるだろう。クローンは目が覚めると、バックアップ時点の自分として普通に生活を開始する。
 肉体を持たずにバックアップ先の機械の中で意識だけ生き続けることも可能になるかもしれない。しかし、意識の大半は肉体の感覚から生じていると思われるので、肉体が無い状態の意識は肉体を持っている意識と比べるとかなり希薄なものだろう。
 
 あと200年か300年かすると、肉体の死はあっても意識の死はなくなるかもしれない。危険な仕事に就く人は意識のバックアップが義務付けられ、仮に事故にあって亡くなると、バックアップの意識が活性化され、お金があれば肉体を培養し、好きな年齢まで育てた後、憑依する。恐ろしい時代だ。
 ブラックホールやホワイトホールを使ったタイムマシンが可能になったとしても、人間のサイズの物質を行き来させることはできない可能性が高い。通信だけが出来るということになるだろう。しかし、意識をバックアップできるなら、バックアップした意識を通信に載せて過去に送る事は十分可能だ。肉体も組成情報さえ送信できればクローン再生が可能になるだろう。
 だがその技術の無い過去の側で、どうやってデータを受け取り、受け取ったデータから送信された人物を再生するか、という問題が残る。やはり過去に人を送り込むことは不可能なのだろうか。
 横浜駅でぶつかって来たあの若者は誰だったのだろう。


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勉強会

2010-11-18 08:43:28 | 日記
 あるメーカーの情報セキュリティに関する勉強会に参加した。テロ対策資料の漏洩や中国漁船衝突映像の無断投稿などの問題が起きたばかりなので面白い話だった。一時に比べるとセキュリティ事故はかなり減少してきているらしいが、世間の感覚が以前に増して敏感になってきているため、ちょっとした事故や事故未遂のような事件で大騒ぎになってしまうらしい。
 以前は音楽ソフトのコピーなどを違法に入手する目的でファイル交換ソフトを自宅パソコンにインストールしていたために、自分でも知らないうちにパソコンに落とし込んでいた業務上資料がインターネット上に広くばら撒かれてしまう、という事故ないし事件が多かったそうだ。これは確かに現実的に漏洩が起きてしまった結果が発覚して問題になっているのであろうから、かなり大きな事故だ。ところが最近ではお客様の事故予防の感覚が研ぎ澄まされてきていて、お客様の名前がわかるような資料が入っているパソコンを車の窓を破って持ち逃げされてしまった事件があり、そのパソコンは完全に暗号化されていたらしいのだが、安易に盗まれるような運用をしていたとして盗難にあった社員とその社員
が所属する会社の指導姿勢が問われるているらしい。

 いろいろなお客様の現場で厳しいルールが後から後から出来上がっているようだが、ルールをガチガチに作っても結局、人をその気にさせなければ、事故は無くならない、と講師の先生がおっしゃっていた。その気にさせるには、自分で考えてもらえる仕組みを作らなければダメだ、とも。人に言われてやっていることなど所詮は自分の身に付いているものではない、と言う事なのだろう。どこでどんな話を聞いても、なぜか同じような所に落ち着いてしまう。自ら考え、その自分の考えを基に行動しなければならない。

 今の世の中、考えなければいけないことが多い。あっちでもこっちでも考えろ考えろと言われる。若い人の中には、真面目に考え抜いて疲れてしまったり、もう考えるのは嫌だ面倒くさい、と思う人も現れるだろう。のほほんとしていたい、と思っても仕方がない気がする。情報セキュリティ事故も大変だが、少しのんびりしてもいい。ここでこっそり教えるが、私が参加した情報セキュリティ勉強会の隣の席に座っていた年配の男性は初めから最後までずっと居眠りしていた。2時間半である。よく眠った。会場が暗くてよくわからなかったが、かなりの数のオジサンが眠っていたのではなかろうか。年配の方々は、息抜きの方法を心得ていらっしゃるのだ。ちょっと勉強会に出てみるだけで確かにいろいろと勉強になるものである。


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内定率

2010-11-17 07:37:06 | 日記
 大学生の就職内定率が過去最低だという。10人いれば4人ぐらいがまだ内定していない、ということらしい。うちの会社の状況をみても、なかなか新人を採用できない。社会全体が即戦力として使える人を求めていて、長期間教育しないと使えない人は求めていない空気がある。そのくせベテランより若い人が欲しいという矛盾した空気もあり、学生だけでなく年齢の高い人も職につくのが難しい状態だ。このまま行くと、年長者が若者を新人の頃からじっくり教育して育てて、という私を育ててくれた頃の風潮は失われて行きかねない。中小企業の多くが、本来若者を教育するのにピッタリの年長のベテランがいない職場か、育てるべき若者がいない年長者ばかりの職場に偏りつつある。ダイバーシティ(多様性)が力を発揮することは理屈として理解していても、現実的には目先の利を追い求めるだけの画一的な無駄の無い企業文化を作り上げてしまっている。

 ジェイエスピーの仕事はコンピュータを利用したシステムの開発を行うことだ。コンピュータ関連のビジネスで生きている企業は日本国内ではかなり多い。おかげで生活にもコンピュータシステムは深く入り込んで来た。コンピュータシステムの提案を行う人々の決まり文句は、「より便利」な環境で「人件費を削減」し仕事の「生産性を高くします」、などと言うものだった。企業戦士は寝る間も惜しんで「より便利」で「人件費を削減」できる「生産性の高い」システムを考案し作り上げ、企業にも家庭にも売り込んで来た。仕事を離れても、その考え方は深く体に染み込んでいる。

 日本は仕事も生活もコンピュータ関連企業の思惑通りの国になった。使える人が少しいれば、今はそれで済んでしまうのだ。大学生の就職内定率が少ないのは、この風潮を作り上げて来た企業の問題だ、と言えなくもない。もっと早い時期から企業と企業で働く人々全員がLOHASな感覚、そこそこの生活の中で長く持続していける利益の分配の仕方に関心を寄せるべきだったのだろう。経済規模の順位で比較されることに一喜一憂し過ぎた。
 GDPでなくブータン国王が提唱しているGNH(国民総幸福感または幸福量、Gross National Happiness)の考え方を国をあげて浸透させるのも良いかもしれない。いずれにせよ国民一人ひとりの根本にある考え方を変えなければ、就職内定率を上げ、生物多様性を守りながら持続的に企業を維持していくことはできない。意識改革としては、もう一度明治維新を迎えるようなものだ。しかも日本一国の意識を変えるだけでなく、世界全体の意識を変える野望を持たなければならない。明治維新の頃と違うのは規模がかなり大きい、ということだ。人間の欲をいかに封じ込めることができるか。自然に普通に生きていることと、贅沢をすることの差異は何なのか。もう一つ食べたいと思ったものを食べずに誰かほかの人に分け与えることができるかどうか。
 欲しいものは欲しいだけ欲しい、という気持ちを大切にする世の中を推し進めた結果、今こうなっている。変えることはできる(Yes, We can)、と叫びたいが簡単ではない。


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断固たる人

2010-11-16 08:42:57 | 日記
 ノーベル平和賞のノルウェー・ノーベル委員会はまた動きが早い。以前彼らにノーベル賞をあげたいと書いたが、今回のアウンサンスーチーさんの授賞式招待の報を聞いて、またその思いを新たにした。スーチーさん解放の報道があるや否や、すっとこういうことをやる。すばらしい。
 スーチーさんは1991年にノーベル平和賞を受けている。が、自宅に閉じ込められていたので当然授賞式に出席していない。是非出席して思いを世界に伝えて欲しい。だが、ミャンマーの軍事政権はスーチーさんが一度国外に出てしまったら2度とミャンマーに帰国させない可能性がある。ノルウェー・ノーベル委員会は帰国の保証をミャンマー政権に求めているという。なんていいやつらなんだろう。
 世界中がスーチーさんを応援して、せめてイギリスで暮らすスーチーさんの息子達と会ってもらえる機会だけでも作りたい。ノーベル平和賞の授賞式に招待するという名目でそれが可能ならすぐやるべきだ。ノルウェー・ノーベル委員会の4人はそう考えたに違いない。スーチーさんの次男は自宅軟禁が解ければ会えるだろうとミャンマーに入国許可を求めているそうだが、その後どうなったのか報道は無い。

 多くの国民のために自分の家族との生活を投げ打って来たスーチーさんがこの後どのようなことを語るのか、国民の指導者としてどのような動きに出るのか、自分のやるべきことを押し通して夫と死別し息子たちとも別れ別れに暮らすことになった一人の母として何をしたがるのか、注目して行きたい。自由と平和のために圧倒的な決意、断固たる覚悟をした人は何をするのだろう。

 スーチーさんが付けている髪飾りはかつて夫が誕生日に送ってくれたものと同じものだったそうだ。解放後は、支持者が投げた花を受け取って髪飾りにしたらしい。忘れない人の思いを、身に付けて飾りにしてしまう人らしい。軍事政権が恐ろしい圧力をかけてこないことを願わずにいられない。

*** *** ***

 昨日のブログで「ゴルフをしている人たちは大体8個の穴にボールを入れるとクラブハウスと呼ぶ建物に引き上げてきて食事をしたりビールを飲んだりする」と書いた。大きな間違いである。「9個の穴」、と書かなければいけない。さっそく友人からメールが来た。私の書いたものをきっちり読んでくれて間違いを指摘してくれる。これはうれしい。ブログは、指摘されれば修正が可能である。ちゃちゃちゃと直してしまえば、それまでだが、今回は何となく間違いは間違いとして残しておこうと思う。


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