星に願いを 2015

青空が分厚い雲に覆われ、雨の多い季節へと移り変わる頃、街はそろそろかという雰囲気を醸し出す。

今年はいつからいつまでだろう？
どんな人が織姫に選ばれるかな？

地元平塚にいた頃は街のそんな雰囲気に私もワクワクしていたものだが、平塚を出てからは、そういえばそんな時期か、気付いたら終わっていた、と意識が薄れてきてしまっていた。

しかし今年は違って、久しぶりにこの日が来るのをずっとワクワクしていた。この日というのはそう、平塚といえば『湘南ひらつか七夕祭り』。いよいよ本日から始まった。

なぜずっとワクワクしていたかというと、実は毎年行われる織姫コンテスト(ミス七夕)で、高校の時の友人が選ばれたのだ。

驚くのはまだ早い。なんとその子、現役の女子プロレスラー。応募したことをFacebookで知ったのだが、それだけでも注目度は上がっただろう。

織姫に女子プロレスラーだって？

彼女のニックネームは「破壊する女」。その名の通り、織姫は上品で可愛らしいお嬢さん(？)であるという常識を「破壊」し、新しい織姫の在り方を打ちだしてきた。地元平塚の力になりたいという彼女の想いも伝わり、見事2015年の織姫に選ばれ、平塚のPRに十分貢献できたのではないだろうか。


その子が女子プロレスラーになったと聞いて初めて友人と観に行ったのは、もう7年くらい前だろうか。浮いてしまわないか不安だったが意外と普通(失礼)の観客だったのと、彼女が用意してくれたチケットがまさかのリングに一番近い特別招待席で、自分らのようなド素人が座っていいものか、とにかくキョロキョロそわそわと落ち着かなかったのを覚えている。そして、リングという舞台で、笑いと、戦いと、感動のエンターテイメントを繰り広げる彼女たちのショーを観て、ポロポロと涙を流したのを覚えている。

こんな仕事があるのか、自分はなんて小さいんだと、自分ももっと頑張ろうと、まだ新人で自信のなかった私は、そんなたくましい姿に元気づけられた。チャンピオンベルトを手にした血だらけの彼女とのツーショット写真は、今でも大事に持ち歩いている。


そんな織姫に、今年のお願い。
「ジェイエスピーが抱える壁をぶっ壊して！」

我々の挑戦は必ず成功する。そんな気がしている。

(い)

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