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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

定量的

2013-03-25 08:28:38 | 日記
 わが社では4月から新年度である。企業によって会計年度の始まりはまちまちだが、桜が咲き新緑が芽吹き始めるこの季節に新しい年度が始まるというのは気持ちがいい、と毎年のように誰かがどこかで言っていたのだろうが、今年は4月前に桜も終わり、散り始めそうだ。温暖化で3月を新年度始まりとしないと格好がつかない世の中になって来たのだろうか。土曜の昼前に桜を眺めながら散歩していると半袖で歩く人に続々と出会い驚いた。いくらなんでもそこまでじゃ、と寒がりの私は心のなかでつぶやいたりするのだが、少し歩くだけでも汗をかく暖かさだったのは間違いない。このままでは新年度が始まる頃には、ひまわりが咲いてセミが鳴き始めるだろう。北極の氷が無くなったとニュースになる日も近い。餌にありつけない北極グマの親子の可哀想な姿が目に浮かぶ。冷たい水が深海に潜り込んでできる深層海流が地球の気候循環と生命の維持に欠かせないものであるのに、その欠かせないものがどうやらストップしてしまいそうだ。異常な気象はこれからさらに激しさを増すことになるのだろう。
 
 そんな自然界の激変とはかかわりなく、わが社では1月の終わりから3月までの2ヶ月ほどをかけて、各社員はリーダーさん達と面接して新年度の目標について話をする。この「目標」の設定がなかなか難しい。温暖化に関係して言えば国連を中心に話し合いが進んできたCOP(気候変動枠組条約)の目標を決めるのに世界中の叡智としがらみが集まって、もうかれこれ18年近く経つが決められない。各国が協力と妥協をした上でまとめたのが1997年COP3の京都議定書だ。これは2012年までの目標を定めたもので、もう期限を過ぎてしまっている。その後のしっかりした目標は定まっていない。世界的に納得した環境保全の目標は現時点で存在していない。シェールガス・オイルで沸き立つアメリカも、負けじと覇権強化に邁進する中国もやりたい放題なのが今の状況だ。京都議定書で定めた大きな目標は1990年に比べ先進国全体で5.2%の温室ガス削減をしようというものだった。いわゆる「数値目標」といわれる物だ。温室ガスをなるべく使わないように努力する、という数値を含まない目標でもかまわないわけだが、これでは各国がどれだけ努力したのか評価のしようがない。定量的な目標を打ち立てることによって、より具体的に対策を考えようというわけだ。しかし、各国とも自然環境保全に力を入れると経済が停滞してしまうことを恐れて高い数値目標を決めることが出来ない。このままではマズイと思っていながら、経済優先の方向で動いて来てしまっている。
 
 同じようなことはわが社の社員の目標設定においても起きる。このままではマズイと思っていながら、やはり誰しも厳しい評価は受けたくないものだ。なるべく簡単にクリアできる低い数値目標を設定するか、できれば方向性だけにして定量的な目標を設定するのはやめておこう、ということになる。残念ながらこれでは前進がない。自分を伸ばす良い数値目標が、しっかり考えればきっとあるだろうと思う。目標がある人が過ごす1年と目標がない人が過ごす1年では、ずいぶん充実度が異なるのではないだろうか。わが社はまだまだ発展途上にあり先輩が後輩の目標について指導する文化が根付いているとは言い難い。個人の目標ではあるが、個人の成長はチームの成長に直結する。後輩がどんな目標を掲げて頑張っていこうとしているのか、先輩も心得ていたほうが良い。時には一緒に考えてみるのも良いだろう。誰かの成長のために目標を考えることは、自分の目標設定にも必ず生かされると思う。(三)
 

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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