ビルの２階。広いロビー状の空間。ところどころに、１人用、２人用の椅子が置いてあります。
そのうちの１つに座って、ぼんやり時間つぶしをしていた私の横を通りがかった妙齢の女性。ちゃりんと音がしました。
うん、今の音だと、１円玉かな、きっとそのまま通り過ぎるだろうなと思う私の予想に反して、きちっと止まった女性。しゃがんで１円玉を拾い、再度歩き始めました。
コンビニのテイクイン席。ほぼ満席ですが、窓際の２人掛けの１テーブルだけ空いてます。が、テーブルの端の方には、オニギリなどを食べた後の包装紙が乱雑に積み重ね置いてあります。うん、きっとゴミバコに捨てることをせずに、テーブルにほったらかしにしてあるんだと、いったいどこのどいつだと、そのゴミの山からできるだけ離れた位置に着座。
私が、オニギリ、パンを食べ始めて５分ぐらいすると、なんとゴミの山を作ったであろう張本人が戻ってきて、椅子に座る前に前かがみになって両腕を輪っか状にしてテーブルの上に置き、ゴミの山をいとおしく抱き込みます。
うん、なんだろこの人（？？）と、横顔も確認せずに早々に席を離れました。
『花〇と申しますが、今、〇〇〇病院にいます。今度は、◇◇◇病院へお願いします。』
病院で清算待ちで椅子に座っていると、後ろから聞こえてきた公衆電話でタクシーを呼ぶ女性の声。
タクシーで病院のはしごなんですね。
喫茶店の居心地の良しあしに大きく影響するのが客層。
時々入るこのお店、今日は２人、３人、３人と３つのグループの全員が女性。
ママは女性だし、手伝いのウエイトレスも女性。合計１０人の女性の中で、男は私一人。
いつものように、ユニフォームのように着ている黄色のジャンバー姿の私に、ママさんは特別に黄色のコーヒカップに黄色のソーサーで美味しいコーヒーを淹れてくれた。
