クロスバイクで元気

念願叶った定年退職の身は、先立つ物は細く時間は太くの狭間。
歩いて、自転車に乗って感じたことを、気ままに書き続けます。

合計45枚のポスターが目を楽しませてくれる

2017年08月31日 17時37分05秒 | 美術展
美術館へ行く楽しみは、もちろん開催中の展覧会の作品を観ることですが、それ以外にも他の美術館の企画展覧会のポスターや、市井のギャラリーでの展覧会案内をのぞきこむのも楽しみです。

私がよく行く一番近い美術館は、トイレ入口の反対側の壁に他館のポスターがずらりと貼ってあり、いつも目を楽しませてくれます。
今日数えたら、A2サイズ(横420mm、縦594mm)でしょうか、縦3列で横に15枚、合計45枚がびっしりと貼られています。

日本の作家に海外の作家、時代もいろいろ、作品もいろいろ、それにポスターですのでアートデザイナーの力量も、本来の作品に加えて楽しむことができます。
色遣いに、線遣い、面の構成、自分の作品作りにも大いに刺激を与えてくれます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩崎知子さんが描き出す絵、画家の強い意思がいつも私を虜にする

2017年08月26日 23時43分35秒 | 美術展
「時が紡ぐ」が「時熟」に変わり、赤いランドセルを背負い真っ直ぐに前を向いて立っている女の子のバックの光景が変わったそうです。
女の子は画家の母上の子供の頃の姿であり、画家が紡いできた時間が、画家と女の子の関係を変えたようです。
花が描かれた絵と同じように、画家の心のフィルターが、モチーフを優しく愛おしく包み上げて描き出しています。
岩崎知子さんが描き出す絵は、上品で、気高くて、更にはそこに漂う画家の強い意思が、いつも私を虜にします。

20枚の絵が飾られている『第三回 岩崎知子 日本画展』は、名古屋市中区栄の松坂屋名古屋店本館8階美術画廊で29日(火)まで開催されています。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「敵国の人形は焼き捨てよと命令されたが、人形の贈られた経緯を思うと焼けなかった」

2017年08月24日 16時47分56秒 | 美術展
会場に掲示されたグレース・A・グリーンの説明書きには次のように書かれています。
『昭和17年に、当時の鈴木校長は「敵国の人形は焼き捨てよと命令されたが、人形の贈られた経緯を思うと焼けなかった」ということです。その後、職員室の本の裏側、天井裏、倉庫などでじっとしていて、昭和49年に発見されました。』
グレース・A・グリーンとは、昭和2年にアメリカから送られた“青い目の人形”(写真)の名前、出身地はアメリカのオハイオ州デイトン、愛知県の設楽町立田峯小学校に送られたものです。
『昭和63年にはグレースの「還暦祝い」が行われ、それを契機として国際交流が続けられています。』(同じく、会場掲示の説明書きによる)

お互いが理解し、尊敬し合うことから、人と人との安らかな交流が始まります。
そんなときに、今まさに90年を数えて多くの人形が、今でもその契機の役目を果たしています。

豊川市、岡崎市と巡回された「平和の人形 親善大使 青い目の人形と答礼人形 里帰り展」は、明日25日(金)まで、一宮市スポーツ文化センターで開催され、その後8月30日(水)から9月10日(日)まで名古屋市博物館で開催されます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土の床に正座し、頭を前に倒し土の床に触れんばかりに祈る人

2017年08月24日 13時23分27秒 | 旅行
世の中にも、ものすごく熱心にお参りする方がみえるものです。
一昨日の秋篠寺、たまたま居合わせた若い女性の二人連れ。
足には草鞋をはき、衣装は本格的なお遍路さん姿です。

本堂に祀られているご本尊の薬師如来と愛善明王を前にしては、まずは、土の床に正座、そして次には正座のかっこうのままで頭を前に倒し、土の床に触れんばかりに頭を伏し強い意志をもって祈ります。

こういった姿は初めて見たのですが、暗い堂内で煌々と光り輝く空気さえ感じました。
聞けば、東京と大阪からお参りに来たという二人は、20代中盤ぐらいでしょうか。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参詣と拝観を使い分けている秋篠寺

2017年08月22日 22時34分21秒 | 旅行
今日は前から行きたかった奈良の秋篠寺、唐招提寺、新薬師寺の3寺にお参りしてきました。

まずは秋篠寺。
近鉄の平城駅から歩く途中で川ざらえをしていた地元のご婦人に聞いたとおりに奈良競輪場の構内を横切って近道でたどり着いた受付。
なんとそこには、「参詣」と「拝観」の2つの言葉をしっかりと区分けした文章が書かれているではありませんか。
  『参詣及び拝観の方以外はこれより立入りをご遠慮下さい』
私にとっては、この2つの言葉(実際には、“参拝”と“拝観”)にはちょっとばかり因縁(過去ブログ参照:「拝観」と「参拝」の違い)があり、この案内板を作った人に機会あらば是非とも訊いてみたいものです。

次に唐招提寺。
ボランティアの方が説明してくれます。
『十一面千手観世音菩薩の千本の手にはそれぞれ目が描かれていて、十一面千手千眼観世音菩薩だったんですよ。』『皆さまをもらさず守ってくださる仏さまですよ。』
「私のアホな願いもきいてもらえるですか?」とお尋ねすれば、『勿論そうです。』とにっこりと。

そして、新薬師寺。
御本尊のお薬師さんには、脇侍の日光、月光菩薩がいません。
本堂内の係の方にお尋ねすると、『その昔、新薬師寺には全部で7体の薬師如来が祀られていて、それぞれに日光、月光がおみえになったんです。平安時代の頃だということですが。』『今は、残念ながら日光、月光菩薩は全ていなくなり、薬師如来も1体だけしか残っていません。』
ぅぅ~~ん、7体のお薬師さんですか。そのお姿を見たかったものです。
それだけ世の中が大変だったでしょうし、人々の願い、祈りも強かったことでしょうね。

[8月24日修正]秋篠寺の受付にあった案内板の文章『参詣及び拝観の方以外は...』を、『参拝及び拝観の方以外は...』と読み間違えていました。
よって投稿(8月22日)時の記載内容を、“参拝”から“参詣”に修正しました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする