柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

ゲルマラジオづくり

2005年10月16日 | アマチュア無線
 今日は、私の所属する「JARL新津クラブ」がホストクラブとなって研修会を行った。
場所は、新津支所市民会館の一室である。10時にはほぼ全員が集合。

 テーマは「ゲルマラジオの製作」ということで、小学生男女6人と付き添いのお父さん、お母さんが3人。それに大人男女2名の参加となった。
 あらかじめ用意されていた「ゲルマラジオ・キット」の8セットで講習会が始まった。

 講師は我がクラブのベテラン「Tさん」である。
いつもは高校生を相手の方であるが、今日ばかりは勝手が違ったようで、説明の図や言葉遣いも、いかにしてわかっていただけるかと、苦心の様子が伺えた。
 私たちクラブ員がほぼマンツーマンでアシスタントとして「今日の生徒さんたち」の指導・お手伝いにあたった。

 簡単なラジオの原理や製作手順などの説明も終わり、いよいよトロイダルコアにコイルを80回ほど巻きつける作業からはじまった。綿巻き銅線を巻きつけていくのだが、これが意外と難しかったようである。
結局、コイルを固定して、ポリバリコンなどのパーツをつけ終わると、お昼休みの時間となった。

 午後からは、いよいよ「半田付け」作業となった。
銅線の端に半田メッキをする作業で半田付けの練習をした。しかし、パーツ間を銅線で結んだりする作業では、半田ごてを持つ手もおぼつかなくてなかなかできないようである。この辺になると、我々アシスタントの出番ともなってしまった。

 あらかじめ、屋外から引き込んだ「エナメル線15mほどのアンテナ」を準備しておいた。次々と完成した「ゲルマラジオ」を持ってきては、アンテナ線につないでみている。ダイヤルを回す緊張した顔がほころびて歓声が上がる。

 しかし、どうしても聞こえてこない作品も出てきた。「T先生」がチェックをしてくださって全員のラジオがなんとか完成した。
でも、「一局しかきこえないよ。音が小さいね。」などと不満も出てきた。

 最後に、皆さんには、アンテナ用の「エナメル線」をおみやげに、また夜にもぜひ聞いてみることをを勧めたりして、今日の講習会は無事終了しました。

 私たちは、いつものミーティングとはずいぶん勝手が違って、いつになくくたびれました。でも、完成した喜びに「さっとほころびた笑顔」で報われた気がしました。そして私たち自身が、うんと若い頃に体験したことを「宝石のように大事に育ててきているラジオ少年」でもあるわけです。
彼らにも、そんなことを「そっと」期待したいのですが、どうなのでしょうか。

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2 コメント

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懐かしいですね. (JA8RXD/JJ)
2005-10-17 20:58:19
こんばんは.

上の子がまだ小学生だった頃,夏休みの工作に部品集めから始めて名刺ケースに組んだ事を思い出しました.私も小5の時に同じ様に組んだのが「ラジオ少年」の始まりでした.当時は学研月刊誌「科学」の付録にもゲルマニウムラジオが付いていた事もありました.ちなみに上の子はそれっきりでしたが,今は情報工学を学ぶ大学生です.ゲルマニウムラジオがきっかけだったかは定かではないですが...
ラジオ少年 (JA0AAQ/羽入)
2005-10-18 09:12:20
 そうなんですよね。小さかったラジオ少年が、いつの日にか「ハム」になっていた、のようですね。私もあの「スパイダーコイル」を巻いた少年でした。

 しかし、子供さんも大きくなられて「情報工学」ですか。いいですね。うんと勉強してもらってください。

 私ももう少し若ければ、大学に入りなおして「歴史」など勉強してみたいと思っています。理系だったはずが、今はもっぱら文系的なことに興味が出てきたんですよね。

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