北アイルランドが今、がぜん元気です。長い間の内紛状態に、去年ようやく事実上の終止符が打たれました。最後まで拒否していたカソリック側の武装勢力が、武器の放棄を承諾したからです。すでにここ数年、北アイルランドには平和ムードがあふれ、観光にも力を入れ始めていました。南(共和国)側とはまたちがった魅力ある観光スポットがたくさんありますし、食文化も微妙に異なるので、力をこめて紹介していきたい地域のひとつです。
去年の10月の終わりに、オートミールの取材で北アイルランドに出かけました。
近年、健康食ブームで人気再来しているオーツ(カラス麦)でつくった保存食、オーツケーキの第一人者として知られるベーカリー、ディッティさんのお店をたずねるのも、大事な目的のひとつでした。
現地では、オートケーキ(OAT CAKE)とよばれますが、これはOAT CAKESと複数形でよばれることが多いため。でも日本語でオートケーキというと、なんだかAutoの方を思い浮かべがちなので、あえてオーツケーキとよぶことにしました。
このオーツケーキ、2月1日のセイント・ブリジッド・デーの日にいただく伝統食のひとつです。アイルランドにじゃがいもが伝わってくるまで、オート麦は大事な主食でした。たいていはポリッジというお粥にして食べますが、オーツケーキのように、焼きつけてビスケットにちかい形の保存食も重宝されてきました。
ディッティさんのオーツケーキは、味にこだわる高級食材店で売られていて、ずっと気になっていました。スローフード協会にも積極的に関わるディッティさんは、休日には野山で馬を駆る、じっとしているのが苦手な行動的で魅力あふれる、こだわりパン職人でした。
オーツケーキの他に、デュールスという海草入りのオーツビスケットなど種類も豊富。アイルランドにいらっしゃるさいには、彼の商品をおみやげにしてね。ビスケットといってもお菓子ではなく、本来の保存食という意味で、チーズなどに合わせていただきます。
1月25日に発売になる「暮しの手帖」にケルト人たちの主食であるオートミールの話を12ページの特集記事にしました。ディッティさんの話も書いています。オーツケーキのつくり方なども載せました。ぜひ、ご覧くださいませ。
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ディッティさん |
近年、健康食ブームで人気再来しているオーツ(カラス麦)でつくった保存食、オーツケーキの第一人者として知られるベーカリー、ディッティさんのお店をたずねるのも、大事な目的のひとつでした。
現地では、オートケーキ(OAT CAKE)とよばれますが、これはOAT CAKESと複数形でよばれることが多いため。でも日本語でオートケーキというと、なんだかAutoの方を思い浮かべがちなので、あえてオーツケーキとよぶことにしました。
このオーツケーキ、2月1日のセイント・ブリジッド・デーの日にいただく伝統食のひとつです。アイルランドにじゃがいもが伝わってくるまで、オート麦は大事な主食でした。たいていはポリッジというお粥にして食べますが、オーツケーキのように、焼きつけてビスケットにちかい形の保存食も重宝されてきました。
ディッティさんのオーツケーキ |
オーツケーキの他に、デュールスという海草入りのオーツビスケットなど種類も豊富。アイルランドにいらっしゃるさいには、彼の商品をおみやげにしてね。ビスケットといってもお菓子ではなく、本来の保存食という意味で、チーズなどに合わせていただきます。
1月25日に発売になる「暮しの手帖」にケルト人たちの主食であるオートミールの話を12ページの特集記事にしました。ディッティさんの話も書いています。オーツケーキのつくり方なども載せました。ぜひ、ご覧くださいませ。
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毎週更新されるなんてすごく楽しみ!
もちろん、明日は本屋に走ります(笑)。
私も最近の雑穀ブームのせいなのか、昔からシリアルが好きだからか、最近よくミューズリーなどを買ってきます。
でもオートミールはおかゆに混ぜるかお菓子に使うくらいでした。
アイルランドの食文化、もっともっと知りたいです。楽しみにしています。