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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「魚料理」

2006-07-10 01:48:06 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 海に囲まれた国なのに、アイルランドでは案外、新鮮な魚を手に入れるのが簡単ではありません。小さい島国では輸送手段の必要性が低かったのでしょうね、それが今も後をひいているようです。長細い日本では北から南へ、いかに新鮮に食材を運ぶかが大きな課題になりましたから、現在の「クール宅急便」みたいなことが開発されたのだと思います。

HAKE(メルルーサ)のオーブン焼きとオレガノ入りクスクス&マッシュルーム。
 アイルランドの中部域、ちょうど私が住んでいるキルデアのような場所で、新鮮な魚は期待できないよと言われたとき、えー海まで数時間なのに? って不思議に思ったものですが、今では納得できます。アイルランドでシーフードを食べるのなら、絶対に海沿いにしてね。そしたら、ほんとーに新しくて旨いのが食べられるから。

 キルケニーで開催されるファーマーズ・マーケットにわざわざ出向くのは、そこに南岸ウォーターフォードから魚を売りにくるパットの店に行きたいからです。彼は元シェフで、魚に関する選択眼は誰にも負けません。加えて「この魚はこう調理するといい」というTIP(情報)をくれるのがありがたい。

 「HAKE(メルルーサ)? ちょいとレモンをしぼってさ、オーブン焼きがまちがいないね。この大きさなら8分てとこかな」と、こういうアドヴァイスは助かります。

 このあいだは、オランダからの輸入もんでしたけど、珍しく上物のマグロがあって、づけ丼をつくりました。みりんのかわりの白ワインとハチミツと、ショウユにバルサミコ・ヴィネガーをちょいとまぜて、ライムをひと搾り。アヴォカドとロケットでサラダ仕立てにしたのですが、相棒マークが泣いて喜んだよ。

 先日は、イカをまるごと買いました。ずっと前に、自分でさばいてみたとき墨ぶくろをやぶっちゃって、ひどいことになって以来、まるごとのイカは敬遠してたのですが。そういうとパットは「俺だって、しょっちゅうやぶいて墨だらけさ。そしたらパスタソースにしちゃいな。旨いぜぇー」とこともなげになく言ってくれるので、なんだプロでもそうなんだーと気がラクになり。で、今回は上手にさばけ、マークに「ほら、イカの目玉よー」と見せる余裕なんかもあったりして。サヴェッジなキッチンから、イカ入りのトマト味パスタソースが生まれました。 


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