相棒マークが手伝っているノーリンのベーカリーには2種類のビスケットがあります。オートミール&レーズンと、チョコチップス。どちらもカントリー・マムの手づくり風で、どっしりと大ぶりです。
このビスケット、ダブリンでU2のボノの兄弟が経営するカフェ「ヌード」でも売っているの! マネジャーが気に入って仕入れるようになったそう。
春頃だったか、パーティがあるとかで、ふだんの何倍かのビスケットが「ヌード」に納品されました。ゲストリストにはボノも、とウワサされていたので、彼も食べたかもしれないねーと、このビスケットを以来ことさら大事に味わっている私です。
「ヌード」は、グラフトンストリートの近くにあるアヴォカ・ショップの真ん前。以前そこは同じくボノの兄弟が経営する「トスカ」というイタリアンレストランでした。U2ファンとしては必見の店で何度か行きましたが、信頼できる料理と、カジュアルな雰囲気が気に入っていました。ケルティックタイガーが育ち始めたばかりの頃で、ダブリンのレストランシーンもまだ静かなものでしたし。
いつのまにか閉店してしまっていて、ひどくがっかりしたものです。どうしちゃったのかしらと思っていたら、さらにカジュアルなカフェ「ヌード」をスタートさせていたのですね。読みが深い。今のダブリンはレストランの激戦区で、維持させていくのはほんとうにたいへん。オフィスやツーリストの多いグラフトン界隈では、スナックものの需要がすごく高いから、カフェに着眼したのはさすがという感じ。
マークは新たな仕事を始め、ノーリンのベーカリーを手伝う機会はぐっと減りました。ベーカリーには、つい最近ポーランドの青年が就職したそうです。近年ポーランドから働きに来る人たちが激増していて、ホテルやレストラン、厩舎のスタッフに至るまでポーランド人の大ラッシュ。あ、ベーカリーで働く人も、すごく多い。去年取材した北アイルランドのディッティさんのベーカリーも、70人のスタッフほとんどがポーランド人でしたっけ。
アイルランドからよその土地へ働きに行く歴史はあっても、他の国からこんなにたくさんの人が働きにやってくる時代を誰が予測したでしょう!?
初めて私がこの国に来たとき、働きぐちの見つからないアイリッシュの若者であふれていました。えらく遠いことのようですが、たかだか10年ほどの間です。アイリッシュの友人たちでさえ「この変化は信じられない」と、大昔をふりかえる老人のようなことを言っています。
ニューブリッジもすっかりコスモポリタン化してきていて、バックストリートにポーランドやロシアの食材を売る店が何軒もできました。
できたばかりのロシア食材屋さんには、ブロンドの長髪をポニーテールにしたロシアの好青年がマネジャー候補として働いています。英語もすごく上手。ここでは、アイルランドでも人気の出始めたライ麦パンを売っています。本国から冷凍して運ばれてくる本場もののパンは、ちょっとトーストすると、さらに香ばしくて味わい深い。
エネルギー節減のために極力、遠くから運ばれてくる食材は買わないようにしているのですが、たまには許してね、と異国の味を楽しんでいます。
そうそう、マークの新しい仕事は、この国ならではのものなので、機会をあらためてご紹介しますね!
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ノーリンの手づくりビスケット。おやつというより食事がわりになるサイズ。 |
春頃だったか、パーティがあるとかで、ふだんの何倍かのビスケットが「ヌード」に納品されました。ゲストリストにはボノも、とウワサされていたので、彼も食べたかもしれないねーと、このビスケットを以来ことさら大事に味わっている私です。
「ヌード」は、グラフトンストリートの近くにあるアヴォカ・ショップの真ん前。以前そこは同じくボノの兄弟が経営する「トスカ」というイタリアンレストランでした。U2ファンとしては必見の店で何度か行きましたが、信頼できる料理と、カジュアルな雰囲気が気に入っていました。ケルティックタイガーが育ち始めたばかりの頃で、ダブリンのレストランシーンもまだ静かなものでしたし。
いつのまにか閉店してしまっていて、ひどくがっかりしたものです。どうしちゃったのかしらと思っていたら、さらにカジュアルなカフェ「ヌード」をスタートさせていたのですね。読みが深い。今のダブリンはレストランの激戦区で、維持させていくのはほんとうにたいへん。オフィスやツーリストの多いグラフトン界隈では、スナックものの需要がすごく高いから、カフェに着眼したのはさすがという感じ。
マークは新たな仕事を始め、ノーリンのベーカリーを手伝う機会はぐっと減りました。ベーカリーには、つい最近ポーランドの青年が就職したそうです。近年ポーランドから働きに来る人たちが激増していて、ホテルやレストラン、厩舎のスタッフに至るまでポーランド人の大ラッシュ。あ、ベーカリーで働く人も、すごく多い。去年取材した北アイルランドのディッティさんのベーカリーも、70人のスタッフほとんどがポーランド人でしたっけ。
アイルランドからよその土地へ働きに行く歴史はあっても、他の国からこんなにたくさんの人が働きにやってくる時代を誰が予測したでしょう!?
初めて私がこの国に来たとき、働きぐちの見つからないアイリッシュの若者であふれていました。えらく遠いことのようですが、たかだか10年ほどの間です。アイリッシュの友人たちでさえ「この変化は信じられない」と、大昔をふりかえる老人のようなことを言っています。
ニューブリッジもすっかりコスモポリタン化してきていて、バックストリートにポーランドやロシアの食材を売る店が何軒もできました。
できたばかりのロシア食材屋さんには、ブロンドの長髪をポニーテールにしたロシアの好青年がマネジャー候補として働いています。英語もすごく上手。ここでは、アイルランドでも人気の出始めたライ麦パンを売っています。本国から冷凍して運ばれてくる本場もののパンは、ちょっとトーストすると、さらに香ばしくて味わい深い。
エネルギー節減のために極力、遠くから運ばれてくる食材は買わないようにしているのですが、たまには許してね、と異国の味を楽しんでいます。
そうそう、マークの新しい仕事は、この国ならではのものなので、機会をあらためてご紹介しますね!
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