2005年9月レパーズタウン・レースコースにて。アイリッシュ・チャンピオンステークスで優勝したオラトリオ。 |
アイルランドの馬は、ゆるやかな起伏の大地を駆け、石だらけの島をおおうミネラル分豊富な牧草を食べることで、欧州きっての強さを誇る。タフさが自慢で、速さはどうかと思われてきたが、アメリカ産の馬とかけ合わせることで、欠点を克服し、頑強で脚の速い馬が次々と登場してきた。
若手調教師エイダン・オブライエンと、クレア出身でイギリスで活躍してきたトップジョッキーで今はバリードイル専属ジョッキーのキーラン・ファロンのチームは、こわいものなしの充実ぶりである。( ダブリン郊外のレパーズタウン・レースコースで行われたアイリッシュ・チャンピオンステークスでも彼らが優勝。詳しくはまもなく発売になる競馬雑誌「優駿」でご覧ください。写真は私が撮りました)
隣町ネースを少しすぎたあたりに、ゴフズという競走馬のせり市場がある。誰でも気軽にのぞけるのが楽しい。しかし場内で、うっかりうなずいたり、鼻をかいたりすると、競売人への合図と間違われ、馬を買うハメになるかもしれないので要注意。
血統のいい1歳馬のせり市で、たまたま売り手が私の横にいた。チャンピオン馬ガリレオ(名前がいいでしょ)の息子は、ぐんぐん値が上がり、売り手の興奮が伝わってくる。結果、95万ユーロで落札され、この日の最高値となった。バリードイル厩舎のメイン馬主が購入したらしく、来年にはデビュー戦が見られるはずで、どう成長するのか今からわくわくする。
先に書いた凱旋門賞のハリケーン・ランは、怪物とよばれた強豪モンジューの産駒だ。モンジューは、やはり凱旋門賞で日本のエルコンドラ・パサーを2着に押さえて優勝したので記憶されている方もあるだろう。種馬になった彼らの現役時代を見てきた者にとって、そのこどもたちの活躍は新たな楽しみだ。
さて次週は、近づきつつあるハロウィンをテーマに、料理ネタも盛り込む予定です。
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記事とお写真の辻褄を合わされて方が良いかと思います。記事の趣旨が、ハリケーンランであるようですので、使われているお写真をカラ競馬場で開催のアイリッシュダービーのお写真にされるか、お写真に合わせてレバーズタウン競馬場のアイリッシュチャンピオンステークスで勝馬のオラトリオとコメントされるかを。もし凱旋門賞の写真があると記事全体がスムーズになるかと思います。
コメントのご投稿どもうありがとうございました。
筆者に確認の上、写真のキャプションを変更させていただきました。
よろしくお願いいたします。