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松井ゆみ子のアイルランド日記「Vol.3/アイルランドの競走馬」

2005-10-17 03:34:26 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
2005年9月レパーズタウン・レースコースにて。アイリッシュ・チャンピオンステークスで優勝したオラトリオ。
 先日、欧州競馬のシーズンをしめくくる大きなレース、凱旋門賞がフランスで開催され、アイルランドの馬ハリケーン・ランが1着になった。アイルランドのみならず世界でもトップクラスの厩舎バリードイルで調教された、今年のアイリッシュダービーの勝ち馬だ。

 アイルランドの馬は、ゆるやかな起伏の大地を駆け、石だらけの島をおおうミネラル分豊富な牧草を食べることで、欧州きっての強さを誇る。タフさが自慢で、速さはどうかと思われてきたが、アメリカ産の馬とかけ合わせることで、欠点を克服し、頑強で脚の速い馬が次々と登場してきた。

 若手調教師エイダン・オブライエンと、クレア出身でイギリスで活躍してきたトップジョッキーで今はバリードイル専属ジョッキーのキーラン・ファロンのチームは、こわいものなしの充実ぶりである。( ダブリン郊外のレパーズタウン・レースコースで行われたアイリッシュ・チャンピオンステークスでも彼らが優勝。詳しくはまもなく発売になる競馬雑誌「優駿」でご覧ください。写真は私が撮りました)

 隣町ネースを少しすぎたあたりに、ゴフズという競走馬のせり市場がある。誰でも気軽にのぞけるのが楽しい。しかし場内で、うっかりうなずいたり、鼻をかいたりすると、競売人への合図と間違われ、馬を買うハメになるかもしれないので要注意。

 血統のいい1歳馬のせり市で、たまたま売り手が私の横にいた。チャンピオン馬ガリレオ(名前がいいでしょ)の息子は、ぐんぐん値が上がり、売り手の興奮が伝わってくる。結果、95万ユーロで落札され、この日の最高値となった。バリードイル厩舎のメイン馬主が購入したらしく、来年にはデビュー戦が見られるはずで、どう成長するのか今からわくわくする。

 先に書いた凱旋門賞のハリケーン・ランは、怪物とよばれた強豪モンジューの産駒だ。モンジューは、やはり凱旋門賞で日本のエルコンドラ・パサーを2着に押さえて優勝したので記憶されている方もあるだろう。種馬になった彼らの現役時代を見てきた者にとって、そのこどもたちの活躍は新たな楽しみだ。

さて次週は、近づきつつあるハロウィンをテーマに、料理ネタも盛り込む予定です。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
「優駿」の写真拝見しました (HOOP)
2005-10-19 18:01:19
3枚の写真には Y. Matsui とクレジットが入っていたので、すぐにわかりましたよ。レパルスタウンの競馬場には7月13日に行きました。緑がとてもきれいな、競馬場だなと思いました。決勝審判席の前で立ち話していて、叱られちゃいました。反省。
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記事に付きまして。 (ba)
2006-01-04 00:03:30
サイトを廻りたどり着きましたが、差出がましい事かと存じますが本記事の内容に関しまして。



記事とお写真の辻褄を合わされて方が良いかと思います。記事の趣旨が、ハリケーンランであるようですので、使われているお写真をカラ競馬場で開催のアイリッシュダービーのお写真にされるか、お写真に合わせてレバーズタウン競馬場のアイリッシュチャンピオンステークスで勝馬のオラトリオとコメントされるかを。もし凱旋門賞の写真があると記事全体がスムーズになるかと思います。
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コメントどうもありがとうございます。 (アイルランド生活ブログスタッフ)
2006-01-09 07:45:35
アイルランド生活ブログスタッフです。

コメントのご投稿どもうありがとうございました。

筆者に確認の上、写真のキャプションを変更させていただきました。

よろしくお願いいたします。
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