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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「ソーダファール」

2006-02-06 07:41:30 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 北アイルランド独特の伝統食に、ソーダファールがあります。
 小麦粉にバターミルクと塩を加え、重曹でふくらませたパンで、オーブンではなくグリドルという丸い鉄板で焼くパンケーキの一種です。生地を丸くまとめた後、十字の切り込みを入れるので、四つに切り分かれ、ちょっといびつな三角形をしています。

ソーダファールでつくった
ソーセージ&エッグサンド
  南(共和国側)でも売られてはいますが、北アイルランドほどポピュラーではありません。宿に泊まれば、朝食にはまず必ずファールがついてきます。じゃがいもをまぜこんだポテト・ファールがつくこともあります。ベーコン&エッグを焼いているフライパンで、ファールも一緒に焼かれることも多く、ベーコンの脂がじゅうとしみでて、おいしいの。

 カウンティ・デリーにあるディッティさんの店で、つくりたてのソーダファールを食べさせてもらうという、幸せな機会がありました。パン工房の中央に、長いテーブルのような鉄板が据えられ、高温に熱してあります。その上に生地を並べていくと、みるみる膨らんで、ファールが完成します。

 ディッティさんは、できたてのファールにさっとバターをぬってくれました。
 あつあつのファールに、バターがしみこんでいきます。もっちりした感触と、ほのかな甘みに、思わず顔がほころんでしまいます。やー、おいしい!

 できたては、こうしてすぐに食べ、2日目に少し固くなったものは、ベーコンと一緒に(あるいは、ベーコンを取り出した後に、その脂を使って)焼くのだそうです。

  ベルファストにある市場の中のカフェで、ソーダファールを使ったサンドウィッチを見つけました。メニューの中から、ソーセージとフライドエッグを選んだときは、てっきりファールに添えられてくるものと思っていたので、間にはさまれているのを見たときは正直びっくりしました。へぇー、こんな風にして食べるんだ。卵は、黄身がとろりと流れるくらいの焼き加減にしてもらい、ケチャップとほどよくまざるのが、ばっちりでした。ふつうの食パンよりも、ぐっとボリュームがあり、満足度は高いです。


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