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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「イエイツの故郷を乗馬でめぐる」

2006-03-06 21:36:44 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 アイルランドは競馬もさかんですが、乗馬ももちろんとってもポピュラーです。この小さな島国に、300以上の乗馬センターがあるのです。それに加えて、馬より少し小ぶりなポニーをメインにしたメンバー制の乗馬クラブなどもあり、馬に乗らない人はいないのじゃないかと思うほど。農業国らしいスポーツ、と実感するようになったのは、アイルランドの食文化に興味を持つようになってからです。馬文化と食文化、どちらも、大地に生まれたもの。馬は農耕を手伝う大事な働き手ですし、家族であり、仲間でもあります。そういうことをアイルランドにいると、心底納得できるのです。というわけで、今回は農業国アイルランドから、馬の話題をさせてくださいね。

右が、乗馬ライフの若き編集長、牧浦さん。
左は厩舎の、おちゃめなスタッフ、ヴィッタリー。
イエイツ・タバーンのフィッシュ&チップス。旨い!!
 去年の秋、スライゴーにある乗馬厩舎に取材に行きました。Horse Holiday Farmは、ゲストハウスが併設され、長期滞在しながら乗馬ができるという、いわば「乗馬宿」。目の前にベン・ブルベンをのぞみ、厩舎の背景には海という抜群のロケーションにあります。ここのオーナー、ティルマンとコレットに初めて会ったのは6年ほど前のこと。観光庁の方から勧められて、ひとりで出かけてみたのですが、とても素晴らしいところで、いつかきちんと紹介したいと思いながら、なかなか機会を見つけられずにいました。

 ようやく実現したのが去年の秋。ときどき記事を書かせていただいている、日本で唯一の乗馬雑誌 編集長の牧浦さんと5日間、イエイツの郷にある乗馬厩舎に滞在したのですが、すっごく楽しかった!詳しいレポートは、現在発売中の「乗馬ライフ 4月号」に、8ページの特集記事として掲載されていますので、ぜひお読みくださいませ。

牧浦さんは、乗馬歴も長く大ベテラン。世界各国の乗馬事情を取材して回られて、ニューカレドニアやボルネオなどのリゾート地から、インドといった、え? 馬に乗れる状況があるの? と驚くような場所を紹介し続けています。アイルランドもこれがすでに3訪目。すっかりこの国の、おっとりしたテンポにも慣れていらっしゃいます。

 今回は、イエイツの郷として知られるスライゴーの、イエイツゆかりの場所を乗馬でめぐるという、4日間のトレイルを実践しました。残念ながら私は、乗馬経験2度の初心者以下で、厩舎スタッフの運転するジープに乗っけてもらって撮影に専念。それでも、車の後ろにホースボックスを引いて、森や湖畔を散策する旅を堪能してきました。スタッフのヴィッタリーはウクライナ出身。こどもの頃から馬に親しんできた根っからのホースマン。ジョークをばんばん飛ばしながらも、頼りがいのある彼がケアしてくれるので、初心者でもこの素晴らしい景観の中で乗馬を楽しむことができます。

 初めてこの厩舎に来たときに、ここで生涯2度目の乗馬を体験しました。馬場内で、ちょっとお年のおっとりした馬に乗ったのですが、すっと背すじを伸ばして、鞍の上から眺める景色は、いつもとまったく別の世界で感動しました。

 アイルランドに来ることがなかったら、馬のレースを見ることも、ましてや自分で乗ることも、たぶん一生なかったと思います。この国にいると、新たな世界が次々と広がっていくので、いつまでたっても飽きることがありません。

 次回3/11更新分は、セント・パトリックの話題です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (高橋)
2006-07-04 21:32:04
いきなりのコメントですいません

私は来年高校を卒業したらアイルランドの牧場に就職する予定です

ですが、私はアイルランドに行った事がありません。

さらに私は海外に行くのがはじめてなので、とても不安です。

そして周りはほとんど外国人だと思うので、英語が苦手な私はさらに不安です。

アイルランドで日本人を見かけた事がありますか?
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アイルランドはとてもよいところです。 (mikimasa)
2006-07-10 17:24:15
こんにちは。私はアイルランドに友人がいて、たびたび訪れていますが、アイルランドほど居心地のよい場所はないと思っています。心が温かくて、ユーモアのセンスがすばらしい人々が多く、いついっても「あーもう日本に帰りたくないなー」と思います。アイルランドで就職するなんて、すごくうらやましいです。言葉の壁は関係なく、きっと素晴らしい経験が出来ると思います。がんばってきてくださいね!
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