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松井ゆみ子のアイルランド・キッチン・ダイアリー「甘くないスコーン」

2006-01-16 14:02:37 | 松井ゆみ子のキッチン・ダイアリー
 今回からタイトルを一新しました。いただいたメッセージなどから、アイルランドの特に食文化に関心を持たれている方が、とっても多いことをあらためて知りまして、ならばコラムの題材もさらに食を中心にしていった方がいいかなーと。

 それでも時々は、音楽の話や、私の大好きな馬の話、地元の人たちのことなどもまぜながら、アイルランドの暮しぶりが伝わるコラムにしていきたいと思っています。

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チーズとマスタード・シード入りの
甘くないスコーン
 日本でもすっかり市民権を得たスコーン。たぶん私が、生まれて初めてスコーンを食べたのは、20年ちかく前のロンドンのカフェでした。てんこ盛りのクリームと、ベリー系のジャムが添えられ、お菓子然としていました。

 その後、イングランド南西部のコーンウォールで食べたスコーンには、有名なクロテッドクリームが添えられ、クリーム・ティの愛称で、紅茶とセットで現われました。スコーンはお菓子の範疇とずっと思ってきたのですが、アイルランドではむしろパンの一種として活躍しています。もちろんジャムと一緒に、おやつとして楽しむこともあります。でもクリームをつけることはあっても、クロテッドクリームは一般的ではないですね。

 スコーンは、まず失敗することがないので、ホームベーキングの初めの一歩としてまず覚えたい一品です。

 基本の分量は、小麦粉1カップ、バター20g、卵1個、ベーキングパウダー小さじ1、砂糖 大さじ1、塩ひとつまみ、牛乳適量。

 つくり方は、
1.小麦粉、砂糖、塩、ベーキングパウダーをまぜる。
2.手で粉類にバターをまぜあわせ、細かいそぼろ状態にする。
3.卵を加え、牛乳で適当なかたさの生地に仕上げる。
4.生地を3センチほどの厚みにととのえ、型抜き。
5.200度のオーブンで、10分ほど焼く。
 これで、こぶりなスコーンがちょうど二人分できます。

 最近カフェなどで人気なのは、チーズやドライドトマトなどを入れた甘くないスコーンで、スープなどに添えていただきます。

 上記の材料から砂糖を抜いて、塩をちょっと多めにし、「コショウ」を加えます。応用編として、「小さじ1のマスタードシード」、「粉チーズ」を加えたり、あるいは、細かく刻んだ「黒オリーブ」や「ドライドトマト」をまぜこんだり。

 また、みじん切りのタマネギをさっと炒めたものを生地に加えて、タイムなどのハーブで風味づけなんていうのもいいですし。タマネギを炒めるときに細かく刻んだベーコンを入れても旨いよー。

 小麦粉を全粒粉にしたり、オート麦をまぜこんだり、スコーンは簡単に冒険ができます。甘いのも、しょっぱいものも、必ずあたたかい状態で召し上がってください。冷めちゃったら、ホイルなどでゆるく包んでオーブントースターなどで温め直して。

 馴れればスコーンづくりは、準備に10分、焼くのに10分と、すぐさまできあがるので、つくりおきはせず、そのつど新しいものをこさえましょう。


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