忍之閻魔帳

ゲームと映画が好きなジジィの雑記帳(不定期)。
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「漢検DS」を筆頭に「漢字」関連タイトル軒並み好調、他

2006年09月11日 | 瓦版
▼「漢検DS」を筆頭に「漢字」関連タイトル軒並み好調



■DS:「財団法人 日本漢字能力検定協会 公認 漢検DS」

■DS:「200万人の漢検 とことん漢字脳」
 さらすら感覚特製12cmタッチペン付き


累計出荷が10万本に達し、現在も好調に推移している
「みんなのDSゼミナール カンペキ漢字力」に続き、
今月末には「漢検DS」、11月には「とことん漢字脳」と
漢字を題材にしたタイトルが続々とリリースされる。

「漢検DS」「とことん漢字脳」の2タイトルは
「財団法人 日本漢字能力検定協会」の公式認定を受けているので、
次回こそは受験するぞと思いつつ、未だに受験していない私も
娯楽+教材用として購入を予定している。
中でも私が最も気になっているのが、今月28日発売予定の「漢検DS」。
テレビCMなどの販売面だけでなく、
開発面でも任天堂のバックアップを受けていることから
ある程度完成度が約束されているというのが一番大きな理由だ。
1級・準1級の問題は収録されていないものの、収録問題数は25000問。
ちなみに、「200万人の漢検 とことん漢字脳」は
1級・準1級まで収録されているが、問題数は7000問と少なめになっている。

次回の「漢検」の試験日は10月29日に予定されており、
試験の1ヶ月前、出願締め切り翌日という
絶好のタイミングで発売される「漢検DS」は、
「漢検」受験生向けの教材としてもかなりの需要があるのではないか。
任天堂がスポンサー提供している
「平成教育予備校」内でも「漢検」問題が出題中で、
10月からは1時間枠に昇格するとのことなのでこちらも追い風となりそうだ。
受注も好調で、20万本を突破したらしい。
「ポケモン」との同発もなんのその、だ。

なお、「漢検DS」を含む漢字関連タイトルについては
Ristretto殿が「財団法人 日本漢字能力検定協会」の回し者ではないかというほど
詳細な紹介記事を書いておられるので興味のある方はそちらも。

●「目指せ漢検合格! 漢検DS」(前編)/(中編)/(後編)Rambling Man

▼「MOTHER3+/大貫妙子」11月2日発売。



■CD:「MOTHER3+/大貫妙子」


11月2日、価格は2100円(税込み)。
まだ詳しい内容までは分からないのだが
少し前に「ほぼ日」でもそれらしい記事がアップされていたことや
レーベル名が「東京糸井重里事務所」となっていることから
ほぼ間違いなく「MOTHER3」関連の商品と思われる。
シュガーベイブ時代から現在まで、数十年間追い続けている
数少ないアーティストなので、「MOTHER」どうこうを抜きにしても買い決定。

▼GBA「ファイナルファンタジー6 アドバンス」11月30日発売。



■GBA:「ファイナルファンタジーVI アドバンス」


「V」の発売も迫る中、「VI」も約1ヶ月後に決定。
「V」同様、今回も移植+αな仕様になるとのこと。
いっそGBA版の「3」も出して欲しかったりするのは私だけか。
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64版への回帰は大賛成「激闘!カスタムロボ」

2006年09月10日 | 作品紹介(ゲーム)
激闘!カスタムロボ
■DS:「激闘! カスタムロボ」


「どうぶつの森」「大乱闘スマッシュブラザーズ」等、
大人気シリーズの陰に隠れがちではあるが
「カスタムロボ」もニンテンドウ64が生み出した人気シリーズのひとつである。

「カスタムロボ」(1999年12月発売・N64)
「カスタムロボV2」(2000年11月発売・N64)
「カスタムロボGX」(2002年7月発売・GBA)
「カスタムロボ バトルレボリューション」(2004年3月発売・GC)

と、これまでに4作がリリースされている。
ビッグヒットこそしていないが、ハードが変わっても
常に20万本前後の売り上げをキープしていることから
一定の支持層を獲得していることが窺える。
開発はもちろん、シリーズ全てを手掛けるNOISE

私の勝手な推測なのだが、
今回の「カスタムロボ」のメインコンセプトは
「64版への回帰」なのではないかと思う。
私は「カスタムロボ」シリーズは一応全てプレイしているが
GBA版とGC版にはあまり思い入れが無い。
2D化に対する違和感をどうしても払拭出来なかったGBA版、
マニアック方面に走り過ぎて、シリーズ特有の
「おもちゃっぽさ」や「取っ付き易さ」が薄れてしまったGC版と続き、
「そろそろこのシリーズとはオサラバか・・・」と思っていた私にとって
64版を彷彿とさせるプレイ感は非常に嬉しかった。
アナログスティックが使えない分、操作性に関しては一歩譲るものの
「スーパーマリオ64」と「スーパーマリオ64DS」の差に
目をつぶれた方なら問題なく楽しめると思う。

「ポケモン」から1ヶ月も経たないうちの男児向けタイトルということで
セールス的には苦戦も予想されるが、
GC版では惨敗していた「メトロイドプライム」シリーズが
DS版の「ハンターズ」ではそこそこ好調だったことを考えると
「ポケモン」でWi-Fiデビューしたキッズの次なる対戦の舞台として
意外と健闘するかも知れない。

*当BLOGでの新作紹介は、
 1:あくまでも開発途中のROMを使ってのプレイであること。
 2:数分のプレイによる第一印象に過ぎないこと。
 3:発売までに内容変更の可能性もあること。
 を予めお断りしておく。
 簡単に言えば、「あまりあてにしないでくれ」ということだ。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:激闘!カスタムロボ
  メーカー:任天堂
   ハード:ニンテンドーDS
   発売日:2006年10月19日
    価格:4800円(税込み)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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東宝×フジテレビという化学調味料で素材の味が台無しに「UDON」

2006年09月03日 | 作品紹介(映画・ドラマ)


ポニーキャニオン
UDON プレミアム・エディション

「次は故郷の香川を舞台にして、大好きなうどんをテーマに撮ります」と
本広克行監督が仰っていたのが
「サマータイムマシン・ブルース」の公開された去年の夏。
あれから1年、宣言通りに届けられた「UDON」は、
「サマータイムマシン・ブルース」とは似ても似つかない、
監督の狙い通りに仕上がっているのか疑問に感じてしまう作品であった。

香川県でうどん職人の息子として生まれた主人公・香助は
夢に破れニューヨークから帰郷、肩身の狭い中
地元のタウン紙の記者を始める。
香助が最初に手掛けたのは讃岐うどんの特集記事。
これが予想以上の反響を呼び、次第にブームが拡大していくのだが・・・
というのが大まかなストーリー。

何と言っても脚本が酷い。
劇中に登場するうどん屋の客のエピソードは
本広監督が実際に見掛けたエピソードを元にしているというだけあり
確かにリアリティはあるのだが、
前半はこれらのエピソードを単に繋ぎ合わせただけで、それ以上の何もない。
後半に入ると、今度は急に感動作のような方向にシフトしていき、
観客はすっかり置いてけぼり状態になってしまう。
カメオ出演や小細工は満載だが、主題すら定まっていない脚本で
脇道にばかり凝られても「そんなことはいいからまともな本を書け」と思ってしまう。

「サマータイムマシン・ブルース」のメンバーが何度も登場したり
特撮シーンにギンギンの看板が出て来たりするところから察するに、
本広監督としては、「サマータイムマシン・ブルース」のような、
もっとミニマムな映画を撮りたかったのではないかと思う。
讃岐うどんの美味さと、「メディア主導の安易なブーム」に対する
ピリリとした批判だけで90分ほどの映画に仕上げていれば
小粒な良作になったかも知れないが、
東宝の配給×フジテレビ、それも「踊る大捜査線」等で知られる
ヒットメーカーの亀山千広(製作)となれば、
小ヒット程度では許されないという事情もあるのだろう。

だが、大量のスポットCMと、公開前後の出演者のフジテレビジャック、
ロケ地の特集や関連本の出版、大手企業とのタイアップ商品の発売等、
これらは全て、物語の前半で明確に否定されている
「メディア主導の安易なブーム」そのものではないのか。
本場の讃岐うどんを知ってもらいたいという思いと
マルちゃんとのタイアップによるカップ麺の発売が
同時に成立するとはどうしても思えないのだが。

UDON
マルちゃんに罪はないが…


素材(テーマ、舞台、キャスト)は上質だったものの、
東宝×フジテレビという名の化学調味料ですっかり味が濁ってしまった讃岐うどん。
それが「UDON」である。
「化学調味料無しにヒットは有り得ない」という
東宝×フジテレビのセオリーから離れたところで撮り直して欲しい気持ちで一杯だ。



■DVD:「サマータイムマシン・ブルース」

■DVD:「サマータイムマシン・ブルース 2005 舞台版」


大作に疲れた本広監督が
「たまには小規模の作品を手掛けたい」と言って軽く撮った作品。
ヨーロッパ企画という若い才能とのタッグが思いの外ぴったりマッチし、
秀逸なSFコメディに仕上がった。未見ならお勧め。
舞台版は映画の原作となったヨーロッパ企画が2005年に再演した物。
詳しくは下記リンク参照。

●新世代作家の誕生「サマータイムマシンブルース」(過去ログ)

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:UDON
    配給:東宝
   公開日:2006年8月26日
    監督:本広克行
    出演:ユースケ・サンタマリア、小西真奈美、トータス松本、他
 公式サイト:http://www.udon.vc/movie/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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これぞ”韓流”怪物映画「グエムル 漢江の怪物」

2006年09月02日 | 作品紹介(映画・ドラマ)


ハピネット・ピクチャーズ
グエムル-漢江の怪物- コレクターズ・エディション

今更恥ずかしくて使えない”韓流”を敢えて付けてみた。
「グエムル 漢江の怪物」は、
ここ数年、私が最も注目している監督の一人であるポン・ジュノの最新作である。
オムニバスの「三人三色」(2004年)を除けば、
「殺人の追憶」(2003年)以来、3年振りの新作ということになる。

アメリカに「キングコング」があるように、
日本に「ゴジラ」があるように、
韓国にも代表作となるような怪物映画が欲しい。
ポン・ジュノはそう思ってこの作品を撮ったのではないか。
「グエムル」には、ポン・ジュノの怪物映画に対する強い憧れが
過去の作品で見せて来た彼ならではのエッセンスと共に
全編に散りばめられている。

「グエムル」に登場する怪物は、
深海からやって来るわけでも、空の彼方から飛来して来るわけでもない。
登場までに1時間近く引っ張るような無粋な真似もしない。
開始5分程で、当たり前のように「そこ」に居る。
蓮の花のような形をした口を持った巨大なムツゴロウといった風貌の怪物が
新体操のようなアクロバティックな動きをする様は何ともアンバランスで、
恐ろしいというより、むしろ愛らしくさえある。

グエムル ではない
グエムル、に似たムツゴロウ


一方、見た事もない異形の怪物を迎え撃つこちら側はと言えば、
何の変哲もない、どこにでもいる、日本で言えば磯野家のような家族である。
母親こそ居ないが、そこそこ仲の良い家族が、
食うに困らない程度の収入を得て、そこそこの生活をしている。
そんな彼等が特殊な武器など持っているはずもなく、
さらわれた娘を救い出す計画もどこか行き当たりばったりで、
用意した武器も何とも心許ない物ばかり。
戦闘機も必殺技も持たない、もちろん巨大化するわけでもない
中流家庭の一親父が怪物相手にどうやって娘を奪還するのか。
この映画は、グエムルの動きや戦闘シーンではなく、
娘のために手を取り合い奮闘する家族の姿こそが見所であり、
だからこそ、これはやはり正統派の「韓国映画」なのである。

笑っていいのか悲しんでいいのか悩んでしまう
シュールな場面も多く、ポン・ジュノ作品に慣れていない方は
この奇妙な味を楽しむより先に拒絶反応が強く出てしまう可能性もある。
まずは「ほえる犬は噛まない」あたりをリトマス試験紙がわりに
観ておくことをお勧めしておこう。

個人的には、「箪笥」「スキャンダル」も手掛けた
イ・ビョンウのメイン・テーマが特に素晴らしかった。
往年の「ウルトラマン」的と言うか、ヒーロー物のテイストと
イ・ビョンウならではの美しい旋律をブレンドした仕上がりが絶品だ。
エンドロールではこの曲が次々にアレンジされて流れるので
是非とも最後までご覧頂きたい。



■DVD:「殺人の追憶」

■DVD:「ほえる犬は噛まない」


どちらもポン・ジュノ作品。

「殺人の追憶」は2003年度公開作品の中でも
個人的にトップ5に入る傑作だと思っている作品。
「グエムル」でも父親を演じるソン・ガンホ出演作。
韓国で実際に起きた未解決事件を題材にしており、
スピード感に溢れた展開もさることながら
田園風景でソン・ガンホが呆然と立ち尽くすラストシーンは
映画史に残る名場面のひとつと言えよう。
「グエムル」「ほえる犬」より遥かに一般向けなので、未見の方は是非。

「ほえる犬は噛まない」は、ポン・ジュノの出発点にして
氏の持つシュールテイストが満載の珍品。
「グエムル」でアーチェリーを武器に闘うガンホの妹、
ナムジュを演じるペ・ドゥナが主演。
犬食文化のある韓国ならではのストーリーなので愛犬家の方は要注意。
娯楽作品としての面白さは「グエムル」に通じるものがある。



■DVD:「大統領の理髪師」


ソン・ガンホの出演作。
以前、当BLOGでも取り上げたことがある。

●頑張る親父「大統領の理髪師」(過去ログ)

「グエムル」が娘のために奔走する父親なら、
こちらは息子のために奔走する父親の話。
韓国軍事独裁政権下という時代を描きつつ、
中心はやはり「親子の絆」。この辺は韓国映画ならではだ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  タイトル:グエムル 漢江の怪物
    配給:角川ヘラルド
   公開日:2006年9月2日
    監督:ポン・ジュノ
    出演:ソン・ガンホ、ペ・ドゥナ、パク・ヘイル、他
 公式サイト:http://www.guemuru.com/
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
コメント (4)
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