滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0905/44:豚インフルエンザ】最終的な確認態勢整う

2009-05-07 23:09:39 | Weblog

 新型インフルエンザへの感染が疑われる患者が見つかった場合、ウイルスの遺伝子を調べて感染の有無を最終的に確認する検査が、滋賀県でも行えるようになりました。

 新型インフルエンザへの感染が疑われる患者が見つかった場合、これまでは医療機関などで患者から採取したウイルスを東京の国立感染症研究所に送り、遺伝子を調べて感染の有無を最終的に確認する必要がありました。

 しかし、国では、できるだけ早く検査を終えて対策に取りかかる必要があるとして、遺伝子を調べることが出来る検査薬を各都道府県に送り、態勢の充実を図ってきました。

 その結果、滋賀県でも今月(5月)2日以降、大津市にある県衛生科学センターで、新型インフルエンザに感染しているか確認する検査が行えるようになりました。

 これによって、これまで24時間以上かかっていた診断が6時間から8時間程度に短縮されることになり、県衛生科学センターでは、いつでも3人の職員が検査にあたれるよう、7日も研修を行っていました。

 県衛生科学センターの林賢一副所長は「空港の検疫所などでは兆候がなくても、家に戻って発熱する人もいると考えられ、当面は24時間態勢で検査に臨みたい」と話しています。

(5月7日、NHK大津放送局・電子版)

http://www.nhk.or.jp/otsu/lnews/02.html



【0905/43:環境管理システム】大津市がISO認証取りやめ

2009-05-07 22:58:23 | Weblog

 大津市はこのほど、環境マネジメントシステムの国際規格ISO14001の認証を取りやめ、大津市独自のシステムに切り替えてCO2の排出量と経費を削減していくことにしました。

 大津市では平成14年に環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証を取得し、二酸化炭素の排出量を削減することによって出来る電気代など経費の削減に取り組んできました。

 大津市によりますと、その結果平成17年度から19年度までに、約3900万円の経費を削減できたということです。これによりノウハウが蓄積され、運用システムが定着したということで、認証取得に費用のかかるISO14001の認証を取りやめ、大津市独自の環境マネジメントシステムに切り替えることにしたということです。

 これまでは特定の部署が対象だったのに対し、新しいシステムでは市役所の正規職員が配置されている全ての部署が対象で、システムはすでに5月1日から運用されています。

 また、新しいシステムでは平成17年度から22年度までの5年間で、二酸化炭素665トン、経費4530万円を削減する事を目標にしているということで、これは家庭用エアコンの約3700世帯分の電気使用料にあてはまるということです。

 ISO14001の認証取りやめは、県内の自治体ではおととし近江八幡市が、そして今年1月には甲賀市がそれぞれ認証を取りやめて独自のシステムに切り替えており、今回の大津市の認証取りやめは県内では3例目となります。

(5月7日、びわ湖放送・電子版)

http://www.bbc-tv.co.jp/houdou/news/news_week_detile.php?no=14271

【0905/42:言論と暴力】朝日新聞特集「明日も喋ろう 遺品は語る(3)」

2009-05-07 22:35:08 | Weblog

■夫の無念継いで発言/鹿沼市職員殺害事件

 栃木県鹿沼市の小佐々守さんが急に姿を消したのは、01年10月31日のことだった。

 当時57歳、市の環境対策部参事。廃棄物処理施設で業者への許認可や指導を担当し、長年にわたって市から不当に便宜を受けていた特定業者との関係を改めようとしていた。

 行方不明になった日の翌朝、職場と自宅の間にある田んぼで愛用の眼鏡がみつかった。事件に巻き込まれた可能性が高まった。
 「だれが考えたって、『だれかに連れていかれたんだろう』と市民は心配しております」

 4カ月後、議会で市議(64)が市の見解をただした。すると翌日深夜、何者かがこの市議の自宅裏にあった重機に油をまいて火をつけた。重機が全焼した。

 「口封じだ、とピンときた。はっきりものを言ったからねらわれたんだ」

 行方不明から1年3カ月後、暴力団関係者の男らが逮捕された。小佐々さんは、廃棄物処理業者の役員=事件後に自殺=の意を受けた男らに拉致されていた。男らは「拳銃で殺害した」と供述した。
    ◇
 「本当は怖いんだ」

 拉致される前、小佐々さんは妻の洌子(きよこ)さん(61)に何度かこう漏らしていた。

 本来、持ち込みが禁止されている市外のごみを大量に持ち込んで利益を上げていた業者に対し、小佐々さんは搬入を拒否したり、ごみの排出元に詳細な報告を求めたりして不正をただそうとした。

 「業者ににらまれたよ」。帰宅後にそう話す夫を、洌子さんは「気をつけて」と気遣った。事件後「なぜあのとき『警察に相談して』と言わなかったのだろう」と悔やむ。

 男らが逮捕された翌年の04年、まったく面識のなかった岐阜県御嵩町の前町長、柳川喜郎氏(76)から「お会いできませんか」と地元紙の記者を通じて打診があった。

 柳川氏は96年10月、2人組の男に襲われ、頭蓋骨陥没骨折の重傷を負った。犯人は分かっていないが、町長就任後に一時凍結を決めた産廃処理場の建設問題が背景にあると言われている。

 自宅を訪ねてきた柳川氏は仏壇に手を合わせ、洌子さんに「当事者として声を上げてください」と強く勧めた。「これは言論の自由にかかわる問題。暴力におびえ、自由にものを言えなくなるのはまずい。この風潮を何とか止めないといけない」

 2カ月後、柳川氏の招きで洌子さんは御嵩町で講演した。「行政も住民も事件を風化させないでください」。大勢の前で話すのはこのときが初めてだった。以来、全国で暴力追放や被害者支援を訴えている。昨年は、山形から松山まで14カ所を回った。
    ◇
 「私も本当は怖いんです」と洌子さんは言う。今も顔を正面から撮影されるのを断っている。しかし「気に入らないからといって拳銃で人の命を奪うなんて、民主主義のいちばんのルールに反する。それがまかり通る世の中が許せない」と話す。

 自宅の戸棚に、夫の眼鏡をしまっている。「これが私の原動力」。時々手に取って眺め、夫の無念さを思うのだという。

【関連ニュース番号:0905/08、5月1日】

(5月7日付け朝日新聞・電子版)

http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000905070002

【0905/41:稲作問題】「キヌヒカリ」夏の高温で品質低下:他品種米へ転換加速

2009-05-07 22:30:59 | Weblog

【写真:JAレーク大津が育成している「レーク65」の苗=大津市で】

 県内で多く栽培されている「キヌヒカリ」の品質低下が顕著になっている。夏の異常高温により、米粒が白くなる乳白被害が急増したのが原因。大津市のJAレーク大津が、暑さに強い「レーク65」への転換を進めるほか、県も別品種の拡大を図っている。

 昨年、大津市内で収穫されたキヌヒカリは、品質の良さを示す一等米比率が2割程度まで落ち込んだ。穂の出る夏の夜間に異常高温が続き米に十分な栄養が行き渡らなかったことで、米粒が白く濁る乳白が増えた。

 キヌヒカリは、味の良さと栽培のしやすさから20年前に県内で導入され始めた。全県で2割、大津市内では5割以上の作付けを占める。もともと暑さに弱く、乳白しやすい品種だったため、近年の異常高温で品質が急速に悪化した。

 JAレーク大津は今年、キヌヒカリに代えて、県の試験場が開発した暑さに強い「レーク65」の作付けを推奨。100ヘクタール分、2万3000個の苗箱を育成したが、農家からの注文が相次ぎ、苗の育成が追い付かない状態だという。

 レーク65はキヌヒカリと栽培方法が似ているため、兼業の多い管内の農家に受け入れられやすい。JAレーク大津は「3年後には、全体の3割まで作付けを増やしたい」とする。

 これとは別に、県もキヌヒカリの作付けを減らし、収穫時期の違う「秋の詩」へ転換を進める方針だ。

 県はかつて全国平均を超える80-90%の一等米比率を維持していたが、ここ十数年は60-70%程度と全国平均を下回る年が多い。県は「近畿最大の稲作県として、高い一等米比率を維持したい」と品種転換による品質向上を目指す。

 レーク65も秋の詩も、味の良さはキヌヒカリと変わらないが、知名度が劣るのが難点。消費者はブランド米を嗜好(しこう)するため、名前の売れない米は需要が少ない。

 レーク大津は、市内に2つある直売所でレーク65を直販し、地元の特産としてのブランド化を図る方針。「商品に特徴を付けることで生産者のやりがいも増えるはず」と狙う。

 県は「評価が高くても需要がないとだめ。品質向上と平行して、ブランド化のための応援が必要だ」としている。

 (小西数紀)


【0905/40:県内経済団体動向】09年度の事業計画を承認 /滋賀経済同友会が総会

2009-05-07 22:22:54 | Weblog

 滋賀経済同友会は5月7日、大津市のホテルで通常総会を開いた。新しい代表幹事に大道良夫滋賀銀行頭取(60)を選び、環境問題への取り組みを中心とした2009年度事業計画を承認した。

 総会には約100人が出席。2人いる代表幹事の任期は2年で、もう1人は河本英典綾羽社長(60)を再任した。前代表幹事の尾賀康裕尾賀亀社長は特別幹事に就任した。

 事業計画は、企業の拠出金で低炭素社会を実現する「しが炭素基金」の推進や、生物多様性の保全を目指し、4月に発表した「琵琶湖いきものイニシアティブ宣言」を実践することを決めた。

 大道代表幹事は「持続可能な社会実現に向け、共通認識を持って活動したい」とあいさつした。

【関連ニュース番号:0904/100、4月13日】

(5月7日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009050700156&genre=B1&area=S00