滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0905/20:非正規労働者解雇】住まい確保求め調停申し立て/ヤンマー元従業員

2009-05-02 23:39:05 | Weblog

 次ぎの仕事が見つかるまで寮を追い出さないで--。ヤンマーびわ工場(長浜市)の期間従業員で、今年2月に雇用を打ち切られた男性(43)が5月1日、退去を求められた寮の居住権を主張し、長浜簡裁に調停を申し立てた。男性は「無職では家を貸してくれない。家がなければ就職活動もできない」と窮状を訴えた。

 男性によると、08年1月から工場に派遣され、9月にヤンマーが直接雇用する期間従業員になった。ところが、最初の雇用契約満了日の今年2月15日に雇い止めをされたという。住まいはヤンマーが借り上げた長浜市内の賃貸マンションで、今月15日に退去するよう求められている。

 ヤンマーは2月、県内5工場で男性を含む約250人の契約を打ち切った。うち入寮者が113人おり、4月末で寮に残る17人に退去を求めた。同社の広報担当者は「入寮申請書には離職後3ヵ月で退去する内容が盛り込まれている。調停内容を確認して対応する」と話した。

【関連ニュース番号:0902/01、2月1日;0902/49、2月17日など】

(5月2日付け朝日新聞)

【0905/19:入札制度改革】土木・舗装工事 指名競争入札、愛荘町が廃止

2009-05-02 23:31:48 | Weblog

 愛荘町は、平成20年度から土木一式工事の指名競争入札を原則廃止し、すぺて条件付き一般競争入札に移行した。

 合併直後の18年度から、条件付き一般競争入札を導入していたが、1500万円以下の土木一式工事等については指名競争入札を残していた。20年度からは、これを500万円以下に引き下げ、条件付き一般競争入札に順次切り替えていた。

 しかし、極端な低入札価格による受注が目立ち始めた為、これを防止し品質確保を図るため、最低制限価格の未公開を改め、実際の入札価格を基準として最低制限価格を設定する「変動型最低制限価格制度」の導入を試行的に行うことにした。

 この制度は、有効な入札金額の低い順に参加上位50%の平均を求め、その90%の額を最低制限価格に採用するもので、入札金額に応じて最低制限価格が変動することになる。

 指名競争入札の実質的な廃止に踏み切った同町は、実際の入札金額を指標とすることで「最低制限価格が市場における実勢価格を反映するなどの効果が見込める」と話している。

(5月2日付け滋賀報知新聞・電子版)

http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0001345






【0905/18:公立病院経営】7公立病院、11年度黒字化明記 /滋賀の11拠点 経営改革プラン

2009-05-02 23:24:53 | Weblog

 全国で7割以上が赤字という公立病院の経営を見直すため、総務省が各自治体に昨年度中の策定を求めた改革プランで、滋賀県内の市町が経営する11病院のうち、7病院が2011年度内の経常黒字化を目標に掲げていることが5月1日、京都新聞のまとめで分かった。各病院は赤字体質からの脱却を掲げ、収益向上や経費削減策を打ち出すが、医師不足や診療報酬の抑制傾向が続く中、目標達成の壁は高い。

 ■7対1看護などで、収益向上図る

 プランが完成したのは大津市民、彦根市立、市立長浜、守山市民、公立高島、東近江市立蒲生、同能登川、公立甲賀、湖北総合の各病院と近江八幡市立総合医療センター。甲賀市の信楽中央病院は収支の見直し中で策定が遅れている。

 プランの柱「経営効率化」では、PFI解約で起債した近江八幡市立が15年度、医師不足の深刻な蒲生、能登川が14年度の黒字化を目指すが、残りの7病院は総務省が求める11年度の黒字化(経常収支比率100%以上)を明記した。

 診療報酬で有利になる7対1看護の導入、紹介率向上による入院患者の増加といった収益向上策に、業務委託契約の見直しや薬品、人件費などの経費削減が中心。彦根市立や大津市民など一般会計からの繰入金を増やす病院もある。湖北総合は休止病棟を介護老人保健施設に転換する。

 「経営形態の見直し」では、市立長浜や公立高島など6病院が首長から病院に人事や予算権限を移す「地方公営企業法の全部適用」を検討する。意思決定の迅速化や病院独自の職員採用などの利点がある。彦根と長浜、守山、高島はさらに病院の独自性が高まる「地方独立行政法人」も検討する。「再編・ネットワーク化」では、近隣病院との連携を進めるといった記述にとどめる病院が多い。

 ■公立病院改革プラン

 2007年公表の「公立病院改革ガイドライン」に基づき、総務省が全国の自治体に策定を求めた。職員給与費比率など年度ごとの目標数値を定め、11年度の経常黒字化を目指す「経営効率化」、近隣病院との統合や医師派遣などを検討する「再編・ネットワーク化」、指定管理者制度や民間譲渡も視野に入れた「経営形態の見直し」が柱。経営が改善しない病院には、診療所への転換などを促す。

(5月2日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009050200049&genre=O1&area=S00

【0905/17:腎臓病対策】毎日新聞特集「湖国の人たち:オピニオン’09」:八田告さん 

2009-05-02 23:03:34 | Weblog

 ◇自覚症状がないので注意--腎臓病撲滅キャンペーン隊長・八田告さん(42)=大津市

 慢性腎臓病(CKD)は日本の新たな国民病とも言われ、成人国民のうち約2000万人が罹患(りかん)しているとの報告がある。腎不全になると、人工透析か腎移植しか治療法がない。CKDを早期に発見、治療しようと、3年前から街頭に出て市民に呼びかけている医療関係者らがいる。腎臓病撲滅キャンペーン隊だ。発起人は隊長の八田告さん。近江八幡市立総合医療センターの腎臓内科部長だ。病院で患者を診るだけの医師が多い中、街頭にまで出て早期発見・治療を呼びかける八田さんに思いを聞いた。【斎藤和夫】

 ◇手遅れになる前に検査
 --なぜキャンペーン隊を立ち上げたのですか?

 腎臓病は重篤化するまでほとんど自覚症状がなく、自発的に検査を受けなければ、発見されません。健康診断などで尿にたんぱくが出て「医者に診てもらいなさい」と言われても、自覚症状がないから行かない人が多い。本人が知らないうちに腎臓機能は低下し、ある日突然、透析治療が必要だと宣告される危険性があります。

 街頭啓発は、腎機能が低下してからでは遅いので、初期段階で見つけなければ、という思いから始めました。開業医の先生から腎機能が悪くなった患者さんを紹介されることが多い。でも、一度悪くなったら元の腎機能には戻りません。初期の患者を見つけるには、開業医に頼ったり、椅子に座って待っているだけでは駄目だと気付いたのです。

 --どんな方に呼びかけて結成したのですか、また反応は?

 3度目の近江八幡市民病院勤務となって半年ぐらいして、病院職員に相談し、メールで参加者を募りました。ボランティアなので何人集まるか心配でしたが、2カ月余りで20人近くも集まりました。それも、医師や看護師、栄養師、薬剤師、検査技師、事務職員と多岐にわたり、腎臓病の勉強会を開いて、07年6月にJR近江八幡駅で初の街頭キャンペーンをやりました。

 はじめは勇気がいりました。参加は16人。グリーンのそろいのジャンパーを着て、尿中のたんぱく質の有無を検査できる検尿キット(試験紙)とポケットティッシュを配り、マイクで「腎臓病は早期発見が大切です」と訴えました。最初は、キットを渡しても興味を持ってもらえませんでしたが、そのうち、高校生らが興味を示してくれました。

 --慢性腎臓病患者は日本に2000万人もいるのですか?

 腎機能が低下した人が末期腎不全になる前に心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞などで亡くなることが多かったので、十分に把握できていませんでした。ところが、腎臓病はかなり進行するまで自覚症状が出ず、02年ごろから米国で軽度の腎機能障害から慢性腎不全までをひっくるめてCKD(慢性腎臓病)としようということになり、早期発見・治療に乗り出しました。日本でもその考えが重視されるようになり、取り組みが始まりました。

 日本腎臓学会が調べたら、CKD患者は成人で約2000万人。腎臓専門医に相談すべき患者に限っても450万人を超えるという結果でした。5、6人に1人です。末期腎不全には透析療法が必要ですが、日本の透析患者は26万人を超え、毎年新たに約3万人増えています。

 --今後の活動は?

 駅などでは検尿キットしか渡せませんが、健康フェスティバルなどに参加し、その場で尿検査をし異常が見つかった方に病院での相談を勧めています。また、病院内では、他の科の患者さんも尿検査で異常が見つかったら連絡してもらうようにしています。開業医との連携も密にしています。

 街頭で腎臓病の早期発見キャンペーンをしたのは、全国でも私たちのグループが初めてでしょう。2年目からは、日本慢性腎臓病対策協議会の呼びかけで全国に広まり、去年、今年は、近江八幡と東京、大阪、名古屋、岡山の全国5会場で3月の世界腎臓デーに街頭キャンペーンをしました。メンバーも当初約20人だったのが約30人に増え、心強く思っています。活動がもっと広まり、一人でも多くの患者が手遅れになる前に治療を受けられればと願っています。

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 ■提言

 ◇自分で検尿してチェックを
 腎臓は沈黙の臓器と言われています。尿に出るたんぱく質はこの寡黙な臓器の涙。慢性腎臓病は将来、透析が必要になる可能性だけではなく、心筋梗塞や脳梗塞など心血管系合併症まで引き起こす恐れもあります。働き盛りの人も若い人も他人に任せず自分で検尿をして体のチェックをしてみませんか?

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 ■人物略歴

 ◇はった・つぐる
 1967年、京都市生まれ。島根大医学部を卒業し、92年に京都府立医大内科に入局。94年から2年間、近江八幡市立総合医療センターの前身・近江八幡市民病院の内科に勤務。府立医大と市民病院を2度行き来し、3度目の06年4月から市民病院腎臓内科部長。翌07年4月に腎臓病撲滅キャンペーン隊を結成し、腎臓病早期発見の街頭活動に乗り出す。腎臓病だけでなく、透析や内科、高血圧、循環器の専門医でもある。

【関連ニュース番号:0903/85、3月12日など】

(5月2日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090502ddlk25070484000c.html

【0905/16:憲法問題】憲法タウン会議:憲法を知ろう:JC滋賀、あす大津で

2009-05-02 22:56:37 | Weblog

 日本青年会議所(JC)近畿地区滋賀ブロック協議会は5月3日、「全国一斉開催 憲法タウンミーティングin滋賀」を大津市におの浜1のピアザ淡海で開く。憲法の改正手続きを定めた国民投票法の施行(2010年)に向け、憲法への理解を深めてもらう目的。

 上野賢一郎・衆院議員(自民党)と山下芳生・参院議員(共産党)をパネリストに迎え、憲法や国民投票法について説明するほか、来場者の質疑にも応じる。また、第2部では、島唄歌手・大工哲弘氏によるライブがある。

 午後1時~同4時10分。無料。問い合わせは同協議会事務局(077・582・5168)。

(5月2日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090502ddlk25040467000c.html