財団法人糸賀一雄記念財団(理事長・嘉田由紀子県知事)は5月31日まで、第11回「糸賀一雄記念賞」の候補者を募っています。
生涯を通じ、障害者福祉の向上に尽くした故糸賀一雄氏の心を受け継ぐ同賞は、障害者やその家族が安心して生活できる福祉社会の実現に寄与することを目的に、多年にわたって障害福祉の分野で活躍している人へ贈られるもので、候補者資格は、日本、東アジア地域、東南アジアおよび西太平洋地域(オーストラリアとニュージーランドは除く)に居住し、障害者福祉の活動実績が高く評価され、今後の活躍が一層期待される個人です。
推薦のあった候補者の中から、選考委員会が選び、理事会の決定を経て今秋に受賞式を行う予定で、受賞者には一人につき賞状と賞金二百万円が授与されます。
応募は、自薦、他薦を問いません。ただし、自薦の場合は第三者の推薦書を必要とし、所定の候補者応募書に必要事項を明記して5月31日までに送付します。
選考委員は、国際医療福祉大学総長・(財)糸賀一雄記念財団副理事長の大谷藤郎氏、(財)日本知的障害者福祉協会顧問・(社福)旭川荘理事長・川崎医療福祉大学名誉学長の江草安彦氏、東京都立東部療育センター院長・(社)日本知的障害者福祉連盟会長の有馬正高氏らです。
なお、障害者福祉の父と称えられる糸賀氏は、荒廃した戦後のなかで障害児者の人権と福祉を訴え、昭和21年に「近江学園」を創立しました。全国から集まった福祉関係者によって先駆的な取り組みが展開されてきたが、同43年9月、「この子らを世の光に」と訴え続けた壇上で倒れ、五十四歳の若さでその生涯を閉じました。
学園の創立から半世紀が経ったいま、国はようやく人権の世紀に取り組んでおり、県は、これを支える関係者の発掘・育成・奨励を行うことによって多様な人と情報が交流し、更なる障害者福祉の向上につながることを目指しています。
送付先と問い合わせは、糸賀一雄記念財団(〒520―3111滋賀県湖南市東寺4丁目1―1、0748―77―0357)へ。
(4月29日付け滋賀報知が報道)
http://www.bcap.co.jp/s-hochi/n070430.html#1